ゲラダヒヒの会話

ゲラダヒヒは十頭前後の単雄複雌の構成を持つグループがいくつも集まって数百頭からなる大集団を作る。仲間と接近したり、離れたり、毛づくろいしたりするときに多種多様な声を出すが、それはとても音楽的で、リズムやアクセントを変え、三オクターブもある音域が自在に変化する。また、仲間の音声を真似たり、仲間と調和させて新しいメロディーを作り出す。自分が不機嫌であることを示しつつ、相手を怖がらせないような効果を持つ声もあるそうだ。


■参考文献
『家族進化論』第五章・第十節 コミュニケーション革命―歌う能力  山極寿一(東京大学出版会、二〇一二年)

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。

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