学びのイノベーション事業|EdTechPedia

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学びのイノベーション事業とは

文科省のプロジェクト。EPUB3をベースにした電子教科書の構想が含まれている。1人1台の情報端末や電子黒板、無線LAN等が整備された環境の下で、情報通信技術(ICT)を効果的に活用して、子供たちが主体的に学習する「新たな学び」を創造するための実証研究。2013年度までの実証研究の成果をまとめた報告書が発行されており,試作された教材の使い勝手、タブレット端末の管理運営方法、実際の授業運営やトラブル管理など導入に伴う今後の課題をあげている。

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学びのイノベーション事業で開発した学習者用デジタル教科書・教材は、小学校に関しては、WindowsタブレットPC上での最適なプラットフォームとして、Web上のクラウドサーバにインストールされたAdobe Flash上のコンテンツとして開発した。また、中学校の実証校では、WindowsとiOSの情報端末が混在していることからOSごとに2種類の学習者用デジタル教科書・教材を開発したが、そのOSの性質上両者で同じ開発環境を持つことができないという点が大きな課題となった。

これらの活動成果、また国際的な動向として電子書籍の規格が定められていることを踏まえ、日本の電子教科書の開発、利用、流通する仕組みを検討していくうえで、2013年度からの3年間で「デジタル教科書の標準仕様」に取り組んでおり、2015年度末には何らかの標準仕様がまとめられる。現状はEPUB3を想定して検討が進んでいる。


◇関連クリップ
●学びのイノベーション事業 実証研究報告書 (概要) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/04/__icsFiles/afieldfile/2014/04/11/1346534_01.pdf