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知のパラダイムシフト

●ストリエ(STORIE)[β]:あたらしい読み物プロジェクト

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●ストリエ(STORIE)[β]:あたらしい読み物プロジェクト https://storie.jp/
『STORIE(ストリエ)』は、気軽に作品を創作できる“ジェネレーター”と、創作した作品を投稿・公開できる仕組み、親しみやすいビジュアルで作品を表現する“ビューワー”を組み合わせた読み物投稿プラットフォームサービス。「スマートフォンとの親和性の高い縦スクロール画面を採用し、テキスト文を対話・対談形式で表現することで視覚に訴え、より内容が伝わりやすくなっています」。

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日本人の情報活動 行為と評価がまるで違うのはなぜ?

総務省情報通信政策研究所が、「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を5月19日に発表。平成24年から継続的に実施されており、今回が3回目。

日本人の情報活動の現在がわかる貴重な調査資料。そのポイントとまとめをお届け。
(文章中、「○○%から○○%へ」の場合は平成24年から26年への変化の意味、です。)

読み進むうえでひとつ、留意点。

「全体の傾向(平均値)」と「その行為の(絶対)時間」とを区別する、という視点が重要。

たとえば、全体の中で新聞を読んでいる人の割合とその推移・傾向を表す指標、「新聞行為者率」とは、読む人(新聞行為者)と読まない人とを合計した数字に対する、読む人(新聞行為者)の割合を示している。

その比率(%)と、行為者の読書(絶対)時間とは相関などしない、ということ。当たり前ですが。

たとえば、平成24年の新聞行為者率40.0%に対し、テキスト系サイト行為者率は34.0%。新聞の方が上。ところが新聞を読む人に「平日何分新聞を読んでますか」と問うて、それに対する回答が38.7分なのに対して、テキスト系サイトを閲覧している人の閲覧時間は74.7分。倍以上の時間、テキスト系サイトのコンテンツを読んでいることになる。

 

日本社会の中で、情報活動において何が起きているのか。

「なんだ4割の存在感で新聞が読まれている、日本社会での情報流通のパイプとして、新聞は大きなポジションを維持しているな」、と判断するのは早計。

少なくとも、平成24年の時点で、新聞パイプとテキスト系サイトパイプとでは、そこを通る情報流量の規模は、新聞対サイトで、「3:5」であった(40.0 × 38.7 =1548 / 34.0 × 74.7 =2539)。行為者の割合では新聞が上だが、情報流量ではサイトの方がはるかに上。それはさらに平成26年、情報流量の規模、新聞対サイトで、「3:9」に拡大しているという事実を見落とさないようにしたい。

 

このことをこの調査報告書では、「平均利用時間」という指標で表現しようとしている。この指標で上述、メディア同士の相対的な関係は表現できるが、その一方で、「その行為の(絶対)時間」が隠れてしまう。たとえば平成26年のテキスト系サイトの閲覧の「平均利用時間」は「37.3分」と表示されてしまう。

「なんだネット、ネットって言ってるけど、平日に閲覧している時間はたったの37.3分じゃないか」と誤解してしまう。

だがこの「37.3分」は、テキスト系サイトを閲覧しない、つまり「0分」も含んだ「平均値」であり、閲覧している人が「85.1分」も読みふけっていることが隠れてしまうがゆえの誤解。注意したい。
(参照:2.クラウドとモバイルが日本人の生活シーンを変えた
テキスト系メディアの比較(新聞/書籍・雑誌/テキスト系サイト/DL済み電子書籍・雑誌等) )

 

1.「隙間時間」と「ながら視聴」で、新しい「時間」を産みだしたのがスマホの功績

実は自宅で、PCからスマホへのシフトが起きている

・隙間時間は、新たにスマホが創出した時間。
・家庭でのネット閲覧がPCからスマホへ移動した。(PC:20.9分から14.3分へ/スマホ:25.2分から33.3分へ)。

・これを年齢別にみると、移動中、自宅ともに、圧倒的に10代、20代のモバイからのネット利用が活発。
平成26年 情報通信メディアの どこで? 29http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの どこで?-29-300x208.jpg 300w, http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの どこで?-29-100x69.jpg 100w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />

ながら視聴

・平日、テレビ視聴のピークは21時台(44.2%)。その時の「ながら視聴(テレビを見ながら情報端末を閲覧)」は23.4%。
平成26年 情報通信メディアの ながら視聴 11http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの ながら視聴-11-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />

2.クラウドとモバイルが日本人の生活シーンを変えた

テキスト系メディアの比較(新聞/書籍・雑誌/テキスト系サイト/DL済み電子書籍・雑誌等)

・全体の傾向(平均値)として新聞の凋落とサイトの上昇。
・その、行為者の読書(絶対)時間も、新聞:38.7分から35.3分/平日へ。ネットは74.7分から85.1分/平日へ。
テキスト系メディア比較 平成26年 情報通信メディアの 18

コミュニケーション系メディアの比較(携帯通話/固定通話/ネット通話/ソーシャル・メディア/メール)

・ソーシャル・メディアの浸透、増加。
・メールはなお高い水準にあるとはいえ、傾向として減衰。10代と20代では、すでにメールとソーシャルの利用時間が逆転。
・行為者の行為(絶対)時間は、ネット通話が低落(87.2分から59.8分/日へ)、ソーシャル・メディアが漸増(66.6分から70.9分/日へ)。
平成26年 情報通信メディアの コミュニケーション系メディア比較 19http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの コミュニケーション系メディア比較-19-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />

3.いまどき日本人に欠かせないネット生活

機器ごとのネット利用時間

・モバイルは平均利用時間、行為者率とも増加。
・PCは逆に減少。
・タブレットからの、テレビからのネット利用は少数派。
平成26年 情報通信メディアの モバイル系躍進 行為者率と利用時間 21http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの モバイル系躍進 行為者率と利用時間-21-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />

年齢別機器別ネット利用状況

・10、20代は圧倒的にモバイルから。
・40、50代はモバイルとPCが拮抗。
平成26年 情報通信メディアの モバイルの利用時間 22http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの モバイルの利用時間 22-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />

4.この変化を演出したのがスマホシフト

フィーチャーフォンからスマホへのシフト鮮明。

・利用者の構成比、その行為者の行為時間、ともにスマホが凌駕する勢い止まらず。
平成26年 情報通信メディアの フィーチャーホンからスマホへ  24http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの フィーチャーホンからスマホへ -24-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />

では、スマホで何をしているのか、経年推移

・メールが大幅減。
・ブログやWebサイト閲覧は漸減。
・その一方で、ソーシャル・メディアが増加、ゲームが大躍進。
・ただ絶対レベル(行為時間)は平成26年で、ソーシャル・メディア(28.0分)、メール(18.7分)、ブログ、Webサイト閲覧(14.8分)、ゲーム(13.7分)の順番。
平成26年 情報通信メディアの スマホで何してる? 26http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの スマホで何してる?-26-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />

利用率で改めて概観すると、

全世代のスマホ利用率(52.8%)が、平成26年とうとうフィーチャーフォン(51.0%)を上回ったことになる。
・この変化に貢献したのは、40代から50代のスマホシフト。
・スマホを保有し、自宅に固定ネット回線があるもののうち、7割は家庭で無線経由、スマホでネット閲覧。
平成26年 情報通信メディアの スマホへのシフト 逆転 30http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの スマホへのシフト 逆転 30-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />

5.ソーシャル・メディアの利用動向

・能動的に「書き込む・投稿する」ことでLINE、Facebook、twitterの利用活発、そして同時にYoutubeの利用が高い。また多くのサービスで20代女性の利用が活発。

Google+の利用率が全年代でそれなりにあるのが意外。
平成26年 情報通信メディアの ソーシャルメディア 32http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの ソーシャルメディア-32-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />

6.しかし日本人は結局のところテレビ人間で、情報源、娯楽、ともにテレビを重視

平成26年 情報通信メディアの テレビを重視 38

7.似た現象で、結局のところ、「信頼性」で新聞を頼りにしている日本人

平成26年 情報通信メディアの 新聞を頼りにしている 39http://society-zero.com/chienotane/wp-content/uploads/2015/06/平成26年-情報通信メディアの 新聞を頼りにしている-39-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" />


◇関連クリップ
●平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査<概要> http://www.soumu.go.jp/main_content/000357569.pdf
スマホが「標準」に=若者だけでなく、40代も7割超、50代も半数近くに(幅広い年代で利用が進む)。その過程で、メールよりチャット、テキストより動画、というのが若い層の顕著な傾向に。(ポイント: http://bit.ly/1FHHb6X  詳細: http://bit.ly/1MmmuBA ) 

 

●いま、ネット市場は飽和しつつある──2015年版インターネットレポート

B:暮らしと職場の風景を変えていく(個人の意思決定と情報社会)

いま、ネット市場は飽和しつつある──2015年版インターネットレポート http://wired.jp/2015/06/02/20-years-mary-meeker-says-internet-growth-slowing/
インターネットユーザーは1995年の35万人から、2014年には28億人に増加。しか遂に鈍化が始まった。その中で、支払はオフラインからオンラインへ。コミュニティツールはメールからSlackへ。オンラインマーケットの成長。
そして「今後5年で、インターネット全体の80パーセントがオンライン動画になる」。(18歳から32歳で結婚する人の割合はどんどん低下)。(2015 Internet Trends Report http://bit.ly/1FSIvGq


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公共図書館に電子書籍がふさわしい理由

LibrariE(ライブラリエ)JDLS日本電子図書館サービスが提供する電子図書館の新しいモデル【セミナー備忘録】(下)

4.公共図書館の電子書籍や電子図書館に対するニーズ

もう一度、JEPA電子図書館委員会の総括を振り返る。 Continue reading

 
知のパラダイムシフト

●電子書籍とゲームの結節点

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●電子書籍とゲームの結節点――松岡正剛が「NAZO」に見出した可能性 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1412/17/news031.html

シリーズ「まつもとあつしの電子書籍セカンドインパクト」からの一篇。書き言葉の前に、話し言葉の時代が長く続いた。その時代にも、記録し、他の人間に、他の社会に、のちの世代に伝える欲求と必要はあった。そこで編み出された「物語」は、「話し言葉時代」の記憶と伝承のためのツールであり、装置だった。デジタルの社会で今、電子書籍は、「物語」となれるか。

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知のパラダイムシフト

●今村友紀 〈出版×デジタル〉の未来予想図

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●今村友紀 〈出版×デジタル〉の未来予想図 〜作家・今村友紀による『ツール・オブ・チェンジ』精読〜 #10(最終回) http://dotplace.jp/archives/8369
1.メディア環境がネット中心となり、コンテンツの流通コストが激減したため、コンテンツが溢れかえる時代になった。2.消費者の時間の使い方が、モバイル・ウェブ中心に大規模にシフトし、本のようなパッケージビジネスは厳しい情勢に追い込まれている。3.その中で、出版社や書き手にとって、価値を生み出すのに、大きく2つの方向性が浮上してきた:ウェブやモバイルの領域を新しい販路と捉える「販路拡大」戦略/デジタル化できない、リアルなヒトやモノを扱う部分で価値を作り出していく「高付加価値化」路線。その際、重要なのが「データによる意志決定」。

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知のパラダイムシフト

●メディアドゥが描く 電子書籍配信ビジネスの未来

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●メディアドゥが描く 電子書籍配信ビジネスの未来 http://www.slideshare.net/JEPAslide/mediado



可処分時間の争奪戦が始まっている。そのうち、「隙間時間」については、スマホがその舞台。そうだとすると、コンテンツとサービスの内容を、スマホを前提に再定義することが天下分け目の重大ポイント。音楽とゲームはそれをやったものが勝利している。現在コミックが書籍業界で「スマホフィット」戦略の勝者。メディアドゥは、書籍市場の「スマホフィット」戦略の「サービス」要素を担当して、書籍を再定義しちゃいますので、よろしく! という内容。

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