ヘーゲルの「事そのもの」論

この文脈において、ヘーゲルの「事そのもの」論は注目すべきものである。

わたしにとってほんとうの「事」、あるいはわたしが人生を通してやりたい「事」、そうした「(仕)事」が、普遍的な「事そのもの」として他者からも承認されるところ、そこに、現実世界におけるわたしたちの最も充実した「自由」がある。ヘーゲルはそう言うのだ。

■参考文献
『精神現象学』 ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル 原著一八〇七年
『完全解読 ヘーゲル「精神現象学」』  竹田 青嗣、西 研 二〇〇七年
『近代哲学再考―「ほんとう」とは何か・自由論』 竹田 青嗣 二〇〇四年[編集部]

★この記事はiCardbook、自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ —— (下)未来構築の実践理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

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