●「映像や音声がないというのは、本の機能であり、欠陥ではない」※

(※出典:Richard Nash 『What is the Business of Literature』)

●本はまだ死んでいない―、ウェブメディアが出版業をはじめた理由 http://jp.techcrunch.com/2017/04/13/20170410book-publishing-in-the-digital-age/
「VRデバイスが、ユーザーの脳を包みこんで別の世界を映し出す一方、本は読者の脳を働かせ、彼らと本の創造的なやりとりを通して、違う世界を映し出している」。つまり、「映像や音声がないというのは、本の機能であり、欠陥ではない」のだ。

高級品としての書籍と実用品としての電子書籍。この性質の違いが、マーケティングや製造面における戦略・ワークフローに大きな違いをもたら」す。「紙の本を出版する主体は、高級品を販売している企業と同じように運営されなければならない一方で、電子書籍を扱う主体はテック企業のようなスタイルをとるべきなのだ」。
「書籍が本当の意味での高級品だとすれば、ハイブランドがAmazon上で商品を販売しないように、スペシャルティ出版社としての私たちも、自社の商品をAmazonでは販売したくないと考えている。大手出版社もいつかはこのような動きをとり、少なくともAmazon上での販売数を制限するような施策に打って出るかもしれない」。

●(ひもとく)番外編 読書は必要? あなたの「世界」を変えるかも 穂村弘 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12894051.html?rm=376
たしかに読書も楽器の演奏もスポーツも、それがなくても生きてゆくことはできる。
しかしことばは、それがなくては社会が成立しない。その意味で、読書には、楽器の演奏やスポーツとは違う何かがある、と言っていいのではないか。いや社会という、「私」の外の世界だけではない。「私」の内側、私そのもの、私の人生とは、私の言葉でできているのだ。そう現象学は教える。
私たちが一つの共通の世界に生きているというのは実は錯覚で、本当は一人一人の内なる世界像を生きているに過ぎない、これが現象学により発見された21世紀の真実だ。
このとき、仲間内だけの会話(そこにも「ことば」はある)に異界からの情報(別の世界像)を伝えてくれるもの、そのひとつが本であり、読書の意義なのだ。

●読書離れ進行「なぜ読書をしなければいけないの?」への回答 https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-510788/#article
明治、大正まで、冊子体の「本」を読書する人はごくごく少数派だったはず。そこを打開すべく、円本、岩波文庫が出てきて今がある。
問題は書物離れなのではなく、「ことばで考え、意思決定する」、といったことが、21世紀、希薄になっていること。
円本、岩波文庫がなかった時代でも、人々は「ことばで考え、意思決定する」を自己の臍下丹田でやってきた、のでは。
農業、漁業、あるいは都市における(今でいう)自営業者たちは、いまのサラリーマンに比べ生計を建てるのに、もっと厳しい環境に置かれていたから、「ことばで考え、意思決定する」はもっと切実だった。

●働き盛りが読書しない日本に、やがて訪れる「思考停止」社会 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7389.php
総務省の「社会基本調査」で、日本社会の「読書」の傾向を追うと、大学を出て社会人になり家庭をもつほどの年齢層で、ここ十年間で大きく読書離れが起きているのがわかる。電子書籍を含め、本を読む人が減ってきている。

この十年間の読書率の地域格差拡大もすさまじい。日本社会で本を読む習慣が残っているのは、極論すると東京都と神奈川県だけだ、といってもいいような事態となっている。

●なぜ地方都市に「TSUTAYA図書館」が次々とつくられているのか? http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51414
貸出から滞在へ、「市民に奉仕する図書館」から「居心地のよい場所としての図書館」へ。
「市民に対する奉仕の拡大という基本路線はそのままに、「貸出」から「滞在」へとサービスの重心がラディカルに移されたのである。
ではなぜ近年、図書館に求められるサービスの質は変わりつつあるのだろうか。
それにはさまざまな原因が考えられるが、まず単純には私たちが、まがりなりにも「豊か」になり、本を買うことが容易になったことが影響している」。

地方化の理由1:「商品」としての本にかんしては、書籍のコモディティ化に加え、出版点数のいっそうの増大と、しかしそれが逆説的にも本に触れる機会を減らしている現状がある。

地方化の理由2:郊外のモールが人気を集める一方で、街の中心部はシャッター通りとなり、人が時間を過ごせる場、人が交流する場がなくなりつつある。

●モノは安く・ヒトは高く - Chikirinの日記 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20170419
「書く」行為は人にしかできない。無論、「書く」などの人間的な営為(サービス)の根幹にも、ソフト化され、自動化されることによって、価格低減可能な領域が存在する(決算サマリー、スポーツ結果報道など)。
しかし俯瞰的に21世紀を眺めると、「工場で作れるモノ」と「人間が提供する必要があるサービス」とは分けて考えるべき時代になってきた。AI(人工知能)にも代替されない、「人間的な営為」に価値がシフトしていく過渡期に私たちはいる。

●ここまできたAI記者の実力 - わずか10秒で原稿作成、日経のAI記者「決算サマリー」の衝撃 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/17/040400118/041200003/
日本で大規模なXML化が最も早く導入されたのは官報で、ついで上場企業の業績結果レポートの分野だった。この構造化データなら、「機械が読む」時代にふさわしい、文章作成の自動化が容易に行える。
AI研究を手掛ける松尾豊・東京大学特任准教授研究室や、日本語解析技術を得意とする言語理解研究所(ILU)の協力を受け開発した。

●電通、雑誌の記事データをマイクロコンテンツに変換・配信する新サービス https://japan.cnet.com/article/35100022/
最新のAI技術を導入することで、記事データを各種電子媒体で広く扱えるデータ形式に自動変換することを可能にした。

マイクロコンテンツ化で、信頼性の高いコンテンツの再利用の道が広がることを期待。DeNAの失敗を広げないためにも。

●アマゾンで電子書籍を出版する流れを体験してみた http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/1055201.html
セルフ出版は海外では一般化しており、電子書籍の販売のうち、米国では41%、英国では32%、カナダでも36%がセルフ出版になっている」。

●編集者・ライターがフリーランスになるための下準備 https://www.advertimes.com/20170417/article248517/
「専門性・独自性があれば、立場が弱くなりがちなフリーランスでも、クライアントと対等に交渉することができ、自分を安売りしなくても良くなります。その結果、フリーランスとして「食べていく」ことができるようになる」。

┃Others あるいは雑事・雑学
★The Microsoft eBookstore Launches Today In The United States http://goodereader.com/blog/e-book-news/microsoft-bookstore-launches-today-in-the-united-states
Microsoftの電子書籍ストアオープン。決済にPayPalが使えるらしい。

●DeNAのメディア事業再起か―、小学館と事業創出に向けた基本合意を締結 http://jp.techcrunch.com/2017/04/20/dena-with-shogakukan/

●書店に電子書籍のまとめ買い機能を追加 :: BCCKS情報局 https://support.bccks.jp/announce/add_alltocart/

●「シンクゼロマガジン」という4,800円のAI実験の場〜一人出版社としても傍観している組から「未来」をつくり始めている組に移りたいと思っているわけです http://blog.livedoor.jp/thinkzero/archives/20708050.html

●英語、ラテン語の辞書にみる「ページ」の語源、使用例 http://blog.cas-ub.com/?p=11692

●商用利用も可!鳥獣戯画の無料画像素材配布サイト「ダ鳥獣戯画」がスゴい http://mag.japaaan.com/archives/54282

●大友克洋、ブリューゲル「バベルの塔」の内部構造を想像した絵画作品発表 http://natalie.mu/comic/news/228715

●ブラタモリでもおなじみの「赤色立体地図」無料ダウンロード提供、日本全国から好きな地域を選択可 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1054902.html