●学位の概念を揺さぶるMOOCの存在。

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●これからの「教育」の話をしよう:テクノロジーは大学をどう変えるのか http://www.lifehacker.jp/2013/12/131203tech_changes_education.html
「大学が何で構成されるかと問われたら、クラス、課程、学年、単位、学位、学部、専攻の7大要素が挙がるでしょう。でも、これらは現実ではなく、手段にすぎません。現実とは、学生であり、知ることであり、何かを成し遂げられることなのです。私たちはいずれ、これらの現実を教える方法にたどり着くでしょう。真に破壊的なものは、そこから生まれるのです」。

●日本にいながらMOOCで留学体験?ネットで海外大学の授業を受けてみよう! http://www.ryugaku-voice.com/genre/study/us-mm_mooc.html
学位の概念を揺さぶるMOOCの存在。
「学位がなくても学問が身についていのる人もいれば、学位があっても学問の身についていないひと。学位は分かりやすいステータスの表し方ですが、MOOCが普及していく中で、”学位はないものの学問の身についた人”という存在が増えてその実力が発揮されていけば、その価値観には変化が起こるでしょう。学位だけで評価することがより難しくなっていきそうです」。

●授業料は出世払い!?「Make School」の創業者が語る、プログラマー育成、未来の大学のあり方に寄せる想いとは? http://edtech-media.com/2016/06/14/make-school/
高等教育(大学)は、今後、生徒が社会で成功するためにサポートする場となってもらいたい」。
「”Product University”として主に高校生向けにコースを提供していたら、Google, AppleやDrop Boxなど一流企業に就職が決まったと卒業生から感謝されるようになった。スタンフォードやUC berkeleyなど有名大学に通っていた学生からもMake Schoolの経験があったからこそ就職できた、と言われるようになった」。

●東京大学が優れた現代日本建築を世界に伝えるMOOCを7月31日より開講 http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/notices/notices_z0801_00002.html
隈研吾教授らによるMOOC「現代日本建築の四相: 理論(Four Facets of Contemporary Japanese Architecture: Theory」をエデックス(edX)で7月31日より開講。

(サイト: Four Facets of Contemporary Japanese Architecture: Theory | edX https://www.edx.org/course/four-facets-contemporary-japanese-utokyox-utokyo004x

●MOOC プラットフォームを利用した大学間連携教育と反転授業の導入 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/548422/060800083/
北海道の各大学で共有するオープン教材(Open Educational Resources:OER)を開発し、独自のMOOCプラットフォームに掲載することでOERを共有し、反転授業やアクティブラーニング向けの教材に用いる。
オープン教材の公開形態はSPOC(Small Private Online Course:スポック)とも呼ばれる。


●九大、全学で電子教科書導入 ビッグデータ収集、教育に活用 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1605/16/news118.html
全学生・教職員約27,000名を対象に教育ビッグデータを利活用。

●日本の大学初 ビッグデータで教育・学習の向上を 「ラーニングアナリティクスセンター」
http://lac.kyushu-u.ac.jp/script/showfile.php/20160314+%E8%A8%98%E8%80%85%E6%87%87%E8%AB%87%E4%BC%9A.pdf?dl=0087a.pdf
ラーニングアナリティクスを活用した授業としては、予習・復習の達成度の提示、学習パターンの分析・可視化、学習履歴からの教材改善点の提示、利用履歴からの成績予測などが例示されている。
「授業設計や教材の改善はこれまで、教員の経験に依存されがちだったが、LACのシステムを利用することで、データやエビデンスをもとにした分析や改善が期待できるという。今後は、九州大学内でLACのシステムを長期的に運用し、その効果を検証していく予定」。

●IMS グローバル・ラーニング・コンソーシアム(IMS Global)標準の最新動向 【セミナー備忘録】 http://society-zero.com/chienotane/archives/3937
学習ログ解析を行うには、その仕組みがモジュール化され、相互運用性を高めるための規格標準化が行われなければならない。IMSは長らくその標準化運動の中心にいた機関。最近日本組織も誕生した。

★EU sets 2020 target for Open Access science research | The Bookseller http://www.thebookseller.com/news/eu-all-scientific-articles-must-be-open-access-2020-330711
EUでは2020年より全ての公的資金による科学研究は無料で利用できるようにしなければならなくなるとしたうえで、他方、「定期購読モデルは質の高いジャーナルを出版し続けていくために、重要な部分であり、質の高い研究を行う上でも大切なモデルだ」と、オープンの思潮に対し警告。

●進学校教師が選ぶ「生徒に人気の大学」100 http://toyokeizai.net/articles/-/120684
明治大が「生徒に人気がある大学」ランキングでトップになった。

●日本初!いよいよ障がい者支援をする人のためのオンライン教育が開始! https://www.value-press.com/pressrelease/165798
「サポーターズ・カレッジ(サポカレ)」は、障がい者支援施設で働く新人~施設長・経営層までのすべての職員を対象としたオンライン上の教育サービス。
「一般的なeラーニングと異なり1名あたりの受講料は不要。同じ施設にいる方は、何名であっても受講可能ですので、正規・非正規など、雇用形態に関わらず、すべての職員のみなさまにご受講頂けます」。

●人間は生まれながらにして平等ではない。しかしながらテクノロジーが人を平等にする http://www.recruit-lifestyle.co.jp/lifeshift/ls18232_20160701
東大先端研教授、中邑 賢龍氏。
人間は平等ではない。しかし、平等な場はつくれる、テクノロジーの力を借りて。
「発達障害を病気ではなく、性格特性や認知特性の偏りだと考えている。なぜなら、昔から読み書きできない子どもは一定数いたが、そういう子どもは読み書きを必要としない仕事に就いていた。ところが産業構造が変わり、読み書きやコミュニケーションに依存する仕事が7割を占めるようになったため、そこで不適合を起こす子どもの存在が顕在化し、社会問題になっただけではないか」。

●受刑者に大学教育、NY州で拡大 http://jp.wsj.com/articles/SB11611722697749014104804582132002215878154
意図と工夫の数々。
刑務所で教育を受けた受刑囚の再犯率が著しく低いことがデータで明確に示されている。「収監されている間に教育することは納税者の利益になる。再収監の費用を負担せずに済むからだ」。
「昨年はニューヨーク州の全受刑囚5万2000人の約3%に当たる1510人が大学の講義プログラムに参加した。当局によると、2014年9月から15年8月までの間に72人が準学士号、46人が学士号、11人が修士号をそれぞれ取得した」。
・マンハッタン地区検察局は州との合意により、銀行の休眠口座から没収されたお金のうち750万ドル(約8億円)を刑務所内の大学プログラムに割り当てた。