Tag Archives: 哲学

●AIは不平等を加速させる? イノベーションか制度設計か

かくもIT、デジタル化の力は凄まじい。
5千万ユーザーを獲得するまでにかかった時間
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●ポストモダン思想の限界が、大学を危機に陥れている

マルクス社会学は、自由経済と資本主義が諸悪の根元だと考えた。そこで私的所有と自由競争を禁止しさえすれば、よい社会になると夢想した。

しかしそれが大きな勘違いだったことは歴史が証明。つまり、経済的な「平等」を力づくで実現させようとすると、逆にむしろ強大な権力システムが必要となり、必然的に自由の抑圧される社会しか産まない。

一方、新自由主義の社会構想の軸は、「権力自体が「悪」」。だから、それを廃棄してしまえ(官から民へ)ば問題は解決するとした。そしてそこから、どんな権力や制度も絶対的な根拠はもっていない(規制緩和が金科玉条)という相対主義から、社会をいよいよ混迷、不安の淵へと追いやってしまった。 Continue reading

 

■開催にあたって(「クリエイティブな人のための哲学塾」)

(講師:三宅陽一郎氏からのメッセージ)

人の知能は、環境、身体、知能からなります。

 

我々の知能は毎日、周囲の環境の中で刺激と情報にさらされます。知能はこのような刺激と情報から、自らを中心とした自分の世界を頭の中で再構成します。知能は単に受け身ではなくて、あらゆる瞬間に自分の世界を環境と共に創造しているのです。

 

またその結果、行動も同様に創造的に生み出されます。行動は生物が一人で作るものではなく、環境と共に創造するものです。それは環境と共に演じるダンスでもあります。生きること、考えること、認知すること、行動することは、すべて世界と協調した創造的な行為なのです。生物は日常を創造的に生きる存在なのです。

 

このように創造性は特殊なものではなく、生物の根源的なプロセスです。しかし、そういった創造性は通常は、生活や生存を構築するために収められています。それらを逸脱して、創造性を発揮することは芸術と呼ばれます。芸術を鑑賞することは、何かの理由で弱っている人の創造性、つまり生きる力を与える役割を持ち、また芸術を作ることは、我々が共通に持つ創造性の源泉に遡り、その力を導くことでもあります。

 

不謹慎とは言え、サバンナの動物たちの争いは時に芸術的でさえあります。追い追われつつ逃げきる動物たちの運動は一瞬一瞬の絶え間ない創造性の発露です。人間の社会は、周囲の環境を変え、見事な都市と移動手段を作り出しましたが、同時に、我々はその揺らぎ続ける世界の中でどのような現実を再構成して生きるべきかを常に問われています。そういった世界では、うまく現実の像を結べないもどかしさと主体的行為の減衰があります。しかし、同時に、これまでになかった新しい行為の創造が可能となって行く時代でもあります。我々は「自分」と「現実」と「デジタル世界」を再構成する時期に来ているのです。哲学とは古い書物の上に思考を限定することだけではなく、変わり続ける世界の中で、確かに、正しく、そしてより広く生きる可能性を見つけ出すことです。

 

本講演では、我々がいかに毎瞬間において創造的な精神活動を行っているか、またその源泉から創造へ至るプロセスを説明して行くことで、生物誰もが本来的に持っている創造性について説明したいと思います。またそこで、我々の鏡面である人工知能たちの創造性とどのように関係して行くかを説明できればと思います。

◆関連URL
「クリエイティブな人のための哲学塾」【セミナー備忘録】 | ちえのたね|詩想舎 http://society-zero.com/chienotane/archives/5336
<人工知能>と<人工知性>— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI— http://society-zero.com/icardbook/006/index.html

アイカードブック(iCardbook)| 詩想舎 http://society-zero.com/demo/index.html

人工知能と人工知性

人工知能と人工知性

 

 

●初のアクティブラーニング全国調査 カリキュラム・マネジメントが鍵

D:<学習・教育のデジタル化>と<脳と身体の生態史観>

●初のアクティブラーニング全国調査の結果を大公開! http://manabilab.jp/article/357
先生の段階では、個別の取り組みが活発化してきた。ただ「学校として取り組みを行っている学校は10%台」。
国語、外国語では50%以上、地歴・公民、理科でも40%以上でアクティブラーニングの視点に立った参加型授業が実施されている一方、数学では26%。

・「アクティブラーニングに関する校内研修が実施されているか」は、都道府県でかなりのばらつき。



・動き回るのが「アクティブ」と勘違いしている向きもまだある。
アクティブラーニングは「活動の前後や合間に教員が考えを深めるための前提知識を提供したり、行った活動についての解説を行ったり、生徒が自分で学んだことをふりかえったりする「理解進化型」の活動を行うことで、学んだことの意味が明確になり、より効果的な学習となる」もの。

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●日本上陸!超便利な「アマゾン決済」の衝撃度

B:暮らしと職場の風景を変えていく(個人の意思決定と情報社会)

●日本上陸!超便利な「アマゾン決済」の衝撃度 http://toyokeizai.net/articles/-/70823
アマゾン・ジャパン以外のECサイトで、アマゾンアカウントによるログインと、アマゾンを経由した決済を行えるようにするサービス。「最大のメリットは、そのスピード(略)。顧客情報や決済情報の入力を省くことができるため、ECサイトにアカウントを作ったり、カード情報を入力する「時間」が節約できる。
このことは、オンラインショッピングの消費者行動において、決済まで進んでくれる確率を高める非常に有効な手段となる」。優れたユーザーエクスペリエンスこそが肝心。

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●アフリカから押し寄せるイノベーションの波

150522 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●アフリカから押し寄せるイノベーションの波 http://gereports.jp/post/119431436604/something-new-from-africa
ケニアは「アフリカのシリコンバレー」。「ケニアのサファリコム社は、携帯によるモバイル送金サービス「エムペサ(M-PESA)」(PESAはスワヒリ語でお金を意味する)によって、銀行口座を持たない何百万人もの人々が正規の金融システムを利用できる環境を作り出しました。その結果、これまでの送金システムを根本から覆しただけでなく、ケニア最大の銀行であるエクイティ銀行が近距離無線通信技術(NFC)搭載のスマートフォン30万台以上をケニアの小売業者に無料配布するといった波及効果まで生まれ始めています」。

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