知のパラダイムシフト

● 「電子書籍」は生活に溶け込み、「本」と呼ばれることになる

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

● いま「電子書籍」と呼ばれているものは生活に溶け込み、「本」と呼ばれることになる http://wired.jp/innovationinsights/commerce/w007/future-of-books/
「書く」と「読む」が無くならないこと。それが大事。というより、それが「本」の実態なのだ、と。紙の本も電子の本も、目に見える形態はいずれも、時代性をまとった仮の姿であることに変わりはない。

●ブラウザで読める電子書籍公開サービス『パン』β版をリリースしました http://sinap.jp/news/2015/07/pan-press.html
bib/iベースの新サービス。電子書籍を簡単にブラウザで公開、閲覧、シェアが出来る。

●小学館がデータ解析ソリューション「Adobe Analytics」採用~電子雑誌の分析をより高度に http://markezine.jp/article/detail/22765
小学館は2013年11月からアドビ システムズが提供する電子出版ソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」(DPS)を電子雑誌に使ってきた。この時の基本認識は、「紙から電子へ」ではなく、「消費者のライフスタイルの変化に合わせて選択肢をもっと広く―紙で欲しい方には紙で、電子で欲しい方には電子で―」、というものだった。
そして今回その先へ、一歩踏み出す。つまり、電子版でなら可能になる、ユーザー行動の可視化。「記事や広告の閲覧状況、平均滞在時間、アプリのダウンロード数などをリアルタイムで収集、解析、効果測定し、記事のコンテンツや広告の最適化」をはかる段階へ入る。

●雑誌も書籍もSubsriptionモデルをもさくしている http://blogs.itmedia.co.jp/drmevolution/2015/07/subsription.html
欧米はプリペイドよりもクレジットの社会。しかし日本ではPrepaidに人気がある。SUICAなどに代表される交通系プリペイドカード。
この「プリペイドカードとSubsctiption(には)近いものがある。まとめて前払いすることで利便性または割安感を得る。割安感については実際にどれくらい安くなったかを数値で示すのは難しいがたくさん利用すればするほど割安になることはまちがいない」。

●雑誌読み放題サービスの新星「ブック放題」のラインアップをdマガジンと比較してみた http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1507/09/news038.html
ブック放題は、雑誌とコミックの定額読み放題を提供するソフトバンクの新サービス。NTTドコモの「dマガジン」のように、docomo IDがあればキャリアを問わず利用できるサービスとは異なり、キャリア契約が必須。
料金は月額500円(税別)。初回1カ月は無料で試用できる。アプリは不要で、すべてブラウザ上のサービスとして提供、閲覧もブラウザビューワで行う形で、オフラインでは利用できない。
「全部読み」の購入ボタンが用意されているなど、ビューンのサービスをベースにしている。
(サイト:ブック放題 http://www.softbank.jp/mobile/service/bookhodai/

●グノシーでマンガ配信サービス「グノシーマンガ」開始 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20150629_709325.html
「グノシーマンガ」サービスは、Gunosyが運営する情報キュレーションアプリ「グノシー」上で進めている「Gunosy Platform」の新サービス。ビューアは「PUBLUS Reader for Browser」。HTML5ベースのストリーミング形式。コンテンツであるマンガの配信は、メディアドゥが行う。
(プレス: http://markezine.jp/article/detail/22765

●DNP、コンテンツ配信サービス「チェックインマガジン」を産婦人科向けに提供 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1507/13/news121.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook
「DNPエリア限定電子コンテンツ配信サービス チェックインマガジン」。B2BinC(支払いは機関が、読書するのは個人が、というモデル)。図書館向けはその機関と個人が紐づいているが、この場合はそこが切れていて、場所特定型。
サブスクリプションでもある。

●注目のAmazonオーディオブックの全貌 本を「聴く」は普及するか? http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/356/356171/
初月は無料で、2ヵ月目以降は月額1500円での音声コンテンツ聴き放題の定額制サービス。朗読スピードは0.5倍から3倍まで6段階。米国などで世界的に普及しているオーディオブックは、海外では書籍市場の約10%になっている。
「ポイントとなるのは通勤時間。(略)倍速でのながら聴き。通常1冊4~5時間だが、2時間程度で読めてしまう。スマホであれば、LINEやゲームをしながらでも聴ける。『ながら聞き』での需要はなかなか強く、ビジネス書での勉強には大変向いている」。

●アマゾン開設20周年--写真で振り返る栄光と挫折の歴史 http://japan.zdnet.com/article/35067149/
1995年:一見したところ、Amazonのサイトの見た目は、ほかのありふれたウェブサイトと何ら変わらなかった。

●アマゾン「書籍2割引」キャンペーン―価格を縛る「再販制度」は今後どうなるのか? http://www.bengo4.com/other/1146/1307/n_3376/
「Amazon.co.jp」が6月下旬から、中堅出版社6社の書籍を最大で「20%割引」する期間限定キャンペーンを始めた。「参加する出版社は、再販制度で定価販売する利点よりも、返品を減らす利点のほうが大きいと判断したとみられる」。
「再販制度は廃止すべき(2001年)」の公取委の意向に沿う動き。

●「ISBNコード/日本図書コード/書籍JANコード 利用の手引き2010年版」 http://www.isbn-center.jp/guide/08.pdf
「ホームページ版」として無料公開。従来は冊子体で有料販売していた。

●メディアドゥ、Amazon.co.jpの「プリント・オン・デマンド(POD)」向けにコミックの専属取次契約を締結 http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000009027.html
POD用データと書誌データの管理及び納品、売上報告と支払業務などをメディドゥ行う。PODは顧客の注文に応じて一冊ずつ刷って届ける「完全受注生産」サービスで、昨年と比べ品揃えが3倍となり、非常にニーズが高まってきている。

●新聞がネットに完敗 「欠かせないメディア」調査の悲惨な結果 http://www.j-cast.com/2015/07/08239743.html
「あなたに欠かせないメディア」を一つ選んでもらったところ、前回より5ポイント低い50%の人がテレビを選択。次に多かったのは、インターネット23%。前回調査ではインターネットと新聞で、14%で並んでいたが、今回新聞は11%。

●新聞と雑誌が死んだ後、ネットはその役割を果たせるか http://diamond.jp/articles/-/74628
ネット以前は、「ニュース」と「ジャーナリズム」とはほぼ重なっていた。しかしネット以降、何かしらの新しい出来事を伝える文章や映像といった「プロダクト」を指す言葉、「ニュース」と、ニュースを作る過程における考え方や意思、目的、あるいは理念・思想を指す言葉、「ジャーナリズム」の間に亀裂が生じた。
つまり「ジャーナリズム」という理念や思想を持たない文字列や動画が「ニュース」として生産され、流通するようになり、本家、「ジャーナリズム」からの「ニュース」生産の経済基盤を脅かしている。
アメリカでジャーナリストの教科書としても使われる『ジャーナリズムの原則』にある、「市民の自由、そして自治に必要な情報を市民に提供すること」を経済的に支える基盤の喪失を、それは意味する。

●元CNN女性記者が立ちあげたソーシャルニュースサイト「Rappler」 http://japan.cnet.com/sp/startup_asia/35066981/
サービス名は、“Rap”(おしゃべり)と“ripple”(感情の波紋)を掛けあわせた造語。たとえば災害情報。ユーザーはSNSと連携させることで自分が今いる場所の災害の状況をリアルタイムでマップ上に投稿する、これが「ソーシャルニュースサイト」と、従来型メディアとの大きな違い。
「テロリストはソーシャルメディアを使うことで自分たちのイデオロギーを世界中の人々に拡散しています。私はこの仕組みを、市民が意志を主張するために活用できるのではないかと考えました」。

・ユーザーの心境を可視化させたインフォグラフィックス

●モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査 (2015年6月度) https://www.fast-ask.com/report/report-monthly-20150713.html
10~20代の新聞購読率は23%で、ニュースキュレーションアプリと同程度に。SNSアプリは「2年半」、ゲームアプリは「2年」で飽きる。

●データフラッシュ|第60回学校読書調査 http://macs.mainichi.co.jp/space/web/065/data.html
雑誌離れはほぼ既定路線。小学生は読む本の数が増えた。なぜか、その小学生が中学に行き、高校に行くと本を読まなくなる。
一方、スマホ他の情報端末からニュースを見たり、小説を読む行動は学年が上がるにつれ増加基調。
(「第60回読書調査」の結果 http://www.j-sla.or.jp/material/research/54-1.html



●出版状況クロニクル86 補遺 http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/20150707/1436274611
栗田債権者説明会、「返品問題」で意見続出。