記憶は、神経回路に蓄えられるだけでは役に立ちません。必要な時に、適切に想起されて(読み出されて)、初めて意味のある機能となります。
記憶を想起するための神経回路メカニズムは、神経細胞集団の活動が、記憶獲得時と同じ記憶痕跡を辿ることだと考えられています。つまり、記憶の獲得時と想起時には、同じような神経細胞の活動が、神経回路の中を流れていくと考えられます(図17)。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『記憶をあやつる (角川選書)』 井ノ口馨(KADOKAWA/中経出版、二〇一五年)
『記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦 (岩波科学ライブラリー)』 井ノ口馨(岩波書店、二〇一三年)
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