東西の霊長類学者はそれぞれの方法でゴリラの調査を進めたが、ニホンザル式の「餌付け」はゴリラには通用しなかった。ゴリラは人間が残した餌を決して食べようとはしなかったのだ。
一方で、イギリスのジョージ・シャラーは餌を用いずに自分の姿を継続してゴリラに見せ続けることで「人付けI):餌を与えずに毎日追跡することにより、動物を人の存在に馴らすこと。」に成功した。
■参考文献
『ゴリラ探検記(新装版)』 河合雅雄(講談社学術文庫、一九八四年)
『ゴリラの季節』 ジョージ・B・シャラー(早川書房、一九七七年)原著一九六四年
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註
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