Tag Archives: 格差

賃金と企業の生産性|マルチリレーション社会の創造を

◎「個人のリレーションシップと社会生活」の有り様を今までものからマルチへ変えていく必要がある。社会に出てからの新しい人間関係が多様で豊かなものになるには?◎

格差」が世界的な問題となっています。が、日本社会のそれはより深刻な課題が根底にあるようです。賃金がここ30年ほど横ばいで推移しているのです。 Continue reading

 

●男性優位社会と国家の貧窮化

2019年12月17日、男女格差の大きさを国別に比較した世界経済フォーラム(WEF)による、「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」の2019年版が発表されました。これが先進国だろうか、という日本社会への評価になっていました。

そしてその翌日、TV、新聞を賑わしたのが、ジャーナリストの伊藤詩織氏が元TBSワシントン支局長の山口敬之氏から性的暴行を受けたとして起こした民事訴訟での「勝訴」の報道。

海外メディアからはこれを機に、日本社会に対する厳しい言説を展開。たとえばアメリカのワシントン・ポスト紙は「今回の裁判を通じて、(日本という国が抱える:筆者註)性犯罪に関する時代遅れの法律、男性優位で保守的な国家体制、性被害を主張する女性への障害が明らかになった」と報じています。

日本では今、20世紀、戦後を経済大国へ押し上げた様々な要因が、21世紀になって今度は逆に、成長への足かせとなり、社会問題が噴出しています。男女間の不平等もそのひとつ。しかしそれだけではなく、戦後日本社会の慣行のイナーシャが、構造改革を押しとどめる状況が常態化、識者の中には、貧乏国家化を憂える声も高まっています。

そもそもホモサピエンスが「共同保育で共感能力を養い、社会性を高めていった」ことに思いをはせることが、ますます必要になってきているといえるでしょう。 Continue reading

 

●「本」のことは嫌いでも、「読書」のことは嫌いにならないでください

(JR東京駅前・丸善丸の内本店のブックフェアに「好書好日」も参加(11月5日まで開催)|好書好日 https://book.asahi.com/article/11860636

日本財団が2.5万人を対象に行った調査では、家庭の経済事情と学力に一定の相関はあるものの、「貧困世帯のうち、学力が高い子どもと、学力が低い子どもを比較すると、学力の高い子どもは、生活習慣や学習習慣、思いを伝える力などが高水準にある」ことがわかっている(https://www.nippon-foundation.or.jp/news/articles/2017/img/92/1.pdf)。

家庭での親の考え方、生活姿勢、普段の行動状況がこどもの生活習慣や学習習慣の経路を伝って学習達成度合いに影響を及ぼす、ということだ。学校教育には限界がある。むしろ家庭であり、「読書習慣」形成には親の責任が大きい。 Continue reading

 

●日本は衰退しているのか

見よ! このGDPの推移。

日本の凋落ぶり。

(https://www.facebook.com/AndrewHolnessJM/videos/1158984894249742/ )

●「半分、青い。」は、日本の衰退を教えてくれるドラマだ(井戸 まさえ) 講談社 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56291
「1971年から2018年までの年表を眺めてみる。まさに「半分、青い。」で描くのはセクハラも、パワハラも、同等待遇の問題も解決できなかった50年なのだ。
だからこそ、鈴愛たちが語る言葉は貴重である。ひと言ひと言が日本の衰退を予兆し、象徴したものであるからだ。」
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●AIは不平等を加速させる? イノベーションか制度設計か

かくもIT、デジタル化の力は凄まじい。
5千万ユーザーを獲得するまでにかかった時間
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●2025年、「アンダークラス」1000万人超の絶望

憲法が支える基本的人権のひとつ、社会権に照らして、現代社会の不条理、格差問題を議論することが日本でも必要な段階に来ているのかもしれない。
(基本的人権だけは断じて茶化してはならない。 | ちえのたね|詩想舎 http://society-zero.com/chienotane/7920) Continue reading

 

自由の前提として「不平等(格差)を放置してはならない」

●ロールズは今なお正義を探究しているか http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/091200162/092700004/
「自由を「おカネの自由」(営利追求の自由)へと切り縮めるのではなく、社会生活を続ける上でなくてはならない「基本的な自由」が複数あることを見据えるロールズは、そうした自由を平等に分かち持った個人の間に発生する不平等(格差)を放置してはならないと訴えるのです。」 Continue reading

 

●格差があらそいの温床 包摂と富の再配分施策が待たれる

170630 PM
┃Post Modern あるいは再編成されるLife(生命/生活/人生)
働くって? 育児、教育、ケア、地域、時間、eco、社会保障など

●人間の性? 戦争、紛争、テロの応酬 https://shimirubon.jp/columns/1683194
暴力の負の連鎖回避には、格差解消こそが本命の解決策。
トマス・ホッブズの『リヴァイアサン』やジャン・ジャック・ルソーの『人間不平等起源論』の議論の系譜にあるような、「暴力が人間の本能だとすると、戦争は不可避の運命にある」という先入観は間違いだと霊長類学は言う。
余剰としての富(資本)の「所有」が格差を拡大させ、階級を固定化、権威主義を産み出した。そして、内にあっては時の権威へ歯向かう行動へ向かわせ、外に対しては格差解消(=内側の課題)のため外の富を取りに行く、「所有」増長を目指す。そういう「戦争・暴力」の負の連鎖を生んだのだ。
包摂と富の再配分を軸にした国家の対応が待たれる。
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●格差社会と社会保障

160325 MP

●富豪トランプ氏にみる大統領選の「歪み」 格差社会に強まる「不満」 http://www.sankei.com/column/news/160315/clm1603150009-n1.html
「資本からの収益には、企業家の労苦、純粋な運、そして公然たる窃盗の3つが分かちがたく絡まっている」。
だから「高収入は悪とする意識」が広がるのはあまりよろしくない。
問題は、貧困の固定化だ。
もともと米国社会が厳しい競争を肯定するのは、「競争を勝ち抜いたものが富を独り占めするのではなく、自発的に社会に還元することによって社会全体が豊かになるという富の再分配の哲学を尊重してきたからだ」。

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●格差と富の集中

160122 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●世界人口の半分と同じ富が62人の富豪に集中 http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2016/01/62.php
貧困問題に取り組む非政府組織(NGO)オックスファム・インターナショナルの報告。
資産の集中:上位グループの資産はこの5年間で計約5千億ドル増えた。一方、下位半数の資産は計1兆ドル減少。
所得:「1日あたりの生活費が1.9ドル未満という極貧ライン以下の生活を送る下位20%の所得は1988年から2011年までほとんど動きがなかったのに対し、上位10%の所得は46%も増加した」。

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