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『21世紀の資本』を一言でいうと


(出典: http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43114

『21世紀の資本』は一言でいうと、著者ピケティがその師匠筋、先輩にあたるクズネッツの教えに忠実に研究を続けたところ、師匠の業績(正確には、世間がそう言い立てたもので、クズネッツ自身は「仮説」を提示したのみだったのだが)を修正する結果が出てきた。そのことを報告した作品だ。

自分の給与明細とテレビのニュースからわかる日本の社会情勢との間に、なんとなく違和感を感じる人は手に取ってみるといい本。 Continue reading

 

●続報・パナマ文書 余震は続くよどこまでも

160415 MP


国家と国民は税制を媒介にしてつながっている、財政と福祉政策との連携はその象徴。いずれも国境で区切られた空間とそこで生活する人々が大前提。
しかしここにグローバル展開する資本主義のダイナミックが介在する。この辺を再度整理する段階にきている。近代資本主義・民主主義からの明らかな逸脱が、合法だからという理由で見逃されていることに注目が集まったのがパナマ文書スキャンダル。

あらためて、ピケティの主張に注目したい。

・税は社会正義のために使え(成長のために使うな)
http://society-zero.com/chienotane/archives/24/#3

20世紀に喧伝された「福祉国家(どちらかというと、結果平等を実現することや、可哀想な人を救うというニュアンスが強い)」より、21世紀に目指すべきは「社会国家」だとする論調ともゆるやかにつらなっている発想が、『21世紀の資本』にはある。

これは法適合の問題ではなく、国家を超えたレベルの倫理観の問題だ。

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データ集 トマ・ピケティ『21 世紀の資本』

データ集 トマ・ピケティ『21 世紀の資本』 http://www.slideshare.net/sasazamani/21-57491313

これは『21世紀の資本』翻訳者、山形浩生氏の「日本語サポート」ページから転載したものです。
山形浩生氏はこのデータをCreative Commons の「 表示 - 継承 2.1 日本 」をベースに公開されているため、本Slideも同様に公開されます。

出典:ピケティ『21世紀の資本』オンラインページ http://cruel.org/books/capital21c/index.html

表示 - 継承 2.1 日本 — CC BY-SA 2.1 JP http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/

 

 

ピケティ用語集・一覧

ピケティ用語集のデータ情報源

『21世紀の資本』

トマ・ピケティ

社会国家

クズネッツ

トリクルダウン

技能(スキル)

累積成長の法則

ヴォートランのお説教

ラスティニャックのジレンマ

オバマ大統領

ビル・ゲイツ

[20160126改定]


■ピケティ勉強会

0.ピケティ自身が公開しているデータ集
・エッセンスや要約本(洋書=Kindle本)

1.『21世紀の資本論』を取り上げた媒体とクリップ一覧

2.書籍の特徴

3.ピケティが言った(と日本のマスコミが書き立てている)こと

4.実は、ピケティはこうも言っている 

 

●社会が変わったら、教育も変わる

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●今の日本に本当に必要なのは、誰に何の教育か? http://www.huffingtonpost.jp/jpolicy/japan-education_b_8324186.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001
製品にはプロダクト・ライフ・サイクルがある:「導入期→成長期→成熟期→衰退期」。同様に「組織や制度にも寿命というものがあります。教育制度も、けっして例外ではありません。戦後70年間、現在の教育制度は素晴らしい機能を果たしました。しかし、今は変化が必要なのです」。

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●糸井重里さん、コピーライターやめました

150612 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●糸井重里さん、コピーライターやめました 売れるを語る http://www.asahi.com/articles/ASH5S7HTTH5PULFA030.html
「使う人に喜んでもらえるか、考え抜く。喜ぶ姿が光景として浮かびあがらない商品は、ダメですね」。
コピーライターはやめました」 ――えっ! 「エルメスにキャッチコピーはないですよね。よいコピーをつくることと、売れるものをつくることは別。よくないものをコピーで売るなんて、やめたほうがいい」。

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◯『ゼロ・トゥ・ワン』対談 ピーター・ティール × 糸井重里

150508 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

◯『ゼロ・トゥ・ワン』対談 賛成する人がいない、大切な真実とはなにか。 ピーター・ティール × 糸井重里 http://www.1101.com/peter_thiel/2015-04-17.html
『ゼロ・トゥ・ワン』はスタンフォード大学の学生に向け行った「起業についての講義」の議事録がもとになっている。「起業は科学ではない」、つまりすべての事象が唯一無二のもので、再現可能でない。「新しいアイディアをかたちにするとき、新しいビジネスをはじめようとするとき、世界を新しい視点で見ようとするとき、非常に居心地の悪い思いをすることになります。そこでは、聡明さよりも、定説や常識を打ち破る勇気が必要になります。そして、この世の中では、天才よりも勇気のある人のほうが不足している」。

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●モバイル・ファーストの必然性がここにある

150417

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●【第1回】モバイル・ファーストの必然性がここにある──日本企業は方針転換を急げ http://it.impressbm.co.jp/articles/-/12228
端末モデルやMDM製品をいつまでも選定できない(最適意思決定依存症)/労務ルールを何ら変えることなく調整を最優先する(既存ルール依存症)/会社支給端末かBYODか、二元論に陥ってしまう(会社支給品依存症)/IT部門や総務部門、そのほかの関連部門との間で所管・推進を押し付け合う(部門間調整依存症)。

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●MITが「世界で最も革新的な50社」を発表─Googleは3位、Apple圏外

150327 MP

┃金融リテラシー あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
ビジネスモデル、経営、成長と生産性、金融、会計、税制、経済法など

●MITが「世界で最も革新的な50社」を発表──Googleは3位、Apple圏外 http://appllio.com/20140221-4890-mit-50-smartest-companies

日本企業は一社もない。つまり日本に、イノべーティブな企業はない、との判断。ただし、アップルも圏外。アップルは、「いま」イノベーティブでなくなっている、ということ。「このランキングが焦点を合わせているのは、いまどこで重要なイノベーションが起きているのか」が判断基準だからだ。

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●中流以下が8割超。「消費者」は過去10年で激変した

150306 MP

┃金融リテラシー あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
ビジネスモデル、経営、成長と生産性、金融、会計、税制、経済法など

●中流以下が8割超。「消費者」は過去10年で激変した https://newspicks.com/news/846876/body/
何かがおかしい日本。他の先進国はどこでも1人当たりのGDPが増えており、給料も増えているのに対して、日本の場合はもう20年間GDPも給料も増えていない。特に「女の一生(ライフコース)」が変わった。多様化し、標準といえる生き方が無くなった。いや男だってそう。とりあえず大学をでておけば、という発想では生涯設計は難かしい。そのせいだろうか、1世帯当たりの家計消費支出は、1990年代半ばをピークに減少トレンドへ。1世帯当たりの可処分所得も同様で、こういう国はOECDでも日本の他にない。

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