Tag Archives: 読む

「読書」が日本社会にビルトインされるには

●図書館が文庫本まで貸し出しすると、出すべき本を出せなくなるかもしれません【文藝春秋 松井清人社長インタビュー前編】 https://ddnavi.com/interview/409189/a/
「文芸系の出版社には、雑誌や単行本が売れなくても文庫が売れることで収支のバランスをなんとか維持しているという事情がある」。 Continue reading

 

日本社会は「移行期」のただなかにあります。

フライヤー詩想誌 1枚目
フライヤー詩想誌 2枚目
フライヤー詩想誌 3枚目
詩想誌・知識カード フライヤー社会人用

http://bit.ly/1TJxddV はこちらです(下記)

詩想誌・知識カード(100words・knowledge-cards)

未来は、過去を知ることからしか生まれない。

先人の知的営為の蓄積にアクセスし、その智やデータを足場としながら自らの思考を深めていく。

そういった読むという行為、書くという行為が日常の中に確保されるのでなければ、社会の持続と発展はおぼつかない。

しかし、「読む・書く」を取り囲む情報環境は大きく変貌した。

グーテンベルク革命から五百年。インターネットと情報端末、そしてクラウド。デジタル化の潮流によりわたしたちは今日、みずからの知識や文化の基盤とその生成や継承のしかたに、人類史的な転換が生じているのを目のあたりにしている。

なにより、あらゆる情報行動の起点がスマホになろうとしている。

「読む・書く」の確保も、過去の知識へのアクセスも、スマホを無視していてはリアリティを失ってしまう。

スマホに溶け込む、新しい本のカタチ、新しい文章のスタイルの実験・構想として、「詩想誌・知識カード(100words・knowledge-cards)」は生まれた。


◇関連URL

「詩想誌」と「知識カード」 http://society-zero.com/chienotane/archives/1692

「知識カード」と5百年前のページネーション http://society-zero.com/chienotane/archives/1696

「知識カード」と5万年前の人類の知恵 http://society-zero.com/chienotane/archives/1700 

 

「読む」世界の動静

本を「買う」か、については、悲観論は必ずしも正しくない、ということを林智彦氏が解明している。
●日本は電子書籍の「後進国」なのか?--米国との差を「刊行点数」から推定 http://japan.cnet.com/sp/t_hayashi/35064650/

では、買った本は読まれているか。「買う」と「読む」は当然違う。個人が買って、「積読」もあるし、図書館が買って、「読む」を増強してくれることもある。

「読む」はどうなっているのか。先日の「平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」のデータを分解してみた。
(10代と60代ははずしてあります)

当然カテゴリーを細分化するほど、数値は統計としての有用性が揺れる。そのゾーンの人数規模や、個性に左右されてしまうが、一応単純に「行為者率」とその行為者がどのくらいの時間を費やしているか、つまり「行為時間」、このふたつを表にしてみた。

「読む」は、

・本で漸減しているのはやはりその通りだ。
・誤差の範囲かもしれないが、電子書籍は微増(30代のコミック電子本?)
・「読む」は「ブログ・Webサイト」そして「ソーシャル・メディア」が活発化している。
・このネット系の中で、本に比べはるかに高位ながら、「ブログ・Web」の低減傾向が始まっている。

「読む」時間全体を侵食するのが、

・動画を「見る」
・ゲームを「する」。

特に「ゲーム」が全年齢階層でどんどん浸透しているのが印象的。決して小中高校生だけの現象ではなさそう。

とりあえず。

情報行動 まとめ 上 行為者率と行為時間 平成24年と26年

情報行動 まとめ 下 行為者率と行為時間 平成24年と26年

 

秋は「読書率」のニュースが飛び交う。しかしこの手の「読書率」指標には欠点がある。たとえば10年前に10冊読んだ人、その同じ人が今年になって1冊になってしまった状況を反映しない。等しく1カウントにされるからだ。
日本人の読書行為のリアル(含む電子書籍)を示すのはむしろこちらのデータだろう。

そしてこのデータからわかること。それは、スマホ経由のネット閲覧、それもSNSと連動するあるいは親和性のある、メディアの開発無しに、活字系コンテンツの「読む」復権はありえない。


◇関連クリップ

●日本人の情報活動 行為と評価がまるで違うのはなぜ? http://society-zero.com/chienotane/archives/1614
確実なモバイルの浸透、PCの利用率の低下。同時に特に女性のTV視聴行動の底堅さも。また平成24年の時点で、新聞パイプとテキスト系サイトパイプとでは、そこを通る情報流量の規模は、新聞対サイトで、「3:5」。それはさらに平成26年、情報流量の規模、新聞対サイトで、「3:9」に拡大。

http://bit.ly/1f9GzR7

●平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査<概要> http://www.soumu.go.jp/main_content/000357569.pdf
スマホが「標準」に=若者だけでなく、40代も7割超、50代も半数近くに(幅広い年代で利用が進む)。その過程で、メールよりチャット、テキストより動画、というのが若い層の顕著な傾向に。
(ポイント: http://bit.ly/1FHHb6X  詳細: http://bit.ly/1MmmuBA