●Kindle Unlimitedは「手のひら図書館」 本がポケモンGOに勝つヒント

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●iPhone版使ったらKindle Unlimitedが「てのひら図書館」になった http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/04/news089.html
KindleのiOSアプリにはプリ内でコンテンツを追加できないという欠点がある。できるのは、ほかのマシンやiPhoneのSafariで購入したコンテンツを同期させて読むこと。それだけ。
「このため、出先で手持ち無沙汰、新刊でもさがすかとなったときには決済が指紋認証だけで済むApple純正のiBooksを使うことが多かった。常用している電子書籍サービスではストア機能を内蔵できるのはAppleのみだからだ」。

一方Appleはお金のやりとりをアプリ内課金を経由せずに行うことを禁じているが、課金が発生しないのであればコンテンツの追加・削除は可能になる。つまり、Kindle Unlimitedでなら、コンテンツの追加・削除ができる。

しかも、「Book Browser内の検索を使うと、Kindle Unlimited以外のコンテンツも表示される。Unlimited非対応のKindleコンテンツはサンプルを送り、アプリ内で読むことができる。これまではライブラリにあるコンテンツに関連した作品だけしかサンプルを読むことができなかったが、この検索機能を活用すれば、Kindle対応作品すべてがiOSアプリ内で試読できることになる」。

●Kindle Unlimited、試してわかった「流行る理由」 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/03/news101.html
さまざまなジャンルを扱っているのが、良い。
ただし、「洋書はKindle Unlimitedから直接行けない。いったんKindleストアの洋書に行ってから、読み放題対象で絞り込み「Kindleストア : Kindle洋書 : 読み放題対象タイトル」を選ぶ必要がある。和書は「Kindle本」、洋書は「Kindle洋書」と分かれているのが原因だ」。

●Amazon.co.jp: Kindle Unlimited - 本、コミック、雑誌が読み放題。 https://www.amazon.co.jp/gp/kindle/ku/sign-up
米国の実績では、利用者の読書時間が30%増えている上、非Kindle Unlimited会員向けの単品販売での購入額も、同様に30%増となった。
日本で読み放題の対象となる書籍は和書12万冊以上、雑誌240タイトル以上、洋書120万冊以上。小説1.6万冊、ビジネス書8000冊、実用書2万冊などを含む書籍8万冊以上、コミックス3万冊以上、雑誌240タイトルのバックナンバーを含む2000冊以上を提供。

●Kindle Unlimitedは出版側にとって神か悪魔か http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1608/06/news017.html
KDP、自己出版者にとって、リスクはアマゾンが取っている。すなわち、AmazonはKindle Unlimitedで作品を読まれた作家さんたちに払うお金を「グローバル基金」という形で毎月用意している。例えば2016年6月のグローバル基金額は約15億円。
「これを、その月に読まれた全世界全作品の合計既読ページ数で割り、それに各作家の読まれたページ数を掛けることで報酬を算出」する。

出版社はKDPとは異なり、Amazonと個別に契約を結んでいるため上記のような計算での報酬ではない。
(Kindle Unlimited およびKindleオーナー ライブラリーのロイヤリティ: https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=AI3QMVN4FMTXJ

●Kindle Unlimitedが日本でも始まったのでラインアップをいろいろ調べてみた http://www.wildhawkfield.com/2016/08/Kindle-Unlimited-started.html
「講談社、小学館、集英社、KADOKAWA、ハーレクイン、秋田書店、新潮社、文藝春秋、幻冬舎、スクエニ、早川書房などが10%未満に該当します。集英社、KADOKAWAは、1冊も出していません。そして、講談社、小学館はコミックが3冊ずつ。大手出版社はかなり抑制している印象です。
出版社系のボーンデジタルレーベルでは、「ゴマブックス」「朝日新聞デジタルSELECT」「impress QuickBooks」はあるけど、「All About Books」「カドカワ・ミニッツブック」が未配信。ここでも方針の違いが見られます。
つまり、ブックパス・シーモア・Yahoo!など、コミックが比較的強い他社の読み放題サービスとは結果的に差別化できている感」。

●雑誌読み放題という観点でKindle Unlimitedとdマガジンのラインアップを比較してみた http://www.wildhawkfield.com/2016/08/Kindle-Unlimited-magazine.html
雑誌は先行するdマガジンのラインアップに軍配があがるか?
「Kindle Unlimitedにないのは「週刊SPA!」「週刊ザ・テレビジョン」「週刊ダイヤモンド」「週刊パーゴルフ」「週刊ファミ通」「週刊ベースボール」「週刊ポスト」「週刊現代」「週刊女性」「週刊新潮」「週刊東京ウォーカー+」「週刊東洋経済」「週刊文春」「女性セブン」「女性自身」「FLASH」「FRIDAY」など」。それに、日経系もアマゾンには無し。

●「本がポケモンGOに勝つにはどうすればいいか?」月額980円で読み放題。Amazon Kindle Unlimited、本日からスタート http://www.gizmodo.jp/2016/08/go980amazon_kindle_unlimited.html
Kindle Unlimitedは近所の図書館。
AmazonがKindle Unlimitedで読み放題を提供する理由:「今はスマホゲームなどの娯楽が出てきて、簡単に無料で楽しく時間を過ごせてしまいます。本を読む機会が奪われていると思っています。電子書籍なら(スマホゲームなどと)同じメディアで、本というコンテンツをお届けできます。読書をより魅力的にするにはどうするか? どうやってポケモンGOに勝つか?(笑)。そのひとつが読み放題だと思っています」。
「読み放題での1回のダウンロードは、Amazon内では1回の購入と同じ効果でカウントされます。今売れているの本としてAmazonのトップページやおすすめ欄に紹介されるため、目立ちやすくなります。また巻数の多い漫画のプロモーションでは、1巻からずらーっと読み放題にして、最新刊だけ購入にしておくということもできます」。

●ポケモンGOからUber、本の未来まで「テクノロジーが変える30年後」すべてを聞いた! http://courrier.jp/news/archives/58598/
「私にとっては、原本として一番最初に出すバージョンがプリントの形態をとっている本としては、今回が最後になるだろうと思っています」。

「紙の本というのは、まだ今後も何世紀も残るだろうと思うんですけれども、おそらく非常に高価なものとして残り続けるはずです。みんなが広く選ぶ形態にはならないでしょう」。
紙のレプリカを電子版と称して出しても意味がない、とした上で、「文化の中心はスクリーンのほうに向かっているし、そこで発表するということになるでしょう。それは、電子書籍という形だけでなく、それを超えた何らかの形でスクリーンの中で見られるものを表現していくということですね」、と。

●書店という文化インフラが、この20年余りで半減した http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/08/ga-1.php
「買う」が「読む」の障壁になっていないか。まず取り組むべきは「読む」の復権。

●まち全体が図書館に!?台北の地下街にあった無人図書館。図書館を建てず、人件費も増やさず、市民の近くに図書館を増やしていく斬新なアイデアとは? https://note.mu/masakimosaki/n/nb2bd55146f76
台湾の「知恵図書館」は、「台北市の財政難、図書館の人員増が困難という状況下での打開策として構想された。図書館を新たに建築するのではなく、設置場所などで民間の力を借りることにより経費を節減し、かつ無人化により人員不足を乗り切るという2つの側面がある」。

●楽天、書籍などを要約したデジタルコンテンツのgetAbstractへ出資 https://news.thepedia.co/article/925/
getAbstract社は、「出版社やメディアからライセンス供与を受け、ビジネス書などの書籍や記事などの内容をテキストや音声でコンパクトに要約し、デジタルコンテンツとして配信する定期購読サービスを提供」。

●本から限られた時間で最大限の情報を得る読書のコツをまとめた「本の読み方」 http://gigazine.net/news/20160803-how-to-read-book/
たとえば、「◆活動的に読む
著者の持論があなたの頭に衝撃を与えるのを待つのではなく、読み始めから絶えず仮説と質問を生成していきます。「つまりこの本の要点は○○で……」「著者はどのようにしてこの結論に至ったのか……?」といった仮説や質問を思いついたら、簡単なメモをとっておくのも効果的。全て読み終わったらメモを見ながら自分の仮説と質問を検証しましょう」。
また、「◆3回読む
1回目:発見(全読書時間の5~10%)
2回目:理解(全読書時間の70~80%)
3回目:反復とメモ書き(全読書時間の10~20%)」。
そして、「◆情報量が高い部分に集中する
ノンフィクションの読み物の多くは「砂時計構造」で書かれています。概要・序文・結論などの一般的な情報は砂時計の上下のように本の始めと終わりに配置され、根拠となるエビデンスや詳細などの特殊な情報は文章の真ん中に配置されます。この構造は「各章」「各項目」「各段落」にも適用されるため、情報量が高い部分を見つけるのに参考になる」。

最後に、「◆個人的なマークアップ言語を使う
「読んだ文章へマークを付けていくということ。付けすぎると読み返した時に混乱してしまうため、1ページにつき短く2、3カ所が適量とのこと。気になった文章全てにアンダーラインを引くのではなく、短い句や単語に絞ってアンダーラインを引くくらいが理想的。グラフなどでは余白に必要なフレーズや言葉を書き加えるのが効果的です」。

●次世代型読書管理アプリ - Readee 自分だけの本棚をつくろう[公式] http://readee.rakuten.co.jp/
・どんな新刊が気になる?自由な条件設定で新刊をお知らせ!
・本のデータのインポート・エクスポート機能で他の読書管理サービスとのデータ連携可能!
・カーリルにリンクして読みたい本の図書館の在庫検索が可能!

● PCとスマホで本棚の整理  http://bit.ly/2b5M8na
【やりたいこと】
・本のバーコードをスマホで読み取って登録する
・登録した本が図書館で借りられるか調べる
・図書館で借りられる本は買い取りに出す

●青空朗読について | 青空朗読 http://aozoraroudoku.jp/contents/about.html
プロのアナウンサーによる社会貢献活動としての朗読データ制作。最近は一般の方の朗読も。2016年5月に一般社団法人。

●音声電子図書:障害もつ子供に http://mainichi.jp/articles/20160807/ddm/013/040/006000c
2010年より伊藤忠記念財団では児童書の電子化 (マルチメディアデイジー規格)を進め、障害のある子どもたちを主な対象とした読書支援事業を行っている。
「図書館から学校や地域に広がる。本を読む楽しみだけでなく、自分で読めたことで自信がついたり、友達と一緒に見ることで社会性が向上したりと、副次的な効果も出ている」(矢部剛・電子図書普及事業部長)。

(サイト:公益財団法人 伊藤忠記念財団|電子図書普及事業(わいわい文庫) http://www.itc-zaidan.or.jp/ebook.html?20160805 )