職業団体と家族

ヘーゲルは、「職業団体」を「家族」と並列させて論じてさえいる。

家族は子どもに(無条件の)承認の空間を与えることによって、「自由の相互承認」の土台を築く(ことが望ましい)社会の基本的な圏域だ。

ヘーゲルによれば、「職業団体」もまた、そのような相互承認の土台を築く圏域であるべきなのだ。


『法の哲学』 §二五五  ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル 原著一八二一年

『ヨーロッパ人類学の視座―ソシアルなるものを問い直す』  森 明子(編集)二〇一四年[編集部]

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