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ヴォートランのお説教|ピケティ用語集

ヴォートラン

19世紀フランスの文豪オノレ・ド・バルザックの代表作『ゴリオ爺さん』に登場する悪党がヴォートラン。

舞台は1810年代のパリ。ゴリオ爺さんは苦労人で、革命時代とナポレオン時代にパスタと穀物の事業に汗を流し、いったん財をなしたものの、その財を二人の娘のためにつぎ込んでしまい(パリの最高上級社交界に娘を送り込み、婿探しをした)、いまは貧しい下宿屋の主人。その下宿屋には上流社会入りに憧れ、地方からやてきた苦学生、法学を勉強しているウージェーヌ・ド・ラスティニャックと、お尋ね者で「トロンプ・ラ・モール」(死のいかさま師)と呼ばれる悪党の親玉、ヴォートランがいた。 Continue reading