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書評|『Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章』

empathy(共感)からcompassion(行動を伴う思いやり|倫理)へ
ルトガー・ブレグマンの『Humankind 希望の歴史』は、『ファクトフルネス』、『サピエンス全史』に続く合理的楽観主義の大作◎

 

『Humankind 希望の歴史』とは

ピケティがクズネッツを修正したように、ブレグマンはホッブズをたしなめる。

『Humankind 希望の歴史』は、2013年にフランス語で公刊され、2014年に英語版、日本語版が出たフランスの経済学者であるトマ・ピケティの著書、『21世紀の資本』と似た構図の専門書。 Continue reading

 

●複数の仕事とベーシックインカム 「ポスト資本主義」の模索

160610 PM

┃Post Modern あるいは再編成されるLife(生命/生活/人生)
働くって? 育児、教育、ケア、地域、時間、eco、社会保障など

●テクノロジー・エリートが頂点でそれ以外は底辺、という時代がきている http://www.gizmodo.jp/2016/06/post_664697.html?utm_source=atom&utm_medium=rss
「アメリカでは1980年代、労働力の8.2%がテクノロジーの進化でできた新しい種類の仕事にシフトしていました。でもその割合が1990年には4.4%に、2000年代には0.5%にまで落ち込んでいるんです」。
1952年、20世紀を代表するアメリカ人作家のひとりであるカート・ヴォネガットが初の長編小説「プレイヤー・ピアノ」を発表。そこでほぼすべてのものが機械化され、人間の労働者が不要になった近未来社会を描いた。技術が社会を分断する近未来。
だが、技術を装備した起業・個人事業主という選択もこれからは可能だし、増えていかなければ「ポスト資本主義」時代は乗り越えられない。

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●人工知能とベーシックインカム議論 共倒れかイノベーションか

160219 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●人工知能で技術的失業をした人びとの第二の人生は? 経済学者からのヒント http://ja.catalyst.red/articles/ai-tomohiro-inoue
「「ベーシックインカム」(以下、BI)が21世紀型技術的失業対策として有効。なぜなら、「現代の高度なテクノロジーと人間という新たなコラボレーションは、過去の産業革命でもたらされたものとは異なり、それほど雇用の創出を生」まない。なぜなら「デジタル空間で完結するテクノロジーは、制約はあるもののあまり費用をかけず「コピー」できてしまうから」。
「今後経済構造は、生産要素として労働が必要なくなり、資本と技術水準のみで産出量が決定される「AK型生産経済」へと変化していく」。
だから「人びとのはたらくことに対する意思やパフォーマンスに関係なく国民全員に一定の所得を支給し、最低限の生活を保障する制度」、BIが重要に。それも2種類のBIを使い分ける必要が。「変動BI」と「固定BI」
変動BIとは、人びとの消費需要を高めることで、人工知能によって徐々に起こっていく失業を減らすための金融政策。固定BIとは、完全に仕事が代替されてしまい、溢れてしまった人びとの生活を保障するための給付金」。
「私は、人工知能が雇用を破壊するか否かは政策次第だと考えています。変動BIと固定BIからなる「二階建てBI」を実施することで、技術的失業の問題を和らげることができるのではないでしょうか」。

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●「チームランサー」の時代

160122 PM

┃Post Modern あるいは再編成されるLife(生命/生活/人生)
働くって? 育児、教育、ケア、地域、時間、eco、社会保障など

●AIやロボットは本当にキミのシゴトを奪うのか https://www.wantedly.com/blogs/14902
「無くなる」、は言い過ぎとしても、産出を数値化して「成長」を測る、といった経済の常識に大きな変更が迫られる。貨幣を使った「経済」や、支払うための「労働」概念が再考を迫られることにはなっていく。

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