エージェント・アーキテクチャはその内部にさまざまな知能モジュール(部品)を持ち、その部品同士の連携によってさまざまな知的機能を実現します。
ちょうど水車が水で回転するように、エージェント・アーキテクチャは情報の流れによって、様々なモジュールを励起します。この、世界と知能の間を貫いて流れる情報の流れを「インフォメーション・フロー」と呼びます。
「エージェント・アーキテクチャ」は知能の構造表現であり、「インフォメーション・フロー」の知能の情報的流れの表現でもあるわけです。
■参考文献
第二十三章 デジタルゲームAI 三宅 陽一郎 『デジタルゲームの教科書』 二〇一〇年
三宅 陽一郎 「デジタルゲームにおける人工知能エンジン」 映像情報メディア学会 学会誌 2014年2月号
「次世代キャラクターAIアーキテクチャーの構築」 三宅陽一郎 二〇一二年
「エージェント・アーキテクチャーから作るキャラクターAI」 三宅陽一郎 二〇〇七年
★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。