アフォーダンスと人工知能

部屋を歩くとき、物をつかむとき、空間と物からなる環境のアフォーダンス(行動可能性)・状況の認識は無意識下の空間把握能力で行われています。そういった自分の生態に応じた環境の認識の人工知能を、生態学的人工知能と言い、身体と環境との間の関係を取り持つのです。

新しく入った部屋で歩けるのも、道具を自然に使えるのも、身体を巧みに動かせるのも、生態学的人工知能によって実現する課題です。これはまた、ゲームキャラクターを動かす人工知能概念の、コアを形成するコンセプトでもあるのです。


■参考文献
アフォーダンス入門――知性はどこに生まれるか』  佐々木 正人 二〇〇八年

人工知能はどのように自我を獲得するのか?:新刊『人工知能のための哲学塾』第零夜(後編)

★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。

人工知能と人工知性
人工知能と人工知性

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