●読む度に変わる漫画 「読む」と「売れる」

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●『週刊文春』編集長インタビュー「紙の時代は終わった」は、売れないことの言い訳 http://www.advertimes.com/20160316/article220125/
「金ピカに輝きながら偉そうにしている人に対して、「王様は裸だ!」と最初の一太刀を浴びせることこそが、私たちの仕事」。
「「親しき仲にもスキャンダル」とも言っています。記者である以上、いくら仲良くなっても書く時は書きます。仲良くなることは大事ですが、それが目的ではない。仲良くなって食い込み、ネタを取り、記事を書くのが仕事です」。

●中堅出版取次の太洋社が破産、出版業界独特の業態「取次」って何? http://blogos.com/outline/166944/
取次=返品ができる「卸」。他の業界では想像がつかない仕組み。本が持っている多品種少量生産という特徴がそもそも、この構想の出発点。

●「デジモノステーション」紙媒体から電子雑誌に移行 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1603/14/news130.html
「今後はスマートフォン・タブレットなどデジタルデバイスを主軸としつつ、Webサイト、電子雑誌、ソーシャルメディア、外部サービスへの配信、紙媒体、放送など「メディアの形にとらわれない多様な形態で情報を発信する」。

●画期的!読む度に内容が変わる漫画 作者・浅野いにおさんの狙いは? http://withnews.jp/article/f0160318001qq000000000000000W00o10101qq000013132A
「このマンガは、あなたがこのページにアクセスした回数によって内容が変化します」。
一度目、どちらかというと画面構成が主。
二度目、タイトルが「ふんわり男(に、ふんわり女は、何を思う)」と変わっていて、「ゆっくりスクロールして、ふんわり女の心の叫び、聞いてください」。
三度目、タイトルは「ふんわり男(は、何を思う)」となっており、今度は男性の視点から見たセリフ。
「時間の制約上、男女それぞれの漫画を描き下ろすことはできなかったので、あくまで同じコマ割り・構図・セリフでバリエーションを作り、同一作品を違った視点で楽しむことができる方法を考えました」。

●楽天ブックス、無料の読書管理アプリ「Readee」提供開始~スマホで本のバーコードを読み取って自動登録が可能 https://netatopi.jp/article/1001814.html
スマホのカメラで本に印刷されているISBNバーコードを読み取るだけで、本のタイトルや著者名、表紙画像などがアプリに登録される。一方、「楽天ブックス」で購入した本は、楽天会員IDでログインすると自動的にアプリに反映されるため、登録の手間が省ける。

本の整理も簡単:本のジャンルや著者名、星評価(0.1~5.0で0.1ポイント刻みの50段階)や好きなキーワード(タグ)などをあらかじめ設定しておくと、新たに登録した本は当てはまる「棚」に自動的に分類・収納される。

●ベストセラーを分析! 売れる本の表紙デザイン | ZUNNY http://zunny.jp/00001037
2005~2015年の年間ベストセラーTOP20冊を分析。タイトルの文字数は副題を含まずに約9文字。フォントは明朝体。文字組は横書き、センター揃えにする。背景色は白で、女の子をモチーフにしたイラストに。

●フランスの商業作家、執筆のみで生活できているのは1割、年収195万円 https://hon.jp/news/1.0/0/8107
調査対象10万名のうち最低賃金以上を執筆活動で稼げているのは10%程度で、その平均年収は15,529ユーロ(約195万円)。大半の作家たちは別の仕事を本業としており、印税の年収寄与度は平均12%。

●目指せ!てっペン!「第65回 全国小・中学校作文コンクール」 http://www.ebookjapan.jp/ebj/special/sakubun2015.asp
第65回全国小・中学校作文コンクール」作品集全7冊の電子書籍版を無料配信。及び紙書籍の販売を開始。「読む」の普及のために、電子版は無料を選択。

●2015 年「図書館と出版」を考える 新たな協働に向けて  報告集 http://www.jbpa.or.jp/pdf/documents/toshokantoshuppanhoukoku.pdf
一般社団法人 日本書籍出版協会 図書館委員会。
「図書館が近くにある本屋はつぶれない。逆に図書館が近くにない書店はつぶれていく」。たぶんこれが真実に近いと思うのだが、報告集の全体的なトーンはこれを否定している。
「読む」の普及のための、無料のしかけが公共図書館のひとつの使命なのだが。

●富士通マーケティングが光市にNFCを活用した図書館システム構築 http://ict-enews.net/2016/03/3fujitsu/
富士通のクラウド型公共図書館業務サービス「FUJITSU 文教ソリューション WebiLis(ウェブアイリス)」と、カーリルのNFC(近距離無線通信)技術を活用した情報探索支援システム「カーリルタッチ」を組み合わせたもの。
本棚や展示台に設置された「カーリルタッチ」のプレートを、スマートフォンやタブレット端末でタッチするだけで、テーマに合わせたオープンデータや図書館システムの蔵書情報を横断検索し、リアルタイムな情報を表示。

●公文書館に収集権 地域の歴史資料、散逸防ぐ https://www.nnn.co.jp/news/160316/20160316003.html
権限の設定で、収集・保管作業を一元化。
「「平成の合併」などの影響により埋没し、将来的に失う可能性も指摘される地域の歴史資料に関し、一定基準の下でそれらを収集する権限を県立公文書館(鳥取市)に持たせる」。

● CiNii Booksと全国遺跡報告総覧とのデータ連携開始のお知らせ - サポート https://support.nii.ac.jp/ja/news/cinii/20160323
CiNii Booksの検索結果画面に全国遺跡報告総覧へのリンクが追加され、各発掘報告書のPDFをダウンロードできるように。Booksにはじめて電子リソースへの直リンクが表示される、という意味で画期的。

●国際日本文化研究センター | 怪異・妖怪伝承データベース http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB/
伝承世界の「もののけ」「おばけ」の類のデータベース。
民俗学関係雑誌や江戸時代の随筆類・各県史類に採録されている、「もののけ」「おばけ」の類の存在によって引き起こされたとされる「怪異・妖怪」現象に関する書誌情報を集めた。扱っているデータはすべて文字資料

●LINE、ニュース事業における5つの新たな取り組みを発表 http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2016/1279
メディア独自の視点・観点をメディア側に回帰させるとともに、ユーザーに多様な選択肢を提供する、がメインのテーマ。
過去にやったこと:2015年12月1日よりLINEの公式アカウントを利用したニュース配信機能を外部メディア向けに開放する「LINEアカウントメディア プラットフォーム」を開設。現在全38メディア(自社メディア4社含む)が展開中。今回、新サービスを5つ追加。
パーソナライズ配信機能「FOR YOU」―LINEアプリとの連携強化/LINEタイムライン最上部へのニュース枠新設―LINEアプリとの連携強化/ブロック紙・地方紙17メディアを含む、計22メディアが新たに参画/「友だち限定記事」機能―アカウントへの集客支援/分析ツールの強化―「ニュースエンゲージメントランク」の導入。

●LINEの新しいニュース形式は、ヤフーの牙城に迫れるか? http://digiday.jp/platforms/line-content-distribution/
2016年はメッセージングアプリ飛躍の年とも言われている。ユーザー数でメッセージングアプリがソーシャルを抜いているという推計すら存在するほどだ。そのメッセージングをプラットフォーム化する動きが加速している。
LINEメディアアカウントプラットフォーム」:媒体社アカウントからユーザーに、ニュースがメッセージとして届けられる。媒体社サイドで共通フォーマットのLINE内雑誌を編集。そして推計によるオーディエンスのデモグラフィックデータが提供される。

会話+コンテンツの強み」で、
・エンゲージメントが高い
・他プラットフォームに比べ再訪率が高い
・一記事ではなくパッケージで配信できる
・媒体の色が出しやすい

●デジタルメディア:雑誌と新聞から移籍の2人が語ったこと http://mainichi.jp/articles/20160316/k00/00m/040/093000c
「「自分がどんなコンテンツを作りたいか」ではなく「受け手はどんなコンテンツを受け取りたいか」から考える発想と、「読者にポジティブな影響を与える」という理念に共感して、移籍を決めた」。
「新聞など伝統メディアの給料と、新興メディアの給料の水準が近づいていく流れにあり、双方がクロス(交わる)する時期になれば、30代ぐらいからもっと移動を始めるだろうと推測」。
そして、その動きが始まる時期について、「今年からだ」。

●パブリッシャーに数十万点の画像を無償提供!サイバーエージェントとアマナイメージズが事業提携 http://markezine.jp/article/detail/24115
「ニュースメディアやキュレーションメディアといったWEBサイト・スマートフォンアプリにおいて、記事内容のオリジナリティとともに、イメージ画像の質が重要視されている。その一方で、オリジナリティかつ高品質な画像素材は、パブリッシャーにとってコスト負担が高いため、フリー素材に頼っている傾向があり、画像の質や使い方が課題となっていた」。
今回の取り組みはこのような課題を解決するのが目的。ただし、インフィード広告特化型SSP「CA ProFit-X」導入サービスとセット。
(プレス:https://www.cyberagent.co.jp/newsinfo/info/detail/id=11724

●Apple、「News」アプリを全パブリッシャーに公開、ブロガーも対象に http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/031700813/
Appleは、小規模出版社や個人ブロガーなどが手軽にNews対応フォーマットのコンテンツを作成するための編集ツールや、パブリッシャーが閲覧状況を追跡するための分析ツールも提供する。

★It’s time for news organizations to embrace Creative Commons – Poynter http://www.poynter.org/2016/its-time-for-news-organizations-to-embrace-creative-commons/402660/
商品として原価を回収するには、コンテンツをクローズにしなくてはいけない。しかしそれだけでは、中身が何かわからないので買われない。オープンにsomethingを流通させなくてはいけない。その際、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを戦略的に活用してはどうか、と。
たとえば米国の調査報道NPO「プロパブリカ(ProPublica)」では、記事の“インパクト”を指標として重視、反響や再利用を計測する。そのために、記事にトラッキング用ビーコン(それ自体もOSS)を埋め込んでいるという。

●メディアは読者のプライヴァシーを守れるかProPublica「Tor」ヴァージョン立ち上げ http://wired.jp/2016/03/07/propublica-dark-web/
ProPublicaは、寄付をもとに調査報道をおこなう「NPOメディア」。2010年には、オンラインメディアとして初となるピューリッツァー賞を受賞している。
「2016年1月初旬、ProPublicaは、Torネットワークで「秘匿サーヴィス」ヴァージョンのサイトを立ち上げた初の大手メディアとなった(Torとは、ダークウェブとして知られる何千もの追跡不能なウェブサイトのエンジンを提供する秘匿システム)」。
「ProPublicaは今回の動きについて、彼らのサイトの記事を、完全な匿名性のもとで読みたい読者のプライヴァシー保護を目的としたものだと言う」。