累積成長の法則とは
低い成長率でもそれがきわめて長期にわたれば、大きな変化につながる、という法則。たとえば年成長率1% は、一世代(30 年) の累積成長率35% に相当する。つまり30年後に1.35倍になる。年率1.5%の成長率は、累積成長率50%超となる。つまり30年後に1.5倍になる。この結果、一見すると小さなちがいでも、長期的には社会的格差の構造や富産出のメカニズム、分配力学に対し、大きな影響を与える点をピケティは強調する。
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低い成長率でもそれがきわめて長期にわたれば、大きな変化につながる、という法則。たとえば年成長率1% は、一世代(30 年) の累積成長率35% に相当する。つまり30年後に1.35倍になる。年率1.5%の成長率は、累積成長率50%超となる。つまり30年後に1.5倍になる。この結果、一見すると小さなちがいでも、長期的には社会的格差の構造や富産出のメカニズム、分配力学に対し、大きな影響を与える点をピケティは強調する。
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データ集 トマ・ピケティ『21 世紀の資本』 http://www.slideshare.net/sasazamani/21-57491313
フランス人経済学者、トマ・ピケティによる経済書。2015年1月時点で、世界10数カ国で翻訳刊行され累計100万部を突破している。原著は2013年9月母国フランスで、2014年4月には英訳版が米国で、また2014年12月邦訳版がみすず書房から発売された。
フランス人経済学者。「格差の拡大は資本主義に内在するメカニズムだ」というメッセージが注目を浴び、欧米で、そして日本でも飛ぶように売れている経済書『Capital in Twenty-First Century(邦題:21世紀の資本)』の著者。
フランスでは著名な知識人の一人。左派系の日刊紙リベラシオンでコラムを執筆し、2007年のフランス大統領選では社会党のロワイヤル候補に最高経済顧問として仕えた。経済学を社会学に架橋する点で、米国中心の現在の世界の経済学の潮流に異を唱え、著書が脚光を浴びる原点となっている。
医療や教育へのアクセスを平等に担保しつつ、社会保障サービスの提供を「公共の福祉」の具体化として実現する現代国家のありかた。
19世紀フランスの文豪オノレ・ド・バルザックの代表作『ゴリオ爺さん』に登場する悪党がヴォートラン。
舞台は1810年代のパリ。ゴリオ爺さんは苦労人で、革命時代とナポレオン時代にパスタと穀物の事業に汗を流し、いったん財をなしたものの、その財を二人の娘のためにつぎ込んでしまい(パリの最高上級社交界に娘を送り込み、婿探しをした)、いまは貧しい下宿屋の主人。その下宿屋には上流社会入りに憧れ、地方からやてきた苦学生、法学を勉強しているウージェーヌ・ド・ラスティニャックと、お尋ね者で「トロンプ・ラ・モール」(死のいかさま師)と呼ばれる悪党の親玉、ヴォートランがいた。 Continue reading
19世紀フランスの文豪オノレ・ド・バルザックの代表作『ゴリオ爺さん』に登場する法律を勉強する苦学生がラスティニャック。
ラスティニャックのジレンマとは、勉強と労働で功成り名を遂げ、安寧な生活を得るのが効率的か、資産家の娘と結婚することで相続で不自由しない生活を手に入れるべきか、の二者択一のことだ。 Continue reading
第44代アメリカ合衆国大統領。「Change」「Yes,We Can」のスローガン、キャッチフレーズで、経済格差と金融危機をもたらした共和党ブッシュ政権からの変革を訴え、アメリカ史上初のアフリカ系アメリカ人大統領に。父はケニア人留学生,母はカンザス州生まれの白人。
アメリカの経済学者(1901~1985年)。ロシア生まれで、アメリカに移住、帰化し、1926年にコロンビア大学で博士号を取得。その後ペンシルベニア大学、ジョンズ・ホプキンズ大学、ハーバード大学教授を歴任。1971 年ハーバード在籍中に 、ノーベル経済学賞を受賞。
業績は大きく二つ。アメリカ国民所得計算の収集と分析。そして開発経済学という分野を確立した点。
このふたつの仕事の成果として生まれたのが「逆U字型曲線」。