Tag Archives: EPUB3

●どちらの改革が先? 本を作る仕掛け 本を流通させる仕掛け

┃Networks あるいは知のパラダイムシフト
ICT、意思決定、コミュニケーション、学び、意味と構造化など

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

<出版のデジタル化>、つまり「複製」から「公衆送信」へと、出版業界の構造が変わった。

世界は「ポータブルなウェブの出版物」へ向かい動き始めている。なぜなら、「本がウェブの一級市民であるべきと考えているからだ」。 Continue reading

 

●オープンとアクセシビリティがニュースになる日

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●オープンアクセスのパラドックス 【セミナー備忘録】(1) | ちえのたね|詩想舎 http://society-zero.com/chienotane/archives/2565
第17回 図書館総合展での土屋俊氏の講演、「学術情報流通の動向2015」から。
Elsevier社が発行する言語学のトップクラス・ジャーナル(学術専門雑誌)であるLingua誌。そこで2015年11月2日、事件が起きた。ことの発端は「オープンアクセス・ジャーナル」を巡る、出版社側と学術コミュニティ側の主導権争い。背景には高騰する電子ジャーナル価格がある。
次世代の、新しい知のエコシステムをどう構築するか。デジタル化で、パッケージとしての雑誌が相対化されていく中で、知のエコシスムをどう再生するのか。

Continue reading

 

●出版連動コンテンツマーケティングサービス

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●Bookmarke(ブックマーケ) | 出版連動コンテンツマーケティングサービス http://bookmarke.jp/
商品の販促を電子書籍というツールを使ってやってみませんか。インプレスR&DのNextPublishingとの協業で実現。
「Bookmarke」は、企業が自社内に持っている様々なコンテンツを整理・編集・書籍化。WEBストアを中心とした書籍プロモーションにより、企業のマーケティング活動をより効果的に拡大するマーケティングサービス。

Continue reading

 

●「アクティブ・ラーニング」とは何か

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●「アクティブ・ラーニング」とは何か 次の学習指導要領で注目-渡辺敦司 http://benesse.jp/blog/20141212/p2.html
アクティブ・ラーニングとは、「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学習者の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学習者が能動的に学習することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る」。

Continue reading

 
知のパラダイムシフト

●紙と電子の長期保存性について

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●紙と電子の長期保存性について― インターネットの父が警告するデジタル暗黒時代 ― http://www.sanbi.co.jp/sanbihp/sanbiicom/150_icom.pdf
京都の中西印刷社長がかねて主張の、電子書籍がかかえる「式年遷宮」リスクについて。「「紙の印刷物は古くなれば傷んでくるので長期保存に向いていない。一方、デジタルデータは劣化しないから半永久的に保存できる」とつい思いがちですが、事はそう単純ではありません」。

Continue reading

 

●電子教科書 vs デジタル教科書

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●新聞トレンド powered by 日経テレコン  キーワード:電子教科書 vs デジタル教科書 http://ntrend.nikkei.co.jp/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8/%E9%9B%BB%E5%AD%90%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8/?termFrom=20100423&termTo=20150421
日本では「電子教科書」より、「デジタル教科書」に目が向いている。
電子教科書 vs デジタル教科書https://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/04/電子教科書 vs デジタル教科書-1024x683.jpg 1024w, https://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/04/電子教科書 vs デジタル教科書.jpg 1200w" sizes="(max-width: 530px) 100vw, 530px" />

Continue reading

 
デジタル化するメディア

日本語対応したEPUB3で、正字・正假名をSVG表示

※文字文化協會さまのご好意で、全文を転載させていただいています。

◎電子書籍、EPUBでの「外字問題」はSVGで解決!


 

2015年3月27日

文字文化協會報道発表

 特定非営利活動法人文字文化協會はこのたび、アーサー・コナン・ドイル著、兼武 進訳『シャーロック・ホームズの冒険』の新訳電子書籍版を、下記の通り国内電子書籍ストアから配信を開始いたしました。

『シャーロック・ホームズの冒險』

                    アーサー・コナン・ドイル 著
兼武 進 訳

電子書籍版 800円(本体)
各編分売 100円(本体)
(各編)ボヘミアの醜聞/正體不明の男/赤毛聯盟/ボスコム谷の謎/五粒のオレンジの種/脣の吊れた男/靑いガーネット/まだらの紐/技師の親指/獨身の貴族/綠柱石の寶冠/ぶな屋敷

ホームズ、ワトソンの名コンビが活躍した19世紀末のロンドンの雰囲気を髣髴とさせる、正字・正假名の格調高い語彙と文体で譯された新たな作品です。19世紀のシドニー・パジェットの挿絵も完全収録しています。

 

「譯者あとがき」より

この譯書の譯文はいささか古風な印象を與へるのではないかと思はれる。それは、しかし、譯者のあへて意圖したところである。今から百二三十年もの昔、英國で書かれた物語である。譯者としては讀者に、その時間の隔りを輕視するのではなくむしろ強く意識しながら物語を愉しんでもらふための方途として、古風な語彙や文體を散りばめてみた。そこから生れる違和感のゆゑに、ヨーロッパの世紀末に生きる私立諮問探偵ホームズの重層的な性格や當時の世相が一層きはだつてくるのではないかと考へた。文章の表記で歴史的假名遣に從ひ、漢字は正字を用ゐたことも、譯文を古風に見せるのに一役買ふであらうと思ふ。この飜譯が、竝外れて推進力の強い物語で、そのことを證明する一助にでもなればと願つてゐる。

『緑柱石の寶冠』本文より

「わたしは、あの寶石が見つかるまでは退かぬぞ、退くものか、メアリー。お前はアーサーが可哀さうだと思つて目が見えなくなつてをる、わたしをどんなに恐ろしい運命が待ち受けてゐるかわからぬのだ。揉み消すどころか、わざわざロンドンからあるお方をお連れした、もつと立入つて調べてもらふのだ」

「こちらが」と言ひながらメアリーは、わたしを振向いた。

「いや、こちらはご友人だ。さつき、ひとりで見て廻りたいからと、出て行かれた、今ごろは廏(うまや)の小道のあたりだらう」

「廏の小道のあたり」とメアリーは黒い眉を上げた。「あんなところで何が見つかるといふのでせう。あら、お見えになりましたわ、こちらがそのお方でいらつしやいますのね。私は信じてをります、あなた樣ならきつと突止めてくださいますわね、私の直觀が正しいつてことを、從兄のアーサーはこんな罪は犯してゐないんだつてことを」

「まつたく同感です、私もやはり、そのやうに證明できると信じてをりますよ」、ホームズはさう應へてから、扉の前の敷物までもどつて靴の雪をとんとんと落した。

 

譯者について

兼武 進  (かねたけすすむ)

昭和十二(一九三七)年生れ。東京大學英文科卒。桃山學院大學教授、跡見學園女子大學短大部教授、早稻田大學文學部・大學院非常勤講師。

譯書にパトリシア・ニール『眞實』、ジョージ・クレア『ウィーン 最後のワルツ』、テリー・ケイ『白い犬とワルツを』、ジョン・アップダイクほか『母の魂』など。

 

文字処理について

本書は、譯者が正字・正假名(正漢字・歴史的假名遣)變換ワープロソフト「契冲」(有限會社申申閣)を用いて譯文をテキスト化したものを、EPUB3フォーマットに変換して制作しました。

譯文中の漢字表記は原則として「基本漢字字形表」(文字文化協會)によることとし、文字変換ツール(有限会社ワイズネット )で一括処理し、Unicode(JISX0213:2004)で表示できない漢字は、「文字鏡SVG画像フォント」を用いることにより各電子書籍ストアの読書端末で表示させています。

「文字鏡SVG画像フォント」は、EPUB3データではmojikyom_svg_XXXXXX.svgという画像名で記述され、その図形番号XXXXXXで「ISO/IEC10036」や「情報処理学会試行標準」のサイトで図形情報が公開されており、参照が可能です。

お問い合わせ先:chair@pcc.or.jp

 (以上)


◇関連クリップ
●正字って、何? 外字って、何? http://society-zero.com/chienotane/archives/598

●ようこそ今昔文字鏡の世界へ! http://www.mojikyo.com/
●外字・異体字の バリアフリーを目指して http://pcc.or.jp/mojizukei/20140703.pdf
●コンテンツ配信型・ハイブリッドビジネスモデル実証事業(デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用推進のための外字・異体字利用環境整備調査) http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2011fy/E001484.pdf


 
知のパラダイムシフト

●メディアとジャーナリズムの現在・未来

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●メディアとジャーナリズムの現在・未来に関するあらゆる論点が盛り込まれた新著『Geeks Bearing Gifts』が提唱する「ソーシャルジャーナリズム」とは? http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41657

ギリシャ神話の「トロイの木馬」に基づいた英語の諺「Beware of Greeks bearing gifts」(油断ならない贈り物(トロイの木馬)をするギリシャ人(に注意しろ)。「Greeks」(ギリシャ人)を最先端の技術を持つ「Geeks」(ギーク/オタク)に置き換え、隠喩的に「インターネットなどのテクノロジーによりイノベーションをもたらし、無料で使えるウェブサービスなどを提供する「ギーク」たちによって、従来のビジネスモデルを破壊されかねない(すでにされつつある)ので注意せよ」、と。

Continue reading

 

●世界が評価する大学ランキング2014年版

D:<学習・教育のデジタル化>と<脳と身体の生態史観>

●世界が評価する大学ランキング2014年版(インフォグラフィック) http://resemom.jp/infographic/world-university-ranking/2014/
世界のトップ100大学に入った大学数を国別で比較した場合、日本は五大学、中国、韓国、香港に三大学。

Continue reading

 
ピケティ用語集

●HTML5がついにW3Cの勧告へ

C:技術で/技術が/技術を(ICT:産業・法・制度論と技術文化論)

●HTML5がついにW3Cの勧告として公開、約15年ぶりの規格更新 http://gigazine.net/news/20141029-html5-standard-complete/

HTML5は、この15年の間で絶え間なく進化を続けたWeb技術を盛り込んだもの。「勧告」は全ての技術仕様が確定した段階で正式に発表されるものなので、今回の勧告は、HTML5が「正式な規格」として確立され、認定されたことを意味する。

Continue reading