デジタル教科書の国際標準「EDUPUB」 第5回 【セミナー備忘録】(番外編)

(上中下の三回の記事で書き漏れたことで、おやと思ったり、なるほどと感心したことをランダムにメモっておきます)

これから重要視されるイッシュー

・毎週電話会議で世界の参加者が活発な議論を繰り広げている。
・議論をしていく中で、新たに出て来たイッシューで重要なもの下記3点。

a.効率的なオーサリングツール
 EDUPUB Profiileのタグを利用
DIVごとの著作権メタデータ(「素材」を[div /div]で領域指定? そのうえで識別番号をふるイメージかな)
外部コンテンツ・アプリとの連携
b.計量リーディングシステム
 Open Anotationで「ノートを取る」
c.コンテンツ軽量化のための指針作り

 

EDUPUBに対する3組織の思惑と、組織行動の特徴

思惑

IDPF=世界的に普及したEPUBうぃうまく使って、世界で使えるデジタル教科書・教材を作ろう(電子書籍は文芸書だけじゃないぞ)。

W3C=出版サイドからの要求をW3Cでもきちんと考慮し、EPUBをさらに良くしよう(出版関係者にも会員になってもらおう)。
(W3Cを構想したバーナード・リーチは最初、論文のネットワーク的世界、自由な閲覧のためのインフラを検討していたのであって、もともと出版の概念と親和性があったのだともいえる)

IMS=IMSが培ってきたeラーニング対応の技術をEPUBとつなげよう(盛り上がっているEPUBをIMSでもやろう)。

組織行動の特徴

IDPF=メーリングリストの中で行われている議論も公開/議論の成果物もドラフト段階から公開

W3C=メーリングリストの中で行われている議論は非公開だが、成果物はドラフト段階から公開

IMS=会員制を厳密に運用。メーリングリストの議論も、ドラフトも会員にのみ公開(一般には非公開)