自由市場環境主義

自由市場派の典型例が、政府の役割を自然資源への所有権の付与に限定する自由市場環境主義である。

「自由市場環境主義の核心は、自然資源に対して十分に特定された所有権を付与するシステムである。所有権が、個人、企業、非営利の環境団体または消費者団体のいずれが所有しようとも、もし、誤った判断を下した場合には、その判断にかかる所有権の所有者の富が減るおそれがあるので、個々の資源の使用者は一定の規律をもってその資源を使用することとなる。」(『自由市場環境主義』)


■参考文献
Free Market Environmentalism、 Anderson、 T.L.、 Leal、 D.R. Pacific Research Institute、 1991

「「環境」に係る外部性の特徴と外部性プロセスセの考え方(上)」  倉阪秀史 『千葉大学経済研究』 第十三巻第二号 一九九八年[編集部]

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。

なぜ経済学は経済を救えないのか
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