知のパラダイムシフト

●Kindleにメッセージアプリでのシェア機能と本のプレビュー機能

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●Kindleにメッセージアプリでのシェア機能と本のプレビュー機能が追加 http://jp.techcrunch.com/2015/06/27/20150626kindles-sharing-features-now-support-messaging-apps-plus-web-based-book-previews/
特定の友人に本をレコメンド。「今回の変更は、FacebookやTwitterのような大きいソーシャルメディアプラットフォームを使用するより、個人間でのシェアが友人とやりとりする方法として好まれるというトレンドを示している」。

●アマゾン、機械学習によるカスタマーレビュー改善に着手 http://japan.cnet.com/news/service/35066252/
「顧客にとってどのレビューが最も役に立つかを学習し、(中略)時間の経過とともに精度が上がっていく」。計画されているのは機械学習を使ったレビューの選別。

●お得に買える「Kindle本」を探せるアプリ『本シェル』 http://www.appbank.net/2015/06/20/iphone-application/1045704.php
実際の本のコードを読み取ってKindle版がないか確認できる。登録しておいた「ジャンル」内での「お得本」をすぐに見つけられる。


●ワタシの一行|トップページ https://1gyou.jp/sp/
2013年7月1日スタートした。「心に跡を残した一行をひろいあげ、その一行について誰かと語り合う。新しい本の楽しみを、新しい読書文化を届けたい、そんな思いから新潮文庫は『ワタシの一行』をスタートします」。

◯【及川卓也・清水亮・羽田野太巳・藤村厚夫】すごい人達呼んで「Webは死ぬか?」をマジメに語り合ってもらった(前編) https://html5experts.jp/shumpei-shiraishi/15147/
「僕はアフィリエイトべたべた貼ってるんですけど、紙の本と電子書籍、紹介した時の売上が100倍違うんですよ。
(どっちがよく売れるんですか?)電子書籍です。電子書籍のほうが100倍売れる」。「個人的な体験で言うと、ライターを一生懸命やってた頃より、実は今のアフィリエイト収入のほうが大きいです」。

●エンタメパック|サービス|Y!mobile(ワイモバイル) http://www.ymobile.jp/service/ymobile/entamepack/index.html?ref=head
エンタメパックは見放題、読み放題がひとつになったY!mobileユーザーだけのお得なサービス。単独でも月額400円で対象2万5000点と、500円2万5000点のブックパス読み放題の上をいく。対象者は、ワイモバイルで「スマホプランS/M/L」を契約しているユーザー。

●「出版編集者というお仕事」ゲスト・白石正明 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=OzRDIy_-Feg&app=desktop
人を見出して、「この人の仕事の「すごさ」を世に出したい」、が本の企画の原点。「売れる本」が「いい本」。「いい本なのに、売れないんだよね(=読者が悪い)」から脱却しよう。

●これからのメディアは国語力だけでは勝ち抜けない http://bit.ly/1QReMG8
メディア編集に必要なのは、属人的な知識やセンスではなく、トレンドの解析力。「たとえば、テキストコンテンツとして強かったメディアが、画像のまとめが流行したら、すぐに「猫の画像まとめ」のようなコンテンツを強みにでき、さらに高品質な動画コンテンツまで対応できる」、といった具合に。
つまり、コンテンツの中身より、ユーザーの興味や時代のトレンドをリサーチして、解析し、ユーザーが求めているコンテンツを知る、「解析能力」がこれからの鍵。
ただしフローに強みが必要なディストリビューター(スマートニュースやグノシー)と、蓄積で強みを発揮するパブリッシャーの、どちらに付加価値が落ちていくのかは未知数。

●Googleの「News Lab」では、ジャーナリズムのためのデータやツールを提供 http://jp.techcrunch.com/2015/06/23/20150622google-launches-a-new-home-for-journalists-with-news-lab/
News Labは、Googleの手がける複数のジャーナリズムに関するプロジェクトを集約する場所。たとえば、「データ」のセクション では、最近アップデートされたGoogle Trendsのサービスにリンクし、Google Trendsのデータを活用して報道を行ったメディア組織がハイライトされている。


●スマートニュースが目指す社会と「公共性」のあり方 http://about.smartnews.com/ja/2015/06/26/20150626public/
生まれた場所から離れることなく一生を終える人ばかりだった時代。そのころ「生活を変える」は、ほとんどそのまま、「社会を変える」につながっていた。
さまざまな場所がつながり合い、社会がさまざまな機能に分化し、そして住む場所や職業、生き方を一人一人が選ぶようになった、今の時代。ニュースで見聞きする出来事がなかなか「自分事」にならなくなった。「所詮、社会は変えられない、から」。
「公共性」とは、自分たちでも「変えられるかもしれない」、と関連、共鳴している。

●ニュースの「モジュール化」の何が失敗したのか http://bit.ly/1CFWxHW
スマートフォンに特化した、「モジュール化」の先頭ランナーだった「サーカ(Circa)」が、6月25日に「無期限業務停止」を表明した。
アイデアは斬新だった。前提としてモバイルに特化したニュースのキュレーションサイト。つまりオリジナルのニュースはない。ポイントは、カード型の「ニュースのモジュール(部品)」。
ニュースの基本要素を、1段落1枚のカードにまとめ、そのカードの連なりが一つのニュースを構成する。ニュースに進展があれば、そのデータをカードとして追加し、ニュースを更新していく。ニュースを、変化し続けるプロセス(過程)として捉えていた。

●ニュースアプリ競争、その終わりと始まり/見えてきた新たな基準 http://mediadisruption.net/2015/06/28/competitionofnewsapps/
Circa 失敗の原因は、無表情さ=一本の記事としてまとめられた文章には、ライターの表情が表れるが、ニュースの要約、箇条書き化された「モジュール」にはそれがない。Circa の対極をいくと指摘されたメディア BuzzFeed はこの点、箇条書きのニュース要旨と同時に、ニュース本体へのリンク( Catch Up )により、BuzzFeed 以外の情報源からも情報を得、広い視野もまた獲得できる仕掛けがある。

●ニュース記事をいつ配信すると、SNSで話題になりやすい? http://www.userlocal.jp/news/201506221/
ネットニュース記事の配信時刻とソーシャルメディアの反響調査」の分析結果。Twitterでは朝5時台に配信された記事が平均に比べて1.5倍拡散されやすく、Facebookでは午後2~4時ごろに配信した記事が「いいね!」やシェアされやすい傾向が。

●コンビニプリントサービス|デジタル新聞ダイレクト by honto http://d-newsdirect.com/cvs_print/
全国のコンビニ(「サークルK」「サンクス」「ファミリーマート」「ローソン」店舗にあるシャープ製マルチコピー機で、新聞のA3縮小版を印刷できるように。特定のページだけを印刷して営業資料として使いたい、紙として保存したいという要望を受けて実現。会員登録は不要で、24時間いつでも必要なページだけを印刷できる。

●沖縄ファミリーマート|沖縄の魅力を発信するWebマガジン『週刊ファミマガ』創刊 https://www.okinawa-familymart.jp/
サイトでは、沖縄に縁のあるタレントやミュージシャンなどへのインタビューをはじめ、実際に店舗であった心温まる話や、沖縄で初めて◯◯した人を突き止める「沖縄初○○を探せ!」、沖縄仕様にローカライズされた商品を紹介する「CSI非科学捜査 ファミマ班」などを掲載。更新は毎週火曜日を予定。

●富士山マガジンサービスが東証マザーズ上場 http://www.fujisan.co.jp/pr/release/2015/news_20150603
2002年7月12日に設立、雑誌・定期購読専門サイト「Fujisan.co.jp」を運営。2014年12月期の売上高は約19億4153万円、経営利益は約2億391万円、純利益は約1億2669万円。

●[実証実験]honto.jpでPOD書籍を販売するまで http://on-deck.jp/archives/20151945
大日本印刷が1冊単位でPOD書籍を製造する仕組みをインプレスR&Dおよび丸善ジュンク堂書店に提供できるように。具体的には、インプレスR&Dが取り扱うPOD書籍の販売契約を丸善ジュンク堂書店と交わすことで、丸善、ジュンク堂書店といったリアル書店での販売(買取注文)を実現。あわせて、物流機能が統合されているhonto.jpでも販売を開始した。

●『新編 日本古典文学全集』と国立国語研究所の『日本語歴史コーパス』との連携サービス https://getpocket.com/a/read/964658996
「コーパス」とは、端的に言えば、コンピューターによる検索や集計が可能な大量の言語データ。、『日本語歴史コーパス』は、現在、オンライン検索ツール「中納言」で利用可能。「語彙素」を選択して好きな単語で引くと、「前文脈」や「後文脈」、「品詞」、「本文種別」、「話者」、「作品名」、「成立年」など、20以上の情報が取れる。
『日本国語大辞典』を引くと、その言葉の初出はわかる。しかし使用頻度はわからない。『日本語歴史コーパス』を用いれば、誰によって、どのように、そしてどのくらい使われていたのか実態が見えてくる。

●江戸期以前の“くずし字”、精度80%以上でOCR処理、凸版印刷が技術開発 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20150703_710160.html
テキストデータ化済みの文献をくずし字データベースとして使用することで、テキストデータ化されていない文献を80%以上の精度でOCR処理できるようにした」。「新方式のOCR技術により、専門家による判読に頼っていたテキストデータ化と比べ、大幅なコスト削減と大量処理が可能になる」。

●栗田出版販売(株) 民事再生申立にともなう表明 http://www.osakaya.co.jp/files/uploads/hyoumei_osakaya_20150626.pdf
大阪屋が「栗田出版販売(株) 再生までの間、出版共同流通(株)、並びに当社出資元の出版社とも連携し同社再生を支援」。出版界の「過剰」問題にメスをどう入れるのか、が問われている、のだが。