●従来、雑誌・新聞起点だった情報収集のパスは、完全に変わってしまった。

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●Yahooに致命傷を与えた、プラットフォームの交代 http://jp.techcrunch.com/2016/07/26/20160725jaime-mobilster/
「コンテンツ消費のパターンも変わった。デスクトップのコンピューターで拡張的なコンテンツやニュースサイトを長時間見るのではなく、生活の中のちょっとしたダウンタイムを埋めるために、ユーザーは細切れで楽しめるモバイルエンターテイメントを求めるようになった」。
マイクロモーメント/スマホシフトへの対応が遅れたのが致命的。

「重要なポイントは、テックチームはプラットフォームの交代に対して準備することに危機感を持たなければならないということだ。会社を殺すのは、競合他社であることは少ない。変化を目前に固まってしまうことが会社の終焉を招く」。

●Google対Yahoo—インターネット戦争でどうしてここまで差がついたのかを振り返る http://jp.techcrunch.com/2016/05/23/20160522why-google-beat-yahoo-in-the-war-for-the-internet/
アーキテクチャーの柔軟性の重要性。それがわかった対応をしていたかどうかの差が、今日のGoogleとYahoo!の差だ。
言葉を変えると、「解決法を探す前に、問題を徹底的に理解することが重要」ということ。
「Googleはあらゆるウェブ・サービスに適用可能な柔軟性と単純性を目標としてGFSを開発した。それに対してYahooの複雑なインフラは、一時的に成功を収めたものの、長期的にはYahooのビジネスに今日見られるような限界を持ち込む原因となった」。

●「検索意図なし、ふと気になったから」48%――グーグル調査にみるスマホ検索の変化 などSEO記事まとめ10+2本 http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/07/29/23463
マイクロモーメント/スマホシフトが産んだ変化。

「SEOでは「検索クエリの背後にある、検索ユーザーの意図を考え、その検索意図を軸にコンテンツなどを設計していくべきだ」と言われる。しかし、そうした枠ではとらえきれない検索行動が、スマートフォンによって増えてきている」。

●日本のパブリッシャーが、いますぐ取り組むべき5つの課題:「DPS 2016 KYOTO」を終えて http://digiday.jp/publishers/dps2016_5-things-weve-learned/
2022年までにはデジタルシフトを済ませて置くべき、特に新聞は。
「健康寿命の平均は、2013年の統計で、男性が71.19歳、女性が74.21歳。現在の新聞購読を支えている団塊の世代が、1947年から1949年生まれだとすると、ちょうど2022年」。
ただすべてを内製化し、デジタル化に本気で取り組むべきか、Google等の技術力の上に乗り、オープン化を標榜する新しいブランドを構築するか、悩みどころだ。
ただひとつはっきりしているのは、「質」にはどこまでもこだわること。その一方で、 デジタルを理解する「エディトリアル」人材育成は急務。

●ニュース・メディアへの導線で Facebook が Google を上回る: 驚きの展開を1枚のチャートで! https://agilecatcloud.com/2016/07/23/where-online-news-sites-get-their-readers-facebook-and-google-2016-6/
2016年1月~2月の情勢分析。人々がニュースを知るパスが激変していた。ニュース・サイトへと向かう全トラフィックの、ほぼ 80% をfacebookとGoogleが占めている
しかもこの二社にも棲み分けがある=「依然として、古いポストへの導線は Google 検索がメインですが、新しいポストへの導線としては、Facebook の方が勝る」。

●フェイスブックニュースフィード、誰にでも簡単に始められる便利ツール! http://mailtui.top/fecebook-news-feed/
「記事が拡散されるスピードがホームページやブログよりも早い可能性があります。ホームページやブログでは固定されたユーザーが目にする記事が多いかと思いますが、フェイスブックでは関連性や地域性をもとに誘導してくれるシステムもあり、また、フォロワーから広がるシステムがある」。

●デジタル購読145%達成! ワシントン・ポストのグロース術 http://digiday.jp/publishers/washington-post-grew-digital-subscriptions-145-percent/
「「ワシントン・ポスト(The Washington Post)」紙は、Facebookなどのソーシャルプラットフォームを積極的に活用し、バイラル動画を次々と投稿することで、トラフィックを大幅に伸ばすことに成功」。

The New York Times is trying to narrow the distance between reporters and analytics data » Nieman Journalism Lab http://www.niemanlab.org/2016/07/the-new-york-times-is-trying-to-narrow-the-distance-between-reporters-and-analytics-data/
新聞記事のタイトルを数時間の間に十数回変更し、読者の反応を最大化するのはどのタイトルかを判定し、次の記事のタイトル選択に活かす試み。
そのためのツール「Stela」を開発。1つの記事についての各種指標をビジュアル化して記者、編集者に示す。

●AIがSNSから“現場の映像”を収集、「Newsdeck」にフジテレビが出資 http://jp.techcrunch.com/2016/07/26/spectee-raises-1million-yen/
人工知能(AI)で事件や事故、災害の画像・動画をネット上から自動収集し、投稿者の許諾を得て報道機関に提供するサービス「Newsdeck」。

「Newsdeckは、TwitterをはじめとするSNSから事件や事故、災害に関する画像・動画をリアルタイムに収集し、AIが「火災」や「人身事故」「爆発」といった項目に分類する」。

●AI利用の写真アート化アプリ、Prismaが大ブーム―大手ソーシャルメディアが買収? |http://jp.techcrunch.com/2016/07/20/20160719prismagram/
Prismaはユーザーが撮った写真を簡単にピカソやモンドリアンの描いた絵のように変えてくれるアプリ。

●『月刊群雛』休刊のお知らせ:群雛ポータル http://www.gunsu.jp/2016/07/Monthly-GunSu-will-suspend-publication.html
「KADOKAWAの「カクヨム」が誕生するなど、自らの手で作品発表する「場」と機会は広がり続けています。
(略 そこで日本独立作家同盟は)インディーズ作家、そしてそれを支えて可能性を広げていくみなさまの活動を支援する「場」=「プラットフォーム」であるべきだと考えました。(略)インディーズ出版をもっと盛り上げる「場」へとステップアップを図っていきたいと思います」。

●雑誌に代わり新人発掘育成と認知拡大を担うウェブ小説のいま――セミナー「小説投稿サイトの現在」レポート http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1011309.html
小説投稿サイト御三家:「小説家になろう」「カクヨム」「エブリスタ」。
従来雑誌型インキュベーション=「広告」「雑誌自体の販売」「雑誌連載からの単行本化」モデル。近時「単行本化によってリクープする比率が高まっていった」。しかしそれは「数打ちゃ当たる」化へと進み、従来型モデルはメルトダウン。
投稿サイト型インキュベーション=「ウェブ小説の場合、無料で読み放題の多数の作品から、多数の読者が選んだ人気作品を効率的に書籍化できる。「権威」が選ぶのではなく、読者の力によってデビューに導かれる形だ。「数打ちゃ当たる」の入り口をウェブが担うことにより、低コストでハズレ率の低い出版ができる」。


●小説もブログも Web上の作品を登録して作家デビューを目指す「ツギクル」β版公開 http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1607/26/news076.html
収益モデルは人気登録作品の書籍化。ランキングで一定の評価を得た作品は、クリエイター自ら出版申請を行うことができる。

特徴はAI採用プラットフォーム。「正式オープン後には、テクノロジーを活用した作品分析機能も提供する予定。登録した作品の分析を依頼すると、数日後に「類似した作品」や「作品の構成要素」、あるいは「文章の読みやすさ」などをAIが分析した結果を見ることができる」。
(サイト:ツギクル http://www.tugikuru.jp/

●メディアがわさわさしてきた中「テレビとネットの横断業界誌Media Border」を創刊することにした http://blogos.com/article/123408/
テレビにも遂に、「会社を殺すのは、競合他社であることは少ない。変化を目前に固まってしまうことが会社の終焉を招く」の教訓が適用とされようとしているか。
「”新しい局面”が訪れているように見える。それはイヤな言い方をすると、これまで先延ばしにできていたことが待ったなしで急速に進みはじめたということかもしれない。いや、希望を持って言えばいよいよ本当のメディアの夜明けがはじまるのだろう。そうとらえねば面白くはない」。

●ケヴィン・ケリーが語る、テクノロジーの「不可避な進化」と未来の「クリエイティビティ」 http://bizzine.jp/article/detail/1733?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
PayPal創業者にして投資家のピーター・ティールの有名な言葉で「空飛ぶ車が欲しかったのに、 手にしたのは140 文字だ」というのがある。
新しいテクノロジーの到来は不可避としても、どう対処するかで、使われ方や使われた結果は異なってくる。できるだけポジティブに使われるよう社会は努力すべきだ。
人工知能についても同様。「機械ができない仕事は「良い問いをつくること」」/「生産的な質問をすることが、クリエイターの仕事になる」。
つまり、AIによ「クリエイティビティ」の内実は変容し、人間とは何かという「アイデンティティ」も変わって行かざるを得ない。