拡大生産者責任の原則を一歩進めて考えれば、設計者責任という考え方に行き当たる。
人の設計にしたがって生み出されるものは、製品のみに限らない。各種のインフラストラクチャー、建造物、建築物など、土地に固定された人工物も、人の設計に従って生み出されるものである。※I):このことから、拡大生産者責任の一般形として、製品のみならず、すべての人工物の設計者に対して、設計の際に、その人工物のライフサイクルにわたる環境影響を考慮し、より環境影響の少ない設計とする責任を負わせるという「設計者責任」という考え方が導かれる。
■参考文献
『環境政策論 第三版』 第九章・第三節 設計者責任(designer responsibility)の原則 倉阪 秀史 二〇一五年
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
註
I. | 戻る | :このことから、拡大生産者責任の一般形として、製品のみならず、すべての人工物の設計者に対して、設計の際に、その人工物のライフサイクルにわたる環境影響を考慮し、より環境影響の少ない設計とする責任を負わせるという「設計者責任」という考え方が導かれる。 |