食物と消化器官

霊長類では、昆虫食者は単純な消化管と鋭い前歯をもつ。果実食者は小さな胃と単純な腸をもつ。これらに対しコロブスの仲間など葉食者は、偶蹄類のような四つに分かれた胃を持ち、そのうち二つに細菌を住まわせて葉のセルロースや毒物を分解してもらっている。


■参考文献
『ヒトはどのように進化してきたか』  ロバート・ボイド、ジョージ・B・シャラー 松本晶子・小田亮監訳(ミネルヴァ書房、二〇一一年)原著二〇〇二年

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(上)「社会」の学としての霊長類学』を構成している「知識カード」の一枚です。

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