Tag Archives: イノベーション

■日本は経済と社会をリセットできるか

社会の危機を変化の入口に

世界経済フォーラム(WEF)は6月3日、2021年1月に開く年次総会(ダボス会議)のテーマを「グレート・リセット」にすると発表しました。会議の六か月も前にアジェンダ設定し公表するのは珍しいことです。


開催時期の再変更:例年の1月から5月へいったん延期されていた #ダボス会議 ( #世界経済フォーラムの年次総会 )は、新型ウイルスの感染が依然各国続き移動の制限などで渡航も困難になっていることを理由に、8月17日から20日に変更すると発表。(追記 2021年2月4日)



(「グレート・リセット」の時 | 世界経済フォーラム https://jp.weforum.org/agenda/2020/06/gure-to-risetto-no/
【追記あり 記事の最後】 Continue reading

 

「クラウドと携帯端末」が産みだす、新しい格差の温床

170415 PM

各種端末からのデータをクラウドに集め、解析し、仕事の現場の生産性をあげることができる時代がやってきた。

たとえばそれを不可逆的に進む高齢化に伴う介護人材需要/供給のギャップ(前者のテンポに後者の供給テンポが追いつかない)に活用すれば、労働者をhappyにしつつ生産性があがる。ところがフリーランスに対して適用、仕事のアウトソーシングとフリーランサーとのマッチングに使うと、ワークライフバランスの改善策として労働者をhappyにはしても、それだけとどまらない結果を生む可能性がある。 Continue reading

 

人間とAIがタッグを組む

1.デジタル革命の影~グレート・デカップリング

塔が高ければ高いほど、その後ろにひく影は遠く、深い。世紀をまたぐあたりから始まった情報革命にも同様のことが言えそうです。 Continue reading

 

クリエイティブ・コモンズと著作権の新しい潮流【セミナー備忘録】

■セミナー概要

「クリエイティブ・コモンズと著作権の新しい潮流」    ~著作物を利用する観点から著作権をコントロールする~

「クリエイティブ・コモンズは、2004年に米国で提唱されたデジタル時代の著作権に関する新しい考え方です。この10年強の間、クリエイティブ・コモンズは世界中の情報コンテンツ分野において広がってきました。そのなかには、出版業界も含まれます。本セミナーでは、出版分野における著作権の取扱い、クリエイティブ・コモンズの採用例などをご紹介することで、著作権、あるいはクリエイティブ・コモンズという法的な観点から、複製から配信(公衆送信)へと移行しつつある出版業界を概観します。」
◎講師:水野祐(みずの・たすく)弁護士(シティライツ法律事務所) Arts and Law代表理事。Creative Commons Japan理事。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。京都精華大学非常勤講師その他。

◎開催概要 JEPA30周年記念セミナー(著作権委員会) 日時:2016年11月4日(金)15時~17時

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●GPUにより高速化された人工知能 深層学習へ

C:技術で/技術が/技術を(ICT:社会・法・制度論と技術文化論)

GPUによるAIの高速化――新たなコンピューティング・モデルの誕生 https://blogs.nvidia.co.jp/2016/01/12/accelerating-ai-artificial-intelligence-gpus/
最新型AI―すなわちディープラーニング―のビッグバンについて。近年、ディープラーニングが急速に進歩しているのは「プログラミングが容易で、ネットワークのトレーニング速度を10倍から20倍に引き上げられる高速グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)が登場したから」。
ディープラーニングにおいて、12個のNVIDIA GPUが2,000個のCPUに匹敵するパフォーマンスを挙げられる。このおかげで、「ディープラーニングは2012年に人間が書いたソフトウェアを打ち負かし、2015年には「超人的な」認識能力(ヒトの認識能力(例:画像)を超えた)を実現した。


●グーグルのAI研究者による「ディープラーニング」無料教育コースがスタート http://newswitch.jp/p/3396
1週間6時間で3カ月間、MOOCのユダシティー通じて提供。エンジニアやデータサイエンティストなどの中上級者向け。インストラクターはグーグルの主席科学者で、「グーグル・ブレインチーム」でマシンラーニング(機械学習)や人工知能(AI)を研究するヴィンセント・ヴァンホウク(Vincent Vanhoucke)博士が務める。
(サイト Deep Learning | Udacity https://www.udacity.com/course/deep-learning--ud730
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●格差と富の集中

160122 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●世界人口の半分と同じ富が62人の富豪に集中 http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2016/01/62.php
貧困問題に取り組む非政府組織(NGO)オックスファム・インターナショナルの報告。
資産の集中:上位グループの資産はこの5年間で計約5千億ドル増えた。一方、下位半数の資産は計1兆ドル減少。
所得:「1日あたりの生活費が1.9ドル未満という極貧ライン以下の生活を送る下位20%の所得は1988年から2011年までほとんど動きがなかったのに対し、上位10%の所得は46%も増加した」。

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●資本主義は曲がり角に来ている とりわけ日本の

151225 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●(書評)『善と悪の経済学』 トーマス・セドラチェク〈著〉 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11894370.html?rm=150
「経済学がどんなに自然科学に近づこうとも、それは完全に自然科学にはなれないし、またそうなるべきではない、と主張するのが本書」。資本主義は曲がり角に来ている。資本主義のメタモルフォーゼの時が近づいている。

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●人工知能と「日本的雇用慣行」からの脱却

◎人工知能やロボット等による代替可能性が高い労働人口の割合が、日本において高いとするNRIの調査結果が話題になっている(衝撃! 日本の労働人口の49%が"人工知能"や"ロボット"などで代替可能に!? http://news.mynavi.jp/news/2015/12/02/280/
)。
しかし技術だけでシフトは生じない。実際に代替されるかは、資本がそこへ投下されるかにかかわる。資本投下の意思決定上はその仕事が産みだす製品・サービスの価格と、仕事にたずさわる労働者の賃金との関係が重要。
紡績機の導入に始まる産業革命がイギリスの片田舎から始まったのは、当時のイギリスの対象産業の賃金が世界の中で高かった事情が背景にある。それに加え、将来のイノベーションにつながる(当初は)小さな種(と見える)に対しリスクテイクする革新者の存在が欠かせない。

さらに重要なことがある。NRIのニュースはあまりにセンセーショナルでかえって一番大事なことが理解されないままで終わるのが懸念される。それは職種や産業自体が維持存続する場合ですら、実はその中身やスキル定義が変化してしまい、それに追随できない人々が生じはじめている、ということだ。日本社会は「移行期」にある。 Continue reading

 

●資本主義と国民国家 その両方が岐路に立っている

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

1.異次元緩和は失敗だった。クルーグマンの『Rethinking Japan』を読む http://www.mag2.com/p/money/6246
急激な財政拡張策は、日本のための政策にはならないだろう

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●資本主義はマーケティングを必要としている? 人口減少社会の時代に

151030 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●「資本主義経済が直面する大きな課題」フィリップ・コトラー教授の提言とは - http://news.mynavi.jp/articles/2015/10/15/wmsj2015/
「ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン2015」での発言。ホモ・ファーベル(作る人)からホモ・ペイド(支払う人)への大転換が20世紀行われた。人々が「支払う」、つまり「買う」という行為を行わなくなれば、資本主義経済は崩壊してしまう。
だから、「資本主義はマーケティングを必要としている。生活の質を高めよう、より良いものを手に入れたいという消費者の需要を生み出し、需給のギャップ(=需要が供給を上回る状態)を生み出すためのマーケティングをすることが、資本主義の原動力だ」。
ところが21世紀は基本的にデフレが常態化する世界。そこでは人々が「お金を借りる=後払いするということに不安を感じ」る。「支払う」行為もサイズダウンしがちに。
従業員に給与を支払う「企業の利益分配システム」の改革が、マーケティングとともに重要な現状打開策。



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