知のパラダイムシフト

●メディアドゥ、取次好調で電子書籍事業の売上高は70億超に

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●メディアドゥ、取次好調で電子書籍事業の売上高は70億超に http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=15124&code=3678
電子書籍事業では「LINEマンガ」をはじめ、大型電子書店への電子書籍取次が売上高の伸長に大きく寄与。絵本専門の電子書籍ストアアプリ「Toyboo!(トイブー!)」にも期待。

●メディアドゥ、電子図書館事業の本格スタートを発表 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1504/08/news097.html
「2016年4月の施行が予定されている「障害者差別解消法」に合わせ、障がい者に配慮した公共図書館サービスを検討している図書館に対しても、電子図書館サービス導入の準備を進めている」。

●出版社の倒産、14年度は5割増 消費税引き上げが影落とす http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p150405.pdf
「12年度以降では、小中学生向け参考書の教学研究社(負債:6億円)など、少子化の影響で部数が減っている学習関連出版社の倒産も目立」つ。

●通算2,200万ドル以上を調達しながら、サイト閉鎖に追い込まれたテックメディア「Gigaom」が示唆するもの http://thebridge.jp/2015/04/gigaom-shutdown
TechCrunch や Mashable などとともに、アメリカのITジャーナリズムの一角を担った Gigaom の没落。敗因のひとつの分析:「Gigaom のコアな読者層は技術に興味のある人たちだったのに、収益上の論理から、強制的にターゲットをベンチャー投資家に転換せざるを得なくなった」。

●米人気サイト「ギガオム」は、なぜ突然閉鎖したのか(追記あり) http://bit.ly/1aR1lCN
「私たちは、コンテンツから直接マネタイズしないという選択をしている。(リサーチ、イベントといった)別の方法でマネタイズする」。しかし、「スタートアップのメディアが資金を受ければ、急速な成長を期待される。投資家たちはおおむね10倍のリターンを期待する。だが、スタートアップのメディアには、それは極めて難しいことだ」。そしてもうひとつ。「超小規模で、超ニッチな分野に徹底してフォーカスしていれば、間違いなく成功はできる。超大規模でマスをつかみ、膨大なコンテンツで急成長しているなら、やはり成功できる。だが、その中間にあるのは、死だ。死の谷。私たちは間違いなく、この死の谷にはまってしまった」。

●なぜAmazonは売り上げの半分以上を“書店にない本”で稼ぐことができるのか http://news.biglobe.ne.jp/economy/0407/pre_150407_6066277106.html
ロングテール商品の可視化と販売可能化。店は限られた展示スペースに一般受けする商品を並べ、個性的な商品はあるとしても、店の隅に置かれる傾向がある。加えてロングテール商品はそもそも物理的制約から置かれないことも。

●楽天&有隣堂の複合書店で到来する? 日本型O2Oの夜明け http://japan.cnet.com/sp/t_hayashi/35063120/
これまでの多くの出版企業のO2Oは、「リアル書店にすでについている顧客を、ネットに送る」もの。いわば、「オフライン→オンライン」。やるべきはその逆。オンラインの客をリアル書店に誘導すべき。ネットからリアルへ、送客する。これが本来形。たとえば、本のタイトルなどを入力すると、ユーザーの現在位置の近くにある図書館、書店から、在庫を探しだしてくれる「テイクストック」のようなアプリ。

●Booklog Insight (ブクログ インサイト) http://booklog.jp/insight/overview
ブクログ、出版社向けに読書統計データ閲覧サービス「ブクログ インサイト」の提供を開始。約80万ユーザーによるレビュー数680万超が登録。初期費用1万円、月額料金3万円を支払うことで、作品に興味はあるが、まだ購入に至っていないユーザー(読みたい設定しているユーザー)数も確認できる。

●JBpress新書 | JBpress(日本ビジネスプレス) http://jbpress.ismedia.jp/list/jbpress_books
従来の電子出版とは逆のモデル。ウェブ上にあるすぐれたコンテンツを電子書籍化し、オンデマンド本をハイブリッド販売。その中から人気の高いものを通常書籍として発売。

●WEB生まれの若き編集者が、本屋で描いた新時代の"編集" [前編] 編集に正解がない時代をいかに生きるか http://www.sensors.jp/post/web.html
WEBと紙のコンテンツ構成の違いはボトムアップvsトップダウン。ボトムアップにいかに「リアル」が混入していくかが今後の鍵。ただし「究極的にいうと、そうやって機械的に還元可能というか、数値に合わせてコンテンツを変えていくことって今は人間がやっているけど、いつかはマシンに切り替わっていくかもしれませんよね」。



●新しいマスの発見か、濃い信者コミュニティか? これからのメディアが生き残るための2つの方向性 http://media-outlines.hateblo.jp/entry/2015/04/10/044936
インターネット時代、人々は何に対してお金を払っているのか。「これからのコンテンツは(略)、カルトな固定客の共同体をいかに開くかのゲームをやるか、文化を趣味で消費する人を増やすしかない」。「キャラクターのTシャツを売るなら、たとえば2種類用意して、みんなに投票してもらうなど物販自体を参加や応援、競争意識に変えていく必要がある」。ただし課題も=「正力松太郎の時代は『ビジネスモデルをつくり(中身はさておき)どう売るか』だったけど、いまはコンテンツの中に興味があって入ってくる人がほとんどで、ビジネスモデルをつくった人がいない」。

共感を生む物語の力で“自分ゴト化” 視聴者の心に入り込む「解説動画」とは? http://dentsu-ho.com/articles/2355
「「解説動画」は英語で「explainer video」と呼ばれ、一般的なテレビCMやエンターテインメント系のコンテンツ動画とは異なるジャンル」。異なる文法、異なる発想が必要。うまくやれると、たとえばグローバル企業での各国スタッフの教育に効果。

●Facebookの人工知能は、文章や動画の内容を理解して最適なコンテンツをユーザーに届ける http://jp.techcrunch.com/2015/03/27/20150326a-i-book/
facebookのプラットフォームでやりとりされる会話を解析、理解することで世界を認識していける。この工程はAIに対して学習機会を提供することであり、このことでFBの本来のミッションである「最適なコンテンツをユーザーに届ける」ためのエンジンを、FBは手に入れることになる。

★Society for News Design named Facebook ‘World’s Best Designed’ in digital competition http://www.poynter.org/news/mediawire/335179/society-for-news-design-named-facebook-worlds-best-designed-digital/
ニュースデザイン協会、世界最高のニュースデザイン賞をFacebookのNews Feedに授与。昨年、2014年には朝日新聞デジタルの「瀬戸内国際芸術祭 伊吹島」が、シングルストーリープロジェクト部門のアワード・オブ・エクセレンス(優秀賞)を授与されていたね(朝日新聞デジタル:瀬戸内国際芸術祭2013 http://www.asahi.com/culture/art/setogei/ )。

●ニュース解説メディア「Vox」が初となるグラフィックエディターを採用 http://blogos.com/article/109361/
採用したのは、ロサンゼルス・タイムズでグラフィック&データエディターの職に就いていた人物。(作品例 Obama on what most Americans get wrong about foreign aid - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=nzL_avUIlEE

●トピック別 アイヌ語会話辞典|A Topical Dictionary of Conversational Ainu http://ainutopic.ninjal.ac.jp/
国立国語研究所がトピック別・アイヌ語会話辞典を公開。URLページの右上にある「辞典を開く」をクリックすると、日本語と英語によるトピック検索機能、アイヌ語、日本語、英語による見出し語検索機能を活用できる。