「センサー」「記憶」「認識」「意思決定」「行動生成」「エフェクター」です。※I):「センサー」とは感覚のことで、世界から情報を集めます。「認識」とは集めた情報から自分を中心とした状況の認識を形成すること、「意思決定」はそこから行動の指針を決めること、「行動生成」はその方針に従って運動を実際に形成すること。「エフェクター」とは世界に影響を及ぼせる物理的実体のことです。「記憶」はそれぞれのモジュールを記憶します。これらのモジュールの連携によって一つの知能が形成されます。こういったデザインのことをモジュラー型デザインと言います。
ゲ-ムでもロボティクスでも、 自律した人工知能は多かれ少なかれ、これと似た構造を持っています。
■参考文献
『デジタルゲームの教科書』 第二十三章 デジタルゲームAI 三宅 陽一郎 二〇一〇年
『エージェントアプローチ人工知能 第2版』 Stuart Russell ・Peter Norvig 原著二〇〇三年
「デジタルゲームのための人工知能の基礎理論」 三宅 陽一郎 日本バーチャルリアリティ学会誌 、VOL.18 NO.3、二〇一三年
「人工知能は身体を欲している?」:新刊『人工知能のための哲学塾』第零夜(中編) 三宅陽一郎 二〇一六年
★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。
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註
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