シェアサイクル普及が難しい日本の、シェアリングエコノミーの行方

●モバイクの「年内に国内10都市でスタート」が厳しそう&日本「上陸」後でも開始されない「ofo」で思うこと http://shimajiro-mobiler.net/2017/10/25/post50660/
「仮に、「Mobike」や「ofo」が「十分な駐輪スペースを確保するまでサービスを開始しない」という方針なのであれば、日本国内でのサービス拡大にあたっては、需要の大きいであろう都市部ほど「駐輪スペースが確保出来ない」問題によってサービス開始までに時間を要することになり、結果的にシェアバイクサービスが広がっていかない可能性がある」。

●日本のシェアサイクルはツーリスト向けに徹するべき? https://forbesjapan.com/articles/detail/18335/1/1/1
中国では自転車サイクルが急速に普及中。(驚いたのは)「夜遅くに大型トラックが自転車を適所に運び去るため市内を走り回っていたことだ。なるべく利用者の多い地区に自転車を再配置しているのだが、これが可能となるのは、すべての自転車の位置がGPSで捕捉されているからだ」。
しかも「シェアサイクルは中国人の意識を変えるとも言われている(公共性の定着)。なぜなら、すべての自転車の位置と利用者の情報を配車アプリ企業が握っている以上、乱暴に扱うことも、盗むことができないからだ(中国の場合、それは国家が握っているという意味だ)。」

しかし日本ではこうはいかない。「放置自転車問題が取りざたされる日本の都市部では、中国のように「どこでも乗れて、どこでも乗り捨てできる」わけがない」からだ。

●東京・自転車シェアリング広域実験(千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・江東区・渋谷区) https://docomo-cycle.jp/tokyo-project/
東京都は2020年東京オリンピックに向けて環境先進都市としての施策をいくつか進めているが、その中の「CO2フリー水素の活用に向けた連携」の交通手段として自転車シェアリングを推進している。

●レンタサイクルについて | 世田谷区 http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/165/831/d00005236.html
5か所のポート(桜上水南・経堂駅前・三軒茶屋中央・桜新町・等々力)では、どこでも借りられどこへでも返却ができる。例えば桜上水で借りて、桜新町で返却ということも。

●「シェアエコ」消費から投資へ、消費者保護と競争環境整備 …経済産業省 岡北有平氏 https://response.jp/article/2017/11/13/302447.html
日本の行政府が想定している定義:何かしら余っていて活用されていないものをマッチングすること。

「それが部屋であれば民泊ですし、移動サービスであればライドシェアということになります。スキルであれば、似顔絵を書く、ロゴを作る、プログラミングをするといった仕事はクラウドソーシングですし、それがお金であればクラウドファンディング。モノであればフリマアプリ。そのようなもの全体をとらえてシェアリングエコノミーと呼んでいます。」

●シェアリングエコノミーが企業と地域社会にもたらすインパクト http://www.hitachi-solutions.co.jp/column/tashinami3/sharing_economy/index07.html
「黎明期にある日本のシェアリングエコノミーを、さらに普及、発展させていくにあたっては、認知度の向上に加えて、より高い「安全性」や「信頼性」を確保し、利用者の不安を低減できるようなサービスの実装、運営が求められている」。

●シェアリングエコノミーを4年で日本に根付かせた「スペースマーケット」の効率的な戦略 https://japan.cnet.com/article/35109285/
「借り手、貸し手の双方がレビューをする仕組みを採用しているのですが、そのレビューがたまるに従い、自然に借り手も貸し手も増えてきました。なので、レビューをいかに増やすかが重要ですね。」

●シェアリング・エコノミーと社会――就労、生活、人間関係、そして持続可能性 https://synodos.jp/international/20541
ドイツ語圏におけるシェアリング・エコノミーをめぐる議論をレポート。
「若者でかつ高学歴、高収入な人ほど、賃貸システムやインターネットでの売買の利用頻度が多く、また創造性や変化に富む生活を高く評価する人ほど、従来の所有や消費のあり方にこだわらず、シェアや賃借を頻繁に行う傾向」。
批判も:「シェアリングは過剰な資本主義を終焉させるどころではなく、むしろ生活全体を徹底的に商業化させるという形で、資本主義社会を徹底化させることになるのではないか」。

●シェアリングエコノミーは死んだ? 〜 共有型経済の先に見える“未来” 〜 https://share.jp/share-summit/ouisharefest_2017/
世界におけるシェリングエコノミーの3つの方向性:
・ひとつが「Airbnb」や「Uber」のような大型プラットフォームの成長モデルをいかに規制緩和によって日本でも実現するか。
・小さなローカルベースの市民に近いITプラットフォームを持続可能な形で育てていくこと。
・「コモンズ型経済」のようなものを市民、企業、政府協力のコミュニティによって実現するか。

 

┃Others あるいは雑事・雑学
●「未来カルテ」無料ダウンロード開始 ~地方自治体の将来を見据えた政策に活かす情報基盤が完成~ http://www.jst.go.jp/pr/announce/20171030/index.html
だれでもとすぐにわかる、時間を大きく隔てた視点の導入。人口・高齢化・産業・医療・介護・保育など2040年の全国の各市町村の姿が一瞬でわかるツールが開発された。
「未来カルテ」情報は、中学生・高校生が2040年の未来市長として政策提言を行う「未来ワークショップ」などで活用される。

●第2回世田谷をD.I.Yしよう 「観客」から「プレイヤー」へ 2017年11月17日(東京都) http://www.kokuchpro.com/event/setagaya_diy2/
ボトムアップの民主主義」「衆知を積み上げる政策形成」は、江戸時代以来の上意下達の政治・行政体質を転換。政治家を眺める観客席で「期待する」「様子を見る」のをやめて、グラスルーツの力で政策提言し実現をはかるプレーヤーとなる時代です。