●「<学級>の歴史学」

D:<学習・教育のデジタル化>と<脳と身体の生態史観>

●「<学級>の歴史学」柳 治男 著 | Kousyoublog http://kousyou.cc/archives/4497
19世紀に入るまで、生徒を年齢や能力で分け、一つの部屋に区切り、一斉に教授する「学級」は存在しなかった。

すでに教えを受けた生徒をモニターとして、生徒を十人前後の斑に分けてそれぞれの斑ごとに教えさせるようにした、1798年のロンドンのJ・ランカスターの取り組みがそもそもの始まり(読み方、綴り方、計算において)。
当時工場などで採用される分業制を教育に応用したもの。ただ教科の拡大ですぐに限界が露呈(地理、歴史、自然哲学、音楽、体育、宗教、道徳教育など)。
そこで考案されたのがギャラリー方式と呼ばれる一斉教授法。机が階段状に並べられ、生徒数十人が正面の教師の方を向き、教師は全ての生徒を見渡すことが可能となる。また生徒同士も他の生徒の様子を見ながら学習を進めて行くことが可能となった。生徒間の相互作用と集団性が強調され、『集団編成原理として、年齢均質化を促す』こととなった。

●第60回学校読書調査:広がるスマホ 進む雑誌離れ(その1) http://mainichi.jp/shimen/news/20141027ddm010040051000c.html


「世の中の出来事を何から知りますか」の問いに対し、スマホ急伸、雑誌低迷、新聞凋落、ただし圧倒的なのは依然テレビ。「情報源と読書量との相関関係をみてみると、小中高とも、読書量の多い子どもは少ない子どもより「友だちの話」「家族の話」「先生の話」から情報を得ている傾向が強い」。また「調べ物は電子機器で」が学年上がるほど増加。( http://bit.ly/ZVdscw http://bit.ly/1sxLgD0 )

●工学院大学附属高等学校が日本で初めて~「gacco(ガッコ)」の大学講座を用いた反転授業を導入~ http://nttks.co.jp/news/news_20141027.html
米国ではMOOCを高校の授業に取り入れることは始まっているが、日本では初の試み。参画する生徒を対象に、「gacco」講座を教材として採用し、基礎的な学習を事前に「gacco」で予習し、教室ではディスカッションなどの発展的な学習を対話的に行なうことによって、学習効果を高める、いわゆる反転学習形式を試す。

●小学生に反転授業は可能か? http://blogos.com/article/97353/
2地域による反転授業(=IT授業)の実態。効果は確実にありそう。しかし、「この授業スタイルは、授業デザイン力や子どもを把握する力などを教師につきつける」、と。

●子供たちの21世紀型スキル育成のための教育環境の実現を支援 Windows クラスルーム協議会 http://www.seminar.jp/wic-consortium/

「教育のIT化に向けた環境整備4か年計画」により、平成29(2017)年度末までに各教室に電子黒板とノートパソコンが1台ずつ配備される。そして、1人1台のタブレット端末の環境が実現される平成32(2020)年頃には、デジタル教科書・教材も充実し、電子黒板は授業に必須のものになると予想される。

●Windows クラスルーム協議会が教育ICT導入支援プログラム、文科相にも直接説明 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/102701627/
日本マイクロソフトなど61社が参加するWindows クラスルーム協議会が、教育現場へのICT(情報通信技術)導入を進める自治体を支援する「Windows クラスルーム 圏域包括プログラム」を発表。

● 電子黒板利活用のメリットとデメリット…小学校教員の声 http://resemom.jp/article/2014/10/21/21016.html
大型テレビとパソコンの組合せの場合、教員は操作するつど、パソコンのところに行かなければならないが、電子黒板は直接ボード上に書き込みができ、すぐに消すこともできる。書いたものをデジタルデータで残すことができ、あとで呼び出せる。ただし、表示サイズが黒板より小さいため、「授業中にずっと見せておきたいものを表示しておくスペースがない」「後ろの児童から見えにくい」「板書というより、資料提示用」などといった意見も聞かれた。

●「みらいのこくばん」を試す。黒板にプロジェクターを追加、動画再生やタッチ操作対応 http://japanese.engadget.com/2014/10/24/futureblackboard/
https://www.youtube.com/watch

チョークを使わない黒板。既存の黒板をインタラクティブな電子黒板として利用できる点が特徴。プロジェクターと赤外線カメラが一体となった装置を、アナログ黒板の上部に取り付けるだけ。

●2030年の学校像…教員は授業を行う講師から学習環境を整える学習推進役に http://resemom.jp/article/2014/10/24/21092.html

「2030年におけるもっとも重要な資産は、75%が「個人の技能と対人スキル」であると回答し、「知識の習得」は42%にとどまった。また、83%が「学習者個々のニーズを反映して、学習教材が個別化していく」と考えている。教員は授業を行う講師としての役割よりも、学習環境を整える学習推進役へと進化していくという考え方を専門家たちが支持している」。

★Accessible ebook platforms – seven honest dealers (and a few non responders) http://blog.jisctechdis.ac.uk/?p=1872
英国JISCの一部門であるJISC TechDis等が参加するAccessibility Action Groupが、電子書籍のプロバイダ7社(ACLS Humanities E-Book、Gale/Cengage、EBL (ebrary)、EBSCO、Elsevier、Emerald Insight、Ingram)を対象に、電子書籍のプラットフォームのアクセシビリティ調査を行い、その結果をJISC TechDisのウェブサイトで公開。

●共著論文から見た日本企業による国際産学共同研究の現状 http://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/NISTEP-DP109-FullJ1.pdf
日本企業の産学共著論文全体のうち、海外大学所属研究者との間で執筆された論文は2割程度。中国の大学に所属する研究者との間の共著論文が近年急激に増加。学術論文データベースSCOPUS に収録されている2003年から2009年の論文データを用い、日本企業所属研究者の行う国際産学共同研究の現状を定量的に分析した報告書。

●民族学資料 共有化へ 民博40年で変わる http://www.nikkei.com/article/DGXLASIH21H02_R21C14A0AA1P00/

オープンにして、多様な見方、ある場合には修正動議にも開かれた、データ・プラットフォームを目指す。