Category Archives: 知のパラダイムシフト

●メディア企業のコンテンツを「作る」と「伝える」、あるいは信頼性と利便性、そして分散型メディア

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●メディアの外部配信は分散ではなく「分身」 http://digiday.jp/publishers/huffingtonpost-japan-not-distributed-but-duplicated/
『読者のいるところに行く』、そのために、「分身」がたくさんいればいい!
「近年よく用いられる「分散型メディア」ではなく「分身」だということだ。「LINE上にはハフィントンポストの分身がいるし、スマートニュースにも分身がいる。また新しいプラットフォームが出てくれば、そこにも分身として現れる。いままで出会えなかったユーザーを獲得できるので、大きな機会がある」。
キャラは複数あっていいい。キャラを使い分けることが大事。小説家・平野啓一郎氏の『分人主義』(1人でいくつものキャラを併存させる考え方)でいけばいい。

その様々な分身が様々な人に広告を見せてくれると、さらにいい。「収入源はネイティブアドだ。現状はハフポストのサイトでネイティブアドを掲載しているが、「将来的」に、LINEやスマートニュースにもネイティブアドを載せたい、と竹下氏は語った。「広告主も、ハフポストの分身に掲載できることでネイティブアドに期待してもらえる」。

LINEユーザーはエンターテインされたい:「ハフポストのメインページとは違う価値観で選ぶとそれがウケる。国際ニュースをそのまま置かないで見出しを変える。ライフハックものも反応がいい。アーカイブ記事を再び掲載できるのもいい」。

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クリエイティブ・コモンズと著作権の新しい潮流【セミナー備忘録】

■セミナー概要

「クリエイティブ・コモンズと著作権の新しい潮流」    ~著作物を利用する観点から著作権をコントロールする~

「クリエイティブ・コモンズは、2004年に米国で提唱されたデジタル時代の著作権に関する新しい考え方です。この10年強の間、クリエイティブ・コモンズは世界中の情報コンテンツ分野において広がってきました。そのなかには、出版業界も含まれます。本セミナーでは、出版分野における著作権の取扱い、クリエイティブ・コモンズの採用例などをご紹介することで、著作権、あるいはクリエイティブ・コモンズという法的な観点から、複製から配信(公衆送信)へと移行しつつある出版業界を概観します。」
◎講師:水野祐(みずの・たすく)弁護士(シティライツ法律事務所) Arts and Law代表理事。Creative Commons Japan理事。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。京都精華大学非常勤講師その他。

◎開催概要 JEPA30周年記念セミナー(著作権委員会) 日時:2016年11月4日(金)15時~17時

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●after internet時代の「読書」

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●〈文庫〉の思想と「読書運動」 « マガジン航[kɔː] http://magazine-k.jp/2016/11/01/editors-note-14/
「読書」をどう位置付けるか。
「文学テキストは、会話や書きものによる意見交換の本質的な一部であり、読者ひとりひとりの主観性と彼の他人との対話から生命を得ているのである」。ピエール・バイヤールの〈共有図書館〉と三木清の文庫は、この点で通底した問題意識の上にある、と言える。
〈共有図書館〉:読書の本質にあるのは一冊一冊の本の内容を正確に理解し、記憶することではなく、〈ある時点で、ある文化の方向性を決定づけている一連の重要書の全体〉を把握すること。
自前の個人図書館(=文庫):三木清は読者がそれぞれに「性格的」で「スタイル」を得た、自前の個人図書館(=文庫)をもってほしいと願った。

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●アクティブ・ラーナーを産むのが高等教育の究極のテーマ

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●ゲイツ氏やジョブズ氏を生む起業家教育 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/041400010/100400013/
中高生向けにプログラミング教育を手掛けるLife is Tech !(ライフイズテック)というスタートアップ企業の活動。
サッカーの本田圭佑氏や伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、電通デジタル・ホールディングスなどが出資者。

プログラミングの本質は今ある課題は何で、それを解決するには何をすればいいのかを論理的に考えること。その解決策に従って実際のプログラムを組んでいきます。メーンとなるのはコーディング(設計書や仕様書を元に実際のプログラム言語に書き換える作業)ではありません」。

・「自分の働きかけで社会が変わる」と実感することが大切。
Communityで学ぶ:個人学習でも単なる集団学習でもなく、学習者が「学び」を通して、コミュニティーを形成していく。そんな世界観がやってきている。このideaの先に構築される、「高等教育」がなければならない。
(サイト: Life is Tech ! | ライフイズテック | 中学生、高校生のためのプログラミング教育・ITキャンプ/スクール https://life-is-tech.com/

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●インターネットはどこへ行く

C:技術で/技術が/技術を(ICT:社会・法・制度論と技術文化論)

●インターネットの次に来る「不可避」な12の変化とは何か? ~『インターネットの次に来るもの』(ケビン・ケリー著)を読む http://diamond.jp/articles/-/104693
「自動車の発明により馬車が廃れ、御者や馬具作りの仕事はなくなった。この流れは不可避だった。
馬具メーカーだったエルメスは、この不可避な流れを捉えた。そして人が自動車を使うようになるプロセスの先に、長距離旅行が流行ることを予測。その予測をもとに、旅行用の鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して大成功した
この事業転換による成功は不可避なものではなかった。エルメスの優れた視点があってこそのものだった。」

「これまでも、われわれが発明したものがわれわれに新たな仕事をもたらしてきている。
よく考えれば、現在われわれがやっている仕事のほとんどは100年前にはなかった仕事だ。工場の生産管理、さまざまな商品の設計や品質管理、システム開発やプログラミング、Webデザインやオンラインゲーム制作などは、オートメーションやコンピュータの発明なしではできなかった仕事だ」。

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●ファーストスクリーンになったスマホ

B:暮らしと職場の風景を変えていく(個人の意思決定と情報社会)

●「今やスマホがファーストスクリーンになった」スマホのインフラとなったLINEをより活用するには? https://ferret-plus.com/5201
テレビの業界では、スマホを「セカンドスクリーン」と呼ぶ。しかしそれは時代錯誤だ。マーケットの現実としては、スマホこそがファーストスクリーン


ただし、脱テレビの時代に、実は脱Webも進行している

「20年くらいインターネットを使ってる世代はネットでシェアするときはURLを送るのが当たり前でした。
それはもう古いやり方になってきています。
アプリ中心の文化に慣れ親しんだ世代からしたら、キャプチャでの共有が当たり前です。
インターネット的な、グーグル的な、オープンな世界ではなくなってきています。」
だから、「独自でアプリを出すのではなく、インフラと化したLINEを利用するのが合理的」。

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●ひとつの言葉や文章の情報がちゃんとその人の中にささって、日々の生活に作用する

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●マンガが700冊入る! Kindleの日本限定モデルが発売 http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1003590/101800624/
「日本限定モデルで、ストレージ容量を従来モデルの8倍の32GBに拡張したほか、ページをめくる動作の高速化や、マンガを高速にスクロールできる機能を追加したことが特徴」。
連続ページターンはマンガ専用の機能で、マンガ以外の小説などでは出来ないようになっている。これは「マンガを読むスピードは速いが、小説はじっくりと読む人が多い。読み方の違いに合わせた」。

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電子雑誌:国内での成功事例と海外へ向けた取り組み(後篇)【セミナー備忘録】

(個人用のメモです。議事録ではありません。記事中の図画はプレゼン公開資料を使用しています))

■第二部:『電子雑誌・海外展開 翻訳配信トライアル 〜人工知能を用いたデバイス最適化について〜』
講師:ハースト婦人画報社
デジタルプロダクト部マネージャー 兼 製作部デジタルマガジン課 課長 松延 秀夫 様
・プレゼン資料:ハースト婦人画報社 http://www.slideshare.net/JEPAslide/ss-67449994

市場縮小時代の経営の要諦は次の3つ。

・他社シェア奪取
・業務の構造改革による収益性の向上
・海外の成長に手を伸ばす

本日のハースト婦人画報社、松延氏の講演は、三番目海外市場開拓のパイロットプラントとしてスタートした、台湾プロジェクトの説明。そして、それには二番目の「業務の構造改革」を業界を挙げて行う必要がある、つまり規格化・標準化が肝になる、ゆえにこの台湾プロジェクトへの参画を募る、のがその眼目であった(もちろん他にもいろいろ貴重な情報開示があったが、全容はJEPAサイトの映像をご覧ください。 https://youtu.be/zgK1jlHtFng  )。

また構造改革の明細の中には、標準化以外に、翻訳やレイアウトの最適化のために人工知能を使うといった「旬」のテーマも含まれ、エキサイティングな内容だった。 Continue reading

 

電子雑誌:国内での成功事例と海外へ向けた取り組み(前篇)【セミナー備忘録】

(個人用のメモです。議事録ではありません。特に今回は、当日の講演内容に加え、講師山田 俊浩 氏のインタビュー記事2本を参照しながら、巨人の肩(Googleアルゴリズム)に乗ることで成功した事例、という感想を整理しました)

2本のインタビュー記事:
●Yahoo!ニュース、SmartNews、東洋経済オンラインが語る「プラットフォーマーとメディアの関係」 https://www.advertimes.com/20161007/article234835/
●東洋経済オンラインの成長の裏側を山田俊浩編集長が解説 http://logmi.jp/151328


読み放題サービスの席巻により変容を迫られる電子雑誌。その中で、月間1.9億PVを稼ぐ「東洋経済オンライン」の快進撃、また、デジタル事業の強化により増収増益を続ける「ハースト婦人画報社」が提案する海外市場への展開。電子雑誌成功事例から、国内と国外に向けた今後の戦略までを伺います。

「電子雑誌:国内での成功事例と海外へ向けた取り組み」
●第一部:『硬派なニュースサイトが、なぜ成長を続けられるのか 〜東洋経済オンラインの戦略とは?〜』
講師:株式会社 東洋経済新報社
東洋経済オンライン編集長 山田 俊浩 氏
・プレゼン資料:東洋経済オンライン http://www.slideshare.net/JEPAslide/ss-67340285


山田 俊浩 氏がどこまで意識的であったかはわからないが、東洋経済オンライン編集長の成功の理由は、検索エンジン最適化を愚直に実践したことによる。そのことで同業他サイトがとても及ばない髙いPVを実現。ブランド構築と広告収入確保に成功した。
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●テキストや音声による会話が新しいUIになる

C:技術で/技術が/技術を(ICT:社会・法・制度論と技術文化論)

●対話型インタフェースはどこまで進化するのか http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49925
Amazon Echoが象徴するのは、「コンピュータ操作(マネージ)」という行為の揮発化。電源、起動、アプリ起動、そして入力などの操作シークエンスそのものが消えていく。そして「あるけれどないもの」化。つまり、それは消費者が意識しないところで稼働していて、ユーザーを見守り、ある「moment」で反応し、生活の中での意思決定を支援する。
背景に、自然言語処理分野での人工知能の活躍がある。

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