Tag Archives: デジタルアーカイブ

●ブランドファーストと「マガジン・メディア360°」

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●電子雑誌元年がやってきた--電子「部数」が紙を上回る雑誌も(前編) http://japan.cnet.com/sp/t_hayashi/35085063/
dマガジンで一変した電子雑誌の世界。

成功の秘訣:
・ドコモという巨大キャリアの認証・課金基盤を使ったこと
・にも関わらずドコモと通信契約を結ばないでも使えるオープンID
・読み放題(サブスクリプション)であること
・雑誌単位だけでなく、記事単位で読めるUI
アナログの得意な「立ち読み」感覚と、デジタルでしかできない「記事単位のななめ読み」、この二つの創意工夫が相乗効果を生み出して、これまでにない電子雑誌サービスを実現した」。

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●デジタル化は「所有からアクセス」へビジネスモデルの変更を促す

日本と異なり、米国ではニュースに対する知的関心が高い。そこで米国では『Snapchat』内に「Discover」という独自のニュース機能を追加。またフェイスブックがウェブ上のニュースを即時に読み込めるようにと決断したのが2015年。アップルのiOSの最新版では、iPhoneでニュースを読むための独自アプリが搭載され、ツイッターは「Moments」でニュース競争へと足を踏み入れた。

一方プラットフォームにおける「あ、これこれ、自分が欲しかった情報は」という「カスタマイズ」機能。ありがたかったし、当初はそれがきちんとワークしていない、という不満もあった。不満は期待の裏返しだ。しかしいまは、それでいいのか、セランディプティも必要ではないか、それでないと、自分の知識や関心が広がって行かないのではないか。そういう懸念に、またそのことの「不幸」に、人々は気づき始めている。

そのことと、ニュースコンテンツ生成を担当するメディア側の懐疑とは裏腹の関係にある。2016年は、2015年にあった「パブリッシャーは、プラットフォームにある種の「管理権」を譲り渡すことで「利益を生み出す共生関係」へ向かう志向」に、迷いが芽生える年に。

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●ニュースメディアの原理/ビジネスを構想するための視座として http://mediadisruption.net/2016/01/02/bipolarizationofnewsbiz/
ニュースが価値をもたらすその根本理由:事象を知る……驚き、感動、怒り、悲しみなどの感情面の刺激に始まり、それを理解する、対処するなど、知見のひろがりと行動を喚起する価値/事象を深く理解する……事実の背景、そのもたらす影響などを客観化したり、他の事象と関係づけるなどして、世界や社会への視点を形成する価値。

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●アラン・ケイが1982年に構想していた「オンライン百科事典」

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●天才アラン・ケイが1982年に構想していた「オンライン百科事典」のある世界 http://dailynewsagency.com/2012/04/17/these_drawings_date_from_1982/
アラン・ケイとブリタニカ百科事典の編集者であったボブ・シュタインの構想を、ディズニーのアニメーターであったグレン・キーンが絵に起こした。それはなんと、ネットがほとんど人々に知られていなかった1982年ごろの構想。
たとえば、子どもたちの教室では電子黒板のようなものや、個人で情報端末を操っている姿が。

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知のパラダイムシフト

●メディアとジャーナリズムの現在・未来

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●メディアとジャーナリズムの現在・未来に関するあらゆる論点が盛り込まれた新著『Geeks Bearing Gifts』が提唱する「ソーシャルジャーナリズム」とは? http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41657

ギリシャ神話の「トロイの木馬」に基づいた英語の諺「Beware of Greeks bearing gifts」(油断ならない贈り物(トロイの木馬)をするギリシャ人(に注意しろ)。「Greeks」(ギリシャ人)を最先端の技術を持つ「Geeks」(ギーク/オタク)に置き換え、隠喩的に「インターネットなどのテクノロジーによりイノベーションをもたらし、無料で使えるウェブサービスなどを提供する「ギーク」たちによって、従来のビジネスモデルを破壊されかねない(すでにされつつある)ので注意せよ」、と。

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