対面コミュニケーションの減少と効率的な暮らし

インターネットやスマートフォンの普及によって、時間をかけずにどこにいる相手とでも交信できるようになり、顔を合わすことなく会話ができるようになった。家電製品の流行やコンビニエンスストアの普及で、人々の生活はますます効率的になり、他人に気兼ねすることなく自分で自由に使える時間が増えた。

その反面、人々は社会的な時間を失い、数百万年をかけて培ってきた「わかちあい」の精神を減退させはじめている。


■参考文献「サルから考える人間のコミュニティの未来」  山極寿一(『ネットコミュニティの設計と力』所収 [一二九~一六〇ページ]  近藤淳也監修(角川学芸出版、二〇一五年))

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。

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