こうして多くの樹上性哺乳類が、木を降りてサバンナに進出し、時には森に戻って食物を補給するという生活を送るようになった。サバンナが拡大した氷期の間に、ゾウやキリンなど大型のサバンナ性動物が進化してきた。アフリカ類人猿とヒトの祖先の地上生活に適した特徴も、この時期に獲得されたと考えられる。
■参考文献
『ルーシーの膝―人類進化のシナリオ』 イヴ・コパン 馬場悠男・奈良貴史訳(紀伊国屋書店、二〇〇二年)原著二〇〇〇年
★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(上)「社会」の学としての霊長類学』を構成している「知識カード」の一枚です。
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