厳しい順位関係と相手の目を見る「威嚇」

旧世界ザルの仲間にはニホンザルのように、「専制的」と呼ばれる厳しい集団内順位関係を持つ種が存在する。

彼らにとって、相手の目を見ることは「威嚇」を示す。上位個体が下位個体の目を見た時、下位の側は目を逸らさなければならない。もし目を見つめ返せば攻撃されてしまうし、第三者個体も上位に加勢するだろう。

■参考文献
『ニホンザルの生態』  河合雅雄(河出書房、一九六四年)

『サル学再考』  水原洋城(群羊社、一九八六年)

『ヒトはどのように進化してきたか』  ロバート ボイド、ジョーン・B・シルク 松本晶子・小田亮監訳(ミネルヴァ書房、二〇一一年)原著二〇〇二年

『高崎山のサル』  伊谷純一郎(講談社学術文庫、二〇一〇年)


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