●越境する日本語の本たち

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●河出書房や偕成社などの出版社が越境ECサービス『SD export』で、世界134か国に本の販売を開始しました! http://www.jiji.com/jc/article
「「SD export」は世界134か国へ卸販売ができる越境ECサイトです。これまでアパレルや雑貨を中心とした商品を取り扱っていましたが、8月1日より新たに本ジャンルを追加し、販売を開始しました」。
越境する日本語の本たち。

●東京大学出版会 - 所有类别 - 亚马逊 http://amzn.to/2adpgRq
日本語の本を、アマゾンの中国サイトで販売。東大出版会さんです。
絵本も手がけられていたのを、中国サイトで初めて知りました。
http://amzn.to/2apVtA3
東大出版会 AMAZON中国サイトhttps://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2016/08/東大出版会 AMAZON中国サイト-300x250.jpg 300w, https://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2016/08/東大出版会 AMAZON中国サイト-1024x855.jpg 1024w, https://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2016/08/東大出版会 AMAZON中国サイト-100x83.jpg 100w" sizes="(max-width: 542px) 100vw, 542px" />

●書店はなくなってしまうの? 最大の脅威はやっぱりアマゾン https://thepage.jp/detail/20160729-00000005-wordleaf
デジタル化とWEB世界の登場は、人々が「移動しなくても」、サービスの享受、モノの購買が可能になるインフラを提供してくれた。
しかしそのインフラを構成する技術群は、「移動しなくても」だけではなく、人々を外に出す=「移動させる」ことにも使えることを示した。それが「ポケンモンgo」だ。
出版と書店の問題を考えるうえでも、このことは何かヒントになりそう。日本語の本たちを越境させよう。
(●ポケモンGOの社会学・心理学 http://society-zero.com/chienotane/archives/4612

●今野書店の今野社長、dマガジンに危機感 http://www.shinbunka.co.jp/news2016/07/160729-01.htm
「今野書店では先日、月に1万5000円以上雑誌を購入している美容院との取引が中止となった。理由はdマガジンへの移行だったという」。

●書店ゼロの街 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12485014.html
「大都市とそれ以外の地域で、本をめぐる環境の格差が深刻になってきた」。
「買うのでも借りるのでもよい。とにかく自分の街の中で本を活発に回す拠点が欠かせない。本は街の文化の最後のとりでです」。

●Kindle Unlimited上陸について思うこと http://densyodamasii.com/?p=2936
制作のデジタル化(電子書籍化)はもはや当たり前。いまの課題は販売のデジタル化。この観点で、「サブスクリプション」をとらえ直しては? 日本語の本たちを越境させる、ひとつの方法論。
電子「雑誌」にサブスクリプションを根付かせた「dマガジン」。
版元にとってのメリット:、紙に比べて売り上げが大きいとは言えないまでも計算できる一定の売り上げが見込めるものにした。サービスを提供しているドコモ側にスマホの契約者という規模があったことで、各雑誌に一定の売り上げを上積みすることが可能になった。
さてそれでは、「書籍」?
「新刊発売後の数ヶ月間だけKindle Unlimiedで読めるようにしておき、プロモーションとして利用する手はあるのではないか」。ビジネス書でも、専門書でも使い道はありそう。
現在、従来新刊の販売プロモーションに大きな役割を果たしてきた書店店頭の面陳、平積みの面積は減り続けている。「これを補完する意味で、一定期間電子読み放題サービスに出すというのは意味がある」。

●Kindle Unlimited 徹底分析: Kindle愛読家が知っておくべき12の重要な事実 http://bit.ly/2aEmC5b
サービスをキャンセルすると本は消える。しかし、ハイライト、メモ、ブックマークは残る。「買う」から「読む」にシフトした、エコシステム構築のアイデア。それが「Kindle Unlimited 」。

● 2015年度の電子書籍市場規模は前年比25.1%増の1,584億円  http://www.impress.co.jp/newsrelease/2016/07/20160727-01.html
2020年度は3,000億円規模へと成長。『電子書籍ビジネス調査報告書2016』より。
利用している無料マンガアプリやサービス名:
スマートフォン=「comico」が30.7%で最も高く、「LINEマンガ」が27.0%、「少年ジャンプ+」が12.8%、「マンガボックス」が12.3%。
PC=「LINEマンガ」が31.0%で最も高く、「comico」が27.3%、「Yahoo!ブックストア」が24.4%、「少年ジャンプ+」が16.5%。

●電子書籍の作り方・売り方 https://sites.google.com/a/bookwalker.co.jp/epubguide/
ブックウォーカーのサイト。

●ダイレクトクラウド、EPUB書籍の制作代行サービスを開始 http://www.pjl.co.jp/news/product/2016/07/9114.html
電子書籍や電子カタログの制作代行サービス「eCata」の新プランとして「EPUB書籍プラン」をリリース。
「リフロー型のEPUB書籍はもちろん、動画/音声/画像/HTMLなどのオブジェクトが埋め込まれたインタラクティブなフィックス型のEPUB書籍も制作可能」。
http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000136033&id=headimage

●漫画の電子書籍の作成に最適システムが完成 http://y-nakase.hatenablog.com/entry/2016/07/26/140557
「Kindle Comic Creator(KCC)」よりも扱い安く、高機能なツールを開発。「マグネット」。
・マグネットではどのストアでも問題なく使える国際標準に則ったEPUBデータが作成できる。
・マグネットのシステムでは簡単にこの目次を作成できる。

自主出版をしたい漫画作品を持っている人は必ずしもパソコンを持っていない→「スマホ内のフォトギャラリーに自作のスキャン画像や写メ画像を収納して、擬似電子書籍を再現したりできます。
…いえ、それは「擬似」ではないのです。むしろそれが電子書籍の本質です。
そのフォトギャラリーのデータを「電子書籍仕様」にパッケージさえできれば、それは電子書籍ストアで堂々と売れる本物の「電子書籍」なんです」。

(サイト:マグネット - 無料の漫画配信なら https://magnet.vc/

●comico、新人クリエイター支援コーナー「マンガ家育成プロジェクト」を新設 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1012909.html
「マンガやデザインなどを学ぶ教育機関と産学連携を組み、縦スクロール/フルカラー形式となる“comicoスタイル”の描き方を学習できる授業カリキュラムを実施。現在、総勢2000名を超える生徒が受講している」。
7月28日には、原則すべての提携校で教科書として採用されている、『comico』スタイルでマンガを描くためのノウハウ本「デジタル漫画のテクニック-comicoスタイルを学ぼう-」の電子書籍版の配信がスタート。

●人気イラストレーターが生まれる予感!?ゲームアカデミー×BOOK☆WALKER電子書籍表紙コンテストのオリエンテーションに密着! http://www.vantan-game.com/topics/blog/detail/2459.php
バンダイアカデミーと×BOOK☆WALKERのコラボ=『青空文庫』の中から作品を選び、表紙を描かせ、行うコンテスト。
そのオリエンテーション・リポート。

「最近の装丁(表紙)の傾向として、読者に興味を持ってもらえるもの、本の内容がイメージできるもの、話題になりやすいものなどがあげられます。電子書籍の場合は特に、どんなに中身が面白くても、表紙が悪ければクリックをしてもらえません。BOOK☆WALKERの読者はマンガとライトノベルが好きな若い人が多いです」。

(コンテスト投票サイト: https://bookwalker.jp/ex/sp/vantan/?adpcnt=7qM_N3f

●無料ダウンロード!商業利用もOKな味わいのある江戸文字フォント白舟角崩&白舟髭隷 http://mag.japaaan.com/archives/41966
白舟角崩は「角字」「腰文字」ともよばれているフォント。
「お祭りの時の半纏などによく使われていたりしますよね。正方形のスペースに極太の線でギュッとデザインされた独特なスタイルが特徴」。

●銀の鈴社30周年記念紙書籍プレゼント https://contendo.jp/store/ginsuzu/campaign/gin30th/
・電子書籍の購入者は、銀の鈴社が自信を持って選書した“30冊”の中から自由に書籍を選択できる。
・購入した電子書籍と異なるタイトルを選択でき。
・送付先も指定できる(国内限定)~プレゼントも。

●電子書籍取次「メディアドゥ」、急成長の秘密 http://toyokeizai.net/articles/-/129257
強みは技術力、システム化ノウハウ。
電子書籍取次業者は一般的に、電子書店で販売された金額の10%程度を得ている模様だが、メディドゥはシステム化、プラットフォームサービスで付加価値を提供している。その結果、「「LINEマンガ」のように、電子書籍と配信システムの双方を提供する分野の売上高が49.6億円と最大で、伸び率も4割超と貢献が大きい」。
また技術力のひとつの証として、「2016年に入り、漫画を縦方向にも横方向にも自在にスクロールできる技術で国内の特許を取得。海外でも特許出願中」。

●ダウンロード数1300万突破「LINEマンガ」のノベル向け新ビューアに「PUBLUS® Reader」が採用 https://jp.access-company.com/news_event/archives/2016/0725/
「「LINEマンガ」は、コミュニケーションアプリ「LINE (ライン) 」の電子コミックサービスです。アプリダウンロード数は1300万を突破し、小学館、集英社、講談社など150以上の出版社・権利元の電子コミック・ノベルを15万冊以上販売しています。また、様々なマンガが連載形式で無料閲覧できる「無料連載」では、出版社の垣根を越え、200作品以上の話題作、名作やオリジナル作品を毎日無料更新しています」。

●書籍売上の高い出版社ランキング http://news.mynavi.jp/news/2016/07/29/189/
調査協力店の全国書店3,619店舗を対象に、書店及びweb通販の週間売り上げをもとに、全国推定売り上げ部数を算出。
2012年上期と2016年上期を比較すると、以下の通り。
文庫       :632.4→570.7億円(▲10%)
book(上記以外):3404.0→3115.5億円(▲8%)
コミック      :1314.6→1315.0億円(-)