マーシャルの外部経済

外部経済(external economics)という概念を初めて用いたのは、マーシャルである。

マーシャルは、『経済学原理』において、ある種の財の生産規模の増大に由来して起こる経済を、産業の全般的発展に由来するものと個別企業の資源・組織・経営能率に由来するものの二つに区分し、前者を外部経済、後者を内部経済と呼んだ。

マーシャルの外部経済の概念は、産業の発展についての動的な分析を行うための分析用具として提示されたものであり、環境問題との接点はとくにみられない。


■参考文献
『経済学原理』  アルフレッド・マーシャル 原著一八九〇年

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。

なぜ経済学は経済を救えないのか
なぜ経済学は経済を救えないのか

アイカードブック(iCardbook)商品一覧(他の作品も、どうぞ)