現象学に身体的な視点を持ち込んだのが、メルロ=ポンティです。
メルロはベルグソンのイマージュ論以来、身体をどう捉えるか、という問題に現象学な視点を持ち込みました。身体がいかに生きられているか、という問です。
身体は物としてあるものでもない、意識としてあるものです。身体は意識されており、その意識がどのように立ち上がっているか、という現象学的な問が、彼の主著である『知覚の現象学』で探究されています。
■参考文献
『知覚の現象学 I 』 モーリス・メルロ=ポンティ 原著一九四五年
『デカルト的省察』 エトムント・グスタフ・アルブレヒト・フッサール 原著一九三一年
★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。