人工知能と構造主義

構造主義とは、物事に共通する構造によって、一見異なるもの同士でも、同一の構造を持つものは同一視する見方です。

元々は数学が構造によって異なる分野間の類似性を見出し、そこから逆に構造によって数学を構築するというブルバキの潮流に遡ることができます。

それを言語学に応用したローマン・ヤコブソンや、人類学に応用したレヴィ=ストロースの仕事があります。人工知能も自然知能との類似性によって、或いは、あらゆる生物に共通する知能の構造の類似性に着目し、人工知能にも知能と同一の構造をもたらそうとするのが、人工知能における構造主義です。


■参考文献
構造人類学』  レヴィ・ストロース※I):フランスの人類学者(一九〇八~二〇〇八年)。社会と文化の根底にあり、それを営む当人たちにも明確に自覚されていない構造を取り出す分析方法、構造主義の祖。[編集部]
原著一九五八年、

人工知能のための哲学塾』 第四夜第二章 構造主義 三宅 陽一郎 二〇一六年

人工知能のための哲学塾 第四夜「デリダ・差延・感覚」資料 三宅陽一郎

★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。

人工知能と人工知性
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I. :フランスの人類学者(一九〇八~二〇〇八年)。社会と文化の根底にあり、それを営む当人たちにも明確に自覚されていない構造を取り出す分析方法、構造主義の祖。[編集部]