知のパラダイムシフト

●「一人出版社、構想から立ち上げ、運用まで、苦難の道のり」

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●「一人出版社、構想から立ち上げ、運用まで、苦難の道のり」 http://society-zero.com/chienotane/archives/1527
電子出版では、いかに知ってもらうか、いかに買ってもらうかが重要。海外の有名作家の成功譚や大企業による事例紹介、本になったセオリー、ノウハウはいくらもあるが、いずれも、「あなたが個人レベルで自己出版をめざずのには不向き」。
個人で電子出版をする場合には別の方法がある。インストラクショナル・デザイナー、境祐司氏による9か月の奮闘の総括、成功のヒント

●iPhoneで小説を書き始めた–日本SF大賞の元エンジニアに学ぶ、優れた作品づくりの極意とは http://hrnabi.com/2015/06/05/7901/
「2011年秋まで、小説を執筆しようと思ったことがなかった」日本SF大賞作家・藤井太洋氏による、セミナー「電子時代、独立作家の執筆・出版手法」の記録。会社勤めをしていた藤井氏にとって、電車での通勤時間40分が執筆時間。だからその道具はiPhone。
その後独立、作家となった今のtipsは、「順番に書き進めるだけでなく「あらかじめ、物語の中で登場人物が語る『決め台詞』を要所要所に配置していき、それをあとからつなげていく方法」。



●upppi×マリクロ 恋愛小説&イラストコンテスト 結果発表 upppi http://upppi.com/ug/sc/page/201411_maricro_nresult.html
『upppi』(ウッピー)は、EPUB形式をはじめとする電子書籍のアップロードと公開、改訂、バージョン管理、複数人編集等の機能を提供する電子書籍投稿・編集プラットフォーム。そのサイトで行われた「恋愛小説&イラストコンテスト」の受賞作が発表された。

文学における対立構造をポップにイラスト化! 代表作品をまとめてみた http://kai-you.net/article/7061
現代:MAN vs TECHNOLOGY → MAN vs REALITY → MAN vs AUTHOR。近代:MAN vs SOCIETY → MAN vs SELF → MAN vs NO GOD。古典:MAN vs NATURE → MAN vs MAN → MAN vs GOD。

●I Love ebook宣言 | 株式会社出版デジタル機構 http://www.pubridge.jp/i_love_ebook/
各界の有名人からの「電子書籍」応援メッセージ集。勝間和代/神谷明/川上量生/川口葉子/小久保裕紀/東雅夫/古市憲寿。

●BOOK☆WALKER、読書情報をグラフ表示する機能「読書ノート(β)」公開 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1503/19/news082.html
現在読んでいる途中の本について進捗率(既読率)を確認。また購入書籍のうち最後まで読んだ本の割合や、購入した書籍のレーベル別所持率、配信書籍の内購入した書籍のレーベル別割合の表示も。

●これを待ってた! BOOK☆WALKERが横断検索機能をβリリース http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1505/29/news044.html
アプリの一機能ではなく、Webサイト上の機能。それゆえアプリ内にダウンロードしていない書籍も検索対象に。また、期間限定だが、ADOKAWAグループの実用・新書を中心とした書籍が未購入の場合でも検索結果に含まれるようになっている。

●水曜のマンガ無料連載 - 電子書籍ストア BookLive! http://booklive.jp/free-reading/list
「マンガ無料連載」=「曜日ごとに異なる作品を一話ずつ無料配信するもの。ブラウザビューアで読むスタイルで、会員登録や専用アプリは不要(BookLive!アプリでは読めない)」。

●講談社、「手塚治虫文庫全集」全200巻を電子書籍化 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20150529_704392.html
8万ページに及ぶ電子版の配信をスタート。文庫全集の刊行時に新たに作られたデジタル製版を基にしている。

●オールアバウト、ディー・エル・マーケットを子会社化 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1505/27/news148.html
いまや筆頭株主は大日本印刷(32.05%)。2位がリクルート(24.95%)、3位はヤフー(19.87%)。「将来的には総合情報サイト「All About」の専門家が執筆した電子書籍、手芸分野の講師を育成支援するオールアバウトライフワークスの教材動画などを法人向けに販売するなど、商品ラインアップの強化と販売先の拡充を進める」。

●電子書店完全ガイド:「eBookJapan」を徹底解剖する http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1505/29/news017.html
「ラインアップ」「探しやすさ」「買いやすさ」「保管しやすさ」「読みやすさ」の5項目について徹底解説。突出して増えているのは新たに追加された「医学」ジャンルで、7万1768点。コミックも相変わらずの増加ぶりなど、ラインナップが素晴らしい。
しかし「探しやすさ」で難点=「旧サイトではできていた(見えていた)ことが、新サイトではできなく(見えなく)なったり、たどり着くためひと手順余計に必要だったり」。
ただ、「購入直後にダウンロード完了まで待たずに済むのはとても快適」。また複数色の付箋とメモ機能が追加。


●Amazon、子供用Kindleセットを99ドルで発売 http://jp.techcrunch.com/2015/05/29/20150528amazon-debuts-a-99-kindle-bundle-for-kids-including-an-e-reader-cover-and-warranty/
“Kindle FreeTime” も含まれていて、読書の進み具合を測定し、達成度によって様々な目標に応じた完了バッジをもらえる。

●Amazon.co.jp、「Amazon 本買取サービス」を開始 http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000397.000004612.html
データ・ドリブンの世界。和書・洋書の100万タイトルの買取価格がAmazon.co.jp上で事前に確認でき、「本を売りたい」と思った時に、売却の申し出ができる。一冊からでも取りに来てくれる。査定後、買取が成立しなかった商品は、配送料無料で返送。

●出版デジタル機構、PODデータ取次事業に参入 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1505/20/news129.html
PODとは、必要な冊数に応じて本を印刷する方式のこと。在庫切れによる販売機会の損失、また出版社や販売店の在庫リスクを低減できるメリットがある。

●青空文庫を救え!「Code for 青空文庫」アイデアソン http://www.wildhawkfield.com/2015/05/save-the-aozora-library.html
改めて、プロジェクト「青空文庫」の思想の柱を整理:Universal Texts(日本語が使える人であれば誰でも利用可能なテキスト(=ユニバーサルデザイン))/Open Air Shelves(「自由にアクセス/コピーされる書架と蔵書」「青空で誰かが来るのを待っている本」)
/Digital Scribes(ボランティアは「電子的な写本を造っている人々」)/Homo Communicans(ラテン語で「共有する人」)。このコンセプトを本の未来基金だけで維持していくのが、難しくなってきている。

●ノンフィクション・メディアが生き残るために必要なもの:流通への意識や新しい習慣・単位 http://blogos.com/article/113848/
読者の嗜好は流動的で必ずしも知的ではない。だから生じる「読者目線を続けることで、媒体は信頼性を獲得していくことができるのか。読者を意識しながら、コンテンツのクオリティをどのように維持できるのか、または高めていけるのか」という難題。
出版業界エコシステムが崩壊しつつある以上、その中でどう生き延び自分の伝えたいことを広めていくのかという手法はもはや変わらざるをえない」。

●ピースオブケイク、『note』がSmartNewsチャンネルを開設 http://bit.ly/1LVNAiL
SmartNewsのnoteチャンネルに配信されるコンテンツは、noteのアカウント設定画面で「プロモーション利用を許可する」を有効にしているものが対象で、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで話題になった作品を、SmartNews編集部側がピックアップして掲載。

●WEBと新聞から考える、新旧メディアの前途 【前編】WEBメディアは、記者を追いやるのか http://www.sensors.jp/post/post_71.html
いまのところ、「今まで紙でやっていたことがコンテンツ的にも仕組み的にもWEBに平行移動しただけ」。「初期の頃に言われていた、世の中に出ていない情報とか、その場に行けない人のために"そのまま出す"」はいまのところ、できていない。
これに加え、「PVが可視化されるWEBの「ジャーナリズム」」という、新しい足かせもある。

●「ニュース専用アプリの終わり」が始まった http://toyokeizai.net/articles/-/72388
Facebookの「Instant Articles」。「Facebookアプリから離れずに、ニュースフィードに流れてきたリンク先の記事を、その場で読めるようにする仕組み」。「広告」や「購読」という収益源をしっかりわがものにするための仕掛け。ユーザーにとっては、Facebookのニュースフィード内に流れてきた記事を、より快適に、素早く表示して読めるようになる。
いちいちメディア側のサイトにジャンプしなくていいのがメリット(そのサイトでは、モバイル対応していないかもしれない/会員制や有料のニュースサイトでいくつものステップを踏む必要があるかもしれない、それらの障害が解消される)。

●グーグルと米ヤフーも、Flipboard買収を検討か http://japan.cnet.com/news/business/35065114/
ニュースのパソナライズ化。そのトレンドの先端にいるサービスがFlipboard。読者が選択したカテゴリの記事を雑誌風にレイアウトする。「Flipboardの現在のユーザー数は6500万人で、2015年2月の5000万人から増加している。
同社のサービスは、よりパーソナライズされたニュースを提供するというトレンドに乗ったものであると同時に、このトレンドのさらなる促進にも貢献」。

●リブロ池袋本店閉店のお知らせ | リブロ池袋本店 http://www.libro.jp/blog/ikebukuro/blog/close.php
1975年9月に「西武ブックストア」としてスタート、1985年にリブロとして会社化し、2003年には日販がパルコから買収。