Tag Archives: 自己出版

●「映像や音声がないというのは、本の機能であり、欠陥ではない」※

(※出典:Richard Nash 『What is the Business of Literature』)

●本はまだ死んでいない―、ウェブメディアが出版業をはじめた理由 http://jp.techcrunch.com/2017/04/13/20170410book-publishing-in-the-digital-age/
「実際のところ、本は現在世にでているものの中でも最高のVRマシンなのだ。

VRデバイスが、ユーザーの脳を包みこんで別の世界を映し出す一方、本は読者の脳を働かせ、彼らと本の創造的なやりとりを通して、違う世界を映し出している」。

つまり、「映像や音声がないというのは、本の機能であり、欠陥ではない」のだ。
・ふたつのフォーマットの比較

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●テクノロジーを知っているか。

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●一人出版社がAIを導入してやろうとしていること[3] http://society-zero.com/chienotane/archives/4403
「まもなく「AIと相談」しながら、会議の資料やレポートを作成する時代がやってくる。
SFの世界ではない、もう始まっている」。

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●デジタル化はゆっくりとただし着実に紙の世界を変えていく

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●有川浩さん、出版業界と読者に期待しても、もうダメですよ…。 : まだ東京で消耗してるの? http://www.ikedahayato.com/20160310/56272674.html
自己出版のプラットフォーム「note」で十分食べていけるよ、という話。noteは「文章、画像、音声、動画など、さまざまな形式の作品を、かんたんに投稿できて多くの人に見てもらえる」サービス。
「作品を販売してもよし、ブログのように使うのもよし、自分だけのメディアをつくるのもよし。使いかたは自由自在」のサイト。
かつて菊池寛は、新聞社を辞めて小説家になったのだが、1923年(大正12年)、私費で雑誌『文藝春秋』を創刊し大成功を収め、多くの富を手にした。日本文藝家協会を設立。芥川賞、直木賞の設立者でもある。noteでそれと同じ同人誌活動ができるのでは、との論。

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●日本では取次制度が、米国では大手寡占が、崩れ始めた

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●アマゾンと出版社、容赦ない取次「外し」加速…問われる取次の存在意義、存亡の危機か http://biz-journal.jp/2016/02/post_13887.html
「うちの取次への正味(卸率)は67%です。しかも新刊は5%の歩戻しが取られますので、実質正味は62%です。また、支払いがアマゾンは月末締めの翌々月末払いとかなり早いですが、取次の場合は6カ月以上かかります。1月に書籍を出してお金が入ってくるのは7月とか8月になってしまうので、アマゾンの提案に気持ちがぐらつくのも当然です」。
実は2015年4月、KADOKAWAはアマゾンとの直取引スタート。

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● 「電子書籍」、「POD」、「取次・書店」の3つの流通網

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●出版・読書メモランダム http://d.hatena.ne.jp/OdaMitsuo/201602
「雑誌をベースにして組み立てられた出版社・取次・書店という近代出版流通システムが解体していく悲鳴のようなものが、マイナス数字にこめられている」。
インプレス以外で「出版科学研究所が電子出版市場の独自の推計を始め、『出版月報』1月号に掲載」。1~12月の暦年ベースで、2015年は、電子コミック 1,149億円/電子書籍 118.8億円/電子雑誌 178.6億円/合計 1,502億円。
「学生と教師たちのアマゾン利用の比率が高いことも挙げられている。それに加えて、忙しくて人気があり、本を読み、買う教師ほどアマゾン依存度が高いようで、やはりそれがこのようなみすず書房の生協の売上冊数にも反映されているのだろう」。

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●ネット世界のフローメディアのSNSと、リアル世界のストックメディアの代表である書籍出版

フローメディア(新しい情報が流れていくメディア)のSNSと、ストックメディア(情報が蓄積されるメディア)の代表である書籍出版。その接続がただいま現在の最大課題。

日本では再販制度で資金繰りを取次が担保しているため「資金繰りの不安がない紙版 VS 資金繰りに不安が付きまとう電子版」の壁が存在する。このため、一義的にはこの接続は困難。だからおそらく非ISBN系(取次を通さない書籍・雑誌他の)電子書籍などデジタルコンテンツが日本の「電子書籍」の定義・内容だという風に拡張されたとき、変化の光が差してくる。あるいは「2016年から始まる、『合理的配慮』が図書館から、この状況を突き崩すか、楽しみな来年2016年です。

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●出版市場、どうなってるの?――スマホと競合、販売落ち込み http://bizacademy.nikkei.co.jp/culture/nikkey/article.aspx?id=MMACc3000012032015
定期刊行の雑誌売上が取次のインフラ整備投資資金の決定における、予測可能性をかつて担保していた。その雑誌が、情報を次々更新し蓄積していく上、検索もしやすいネットに追いやられた。
ところがその雑誌が地方、中小都市の本屋を支えていた。そこでは新刊本の入荷が限られるため、雑誌売り上げが全体に占める割合は高く、いわば「米びつ」だったのだ。そこで書店が凋落。すると書店が消えてゆくため、書籍と人々との出会いの機会が減った。
加えてスマホの浸透は、ネットとの常時接続で新しい時間の過ごし方を人々に提供。その波に「読書(時間)」が呑まれていった。

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●同じ出版・新聞でこうも違うか、日米のデジタル化対応

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●アメリカ人の読書スタイルを変えたAmazonの恐ろしい企み https://cakes.mu/posts/11478
アメリカの出版業界で起こっているシリアスな戦争は、「電子書籍 vs 紙媒体の書籍」ではない。「大手出版社による伝統的な出版 vs 新しいスタイルの出版」。その裏に、伝統的な情報収集、知識流通と新しいスタイルの情報収集と知識流通がある。
(統計は出典とカバー範囲に気をつけよう)。

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●メッセージを伝える『メディア』、本棚 シェア・分かち合いの原型

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●(インタビュー)書棚から見える中国 書店「万聖書園」店主・劉蘇里さん http://digital.asahi.com/articles/DA3S11960606.html
いまは北京で書店を営む、天安門事件で拘束された元活動家のインタビュー。「人は知識を得ることが力となるし、知識を社会に提供できる仕事をしようと考え、書店を開いた。自分の選んだ本が並ぶ書棚が、私のメッセージを伝える『メディア』でもある」。
「5年ほど前から、日本にかかわる本が売れ始めました。文学、政治、経済、法律、歴史や実用書など非常に幅広い分野にわたります。日本について、もっと深く理解したいと考える中国人が増えているからです。この100年で初めてのことでしょう」。

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米国電子出版動向 2015 (3)中国の台頭【セミナー備忘録】

(3)中国の台頭

2011 年から 2016 年にかけて、印刷業界の生産高で中国は 922 億ドルから 1,341 億ドルへプラス 7.8%になると予想されている。他方、米国は 2,056 億ドルから 1,977 億ドルと年平均マイナス 0.8%成長。日本も 1,129 億ドルから 1,066 億ドルでマイナス 1.1%(グローバル市場への展開のための課題対応及び基盤整備に関する調査研究報告書  日本印刷産業機械工業会 http://bit.ly/1VZ8OlP )。

中国では12大学が印刷技術学部を保有。印刷技術を研究する学生が1万6千人もおり、印刷業界を人的に支援している。

今年の夏に開催された北京国際ブックフェアも盛況。昨年の数値ではあるが、来場数は20万人を超えている。世界の中で出版業界の成長が期待できるとされる四か国(中国、ブラジル、メキシコ、トルコ)のひとつに数えられている。

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電子書籍が順調に売れ始めた理由【セミナー備忘録】 

(個人用のメモです。議事録ではありません。記事中の図画はjepaサイト公開資料を使用しています)

2015年6月5日 境 祐司:電子書籍が順調に売れ始めた理由
JEPA|一般社団法人日本電子出版協会  http://www.jepa.or.jp/sem/20150605/

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