●AIが乗り出すフェイク対応、AIが仕切る二ユースの流れ

┃Networks あるいは知のパラダイムシフト
ICT、意思決定、コミュニケーション、学び、意味と構造化など

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

海外では、政治との接点で、また日本ではエンタメ系まとめサイトやECサイトでの問題として注目が集まっている、「フェイクニュース」問題。

「フェイクニュース」の伝搬がネット世界のSNSと連動していることから、問題への理念的「解」を実装、具体化するにはICT技術の活用が不可欠。

だが、そのネット世界での記事の流通経路にはもともと、技術による偏向(アルゴリズムにより左右される要素)があるうえ、ジャーナリズム世界と異なるコンテキスト、たとえば、「ショッピングサイトは、お店に対して広告を掲載する場所を提供しているものだ。サイト自体が広告のかたまり、電子カタログみたいなものだと考えている。利用者は、最初から全てが広告だと分かって使っているはずだ(ヤフー執行役員)」といった発想が底流にある。


○フェイクニュースを超えて~ニュースが絶滅しないためのメディア論 http://bit.ly/2sBzHWw
フェイクニュースの定義:「政治目的や、ウェブサイトへのアクセスを増やすために、サイトから配信される偽情報やデマ。ソーシャルメディアによって拡散される間違った情報」。

○人を惑わす誤報、虚報…フェイクニュースの拡散を防ぐために重要なこと https://www.houdoukyoku.jp/posts/13981
「例えばBBCには、ゆっくり調べて発信する「スローニュース」という取り組みもあります。スクープ狙いだと「速く、速く」となりますが、BBCではちゃんとファクトを積み上げて、誰もがアクセスできる形で情報を発信する取り組みをしているんです。」

●新聞に未来はあるか 世界のメディア重鎮らが激論 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO18315600Q7A630C1000000/
「ソーシャルメディアではフェイクニュース(虚偽情報)が飛び交い、広告主は自社の広告が虚偽の記事に表示されることを嫌い、逆に信頼できるニュースの価値が再認識されている。業界全体としてソーシャルメディアとの付き合い方についてメカニズムを構築できればいい。」
「配信記事は1日に2本だけ。それで月に40ドル(約4500円)をいただいている。共通ニュースは一切報じない。読者は他社も報じているニュースを私たちに求めていない。」

●ヤフー執行役員「全て広告、ステマではない」 通販巡り http://www.asahi.com/articles/ASK6K7503K6KULFA00B.html
Q:ヤフーショッピングの商品検索の「おすすめ順」で、出店者が広告料を払う商品の順位を繰り上げる「PRオプション」では、利用者向けに広告である表記をしていない。問題ではないのか。
「ショッピングサイトは、お店に対して広告を掲載する場所を提供しているものだ。サイト自体が広告のかたまり、電子カタログみたいなものだと考えている。利用者は、最初から全てが広告だと分かって使っているはずだ」。

●ヤフコメに異変! ネトウヨ、安倍応援団の巣窟だったのに、安倍首相への批判が殺到! …その理由は? http://lite-ra.com/2017/07/post-3288.html
ヤフコメとは、「Yahoo!ニュース」のコメント欄のこと。提携している新聞、放送局、ニュースサイトなどから引っ張ってきた記事に対し、ユーザーが匿名でコメントを投稿できる仕組み。
ここで、6月から複数アカウントでの投稿禁止の施策を打ち出した。これまで、「現実にはごく少数派の意見なのに、ヤフコメを使って「世間の多数派の反応」を“捏造”するということが、実際に行われていた」。
(コメント欄にはびこる嫌韓・嫌中 ヤフー・ニュース分析 http://www.asahi.com/articles/ASK4W63LTK4WUTIL060.html)
これは自民党のネット戦略にも打撃。自民党は下野時にネット工作別働隊・J-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ、通称ネトサポ)を設立。その「実態はネット上で他党のネガティブキャンペーンを行う“別働ステマ部隊”である」。

●スマートニュースの「ファクトチェック」とは?「まとめサイト」記事配信の裏側 https://news.yahoo.co.jp/byline/kamematsutaro/20170622-00072395/
「膨大な情報が流通する現代のネット社会で「偽ニュース対策」を効率的に進めるためには、テクノロジーに強いネット企業の協力が不可欠だ。今回設立されたファクトチェック・イニシアティブに対しては、発起人の藤村さんが執行役員をつとめる「スマートニュース」が技術面の支援を行い、ファクトチェック情報のオープンデータ化などを進めていくという」。

●人工知能でフェイクニュースを見抜け!専門家が語る「3つの伝播パターン」とは? https://hbol.jp/139649
フェイクニュースはSNSとともに膨張し始めているが、フェイクニュース隆盛の裏に「情動」がある。
フェイクニュースを人間に見せた際、それを嘘だと見抜ける精度は平均66%。かたやでモデル化されたアルゴリズムで過去に出回ったフェイクニュースを検証したところ、90%の精度で「嘘」であることを見抜くことに成功。

●編集者よりも「アルゴリズム」で選ばれるニュース記事、若者が好んで読んでいる http://zen.seesaa.net/article/451188091.html

・世界で、ニュースメディアのサイトに直接訪れてニュース記事を読む人は全体の三分の一。大勢は検索、ソーシャルメディア、ニュースアグリゲーターから

・若い層ほどこの傾向は強い。

(Reuters Institute 年齢層別のニュースソース利用率)

・米国では、老若男女、全体として、SNS経由が急増中。


・ここで考えなくてはいけないのは、「ソーシャルメディアや検索エンジン、ニュースアグリゲーターでは、ユーザーが接するニュースコンテンツを機械的なアルゴリズムによって選んで表示している」こと。
(Overview and Key Findings of the 2017 Digital News Report http://www.digitalnewsreport.org/survey/2017/overview-key-findings-2017/

●Facebook、頻繁にリンクを投稿するユーザーの投稿表示優先度を下げるアルゴリズム変更 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1707/03/news057.html
「1日に50回以上公開設定でリンクを投稿するユーザーはスパマーである可能性があるとして、そうしたユーザーからのリンク付き投稿の表示優先度を下げる」。
「Facebookはニュースフィードで有意義(だとFacebookが評価する)なコンテンツを表示するために、不定期に表示アルゴリズムを変更している。5月には、“低品質な”Webページへのリンクを含む投稿をニュースフィードに表示させないため、AI(人工知能)採用システムの利用を開始した」。

 

●検索意図を知り記事作り&過去記事改善に活かす「ミエルカ」で一部記事のCTRを20%上げた話 https://blog.sixapart.jp/2017-06/mieruca.html
ユーザーの検索意図を見える化して、コンテンツ設計・制作に役立てるツール「ミエルカ」。

検索キーワードや検索結果コンテンツからユーザーの検索意図を知り、改善するヒントについて。

 

┃Others あるいは雑事・雑学
ファクトチェック・イニシアティブ – FactCheck Initiative Japan(FIJ) http://fij.info/

●日本のヤフーが1996年開始のディレクトリ検索を終了へ、時代の変遷を象徴するニュースだ http://jp.techcrunch.com/2017/06/29/yahoo-to-shut-down-directory-search/

●ナイトレイとナビタイムジャパンがデータ連携を開始 訪日外国人のSNS解析データと移動実態データを組み合わせた 新サービス「周遊データプラン」をリリース. http://nightley.jp/archives/8205