●教育用プラットフォーム

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●教育xITの「ハイプ・サイクル」に負けないために (前編) http://senseicode.club/3-edtech-hype-cycle
テクノロジーの「流行り → 廃り → 一般化」という現象に、アメリカのIT調査企業ガートナー社は「ハイプ・サイクル」という名をつけている。では教育ICTはそのサイクルのどこに今いるのか。

「エドテックは現在、ハイプ・サイクルで言うところのピーク期を通り過ぎ、幻滅期に差し掛かっている」。これはアメリカの状況認識。なにしろ2014年の時点で、「アメリカの学校の校長の93%が「ITを効率的に利用するのは教育において必要不可欠である」とし、また子どもをもつアメリカの親の84%も同様に答えて」たのだから。
では日本は?
日本のエドテック企業はまだバブルになるほど盛り上がっていないと思いますし、ピーク時でもアメリカほどにはならないかもしれません」。

●デジタル教科書使用を容認 2020年度から全国の小中高校で http://mainichi.jp/articles/20160627/ddm/013/100/031000c
・主たる教材は、「教科書」である。
・これまで「デジタル教科書は教科書扱いではなく、その他の教材」であった。
・2020年度からは、紙の教科書の代わりに主たる教材としてデジタル教科書を使ってもよい。

●アクティブ・ラーニング(子供たちが学びに向かう姿)の視点からの授業改善(その1) http://blogs.itmedia.co.jp/kataoka/2016/06/active-learning.html
「先生の目線でアクティブ・ラーニングをとらえるのではなく、
・子どもたちが学びに向かう姿はアクティブか
・子どもたちの学ぶ態度・思考はアクティブか
という視点から授業を見直し、工夫していくことが重要」。

●マイクロソフトが出資しているイギリスの小学校の作文教育がすごく良かった件 http://askoma.info/2016/06/22/3241
Surfaceが生徒にとって完全に「道具」になっている。つまり、どう使えばいいかは生徒に任されている。
授業は完全にプロセス・アプローチでデザインされている。各自作業をしている生徒の間を4人の先生が移動して個別に進度をチェックしつつ、一対一のカンファランスを行うスタイル。
そして先生のスマホには専用のアプリがあって、生徒の進捗や評価項目の達成度が簡単に記録できるようになっている。

●1人1台のパソコンでの授業があたりまえ! 世界のデジタル教育最新事情【オーストラリア編】(前編) | 中釜由起子   http://www.huffingtonpost.jp/yukiko-nakagama/australia_pc_b_10611682.html
日本は教育用プラットフォーム(デジタル教材をアップできたり、教員や生徒同士がコミュニケーションできる総合WEBサイト)の整備もこれから。
ところがオーストラリアでは、20年ほど前から、教室や廊下に自由に使うことのできるインターネットに接続されたパソコンを常備配置。すると子どもたちが、インターネットで、自由に調べ物をしはじめた。
現在は一人一台が前提の教室。パソコンを買う余裕がない家庭には、貸出する用の予備が教室にあったり、学校で一斉購入したりする制度がある。さらに、子どもにパソコンを使わせるために、親が4日間の研修を受ける。そして子どもたちには、ネットの怖さを、いちばん最初に教える。

●アマゾン、教師向けのオンライン教育情報サービス「Inspire」を発表 http://jp.techcrunch.com/2016/06/28/20160627amazon-jumps-into-online-learning-with-inspire-a-platform-for-free-crowdsourced-and-premium-materials/
教育用プラットフォームを無償で提供。
「Inspireは、数千単位の教材の検索、発見、ピアレビューなどの機能を持つ。教育者がデジタル教育リソースを無料でアップロードしたり共有したりすることを目指したもので、授業を改善したり、学生の学習成果を支援できる」。
(サイト:Enter Access Code | Amazon Inspire https://www.amazoninspire.com/access

●iPadは子どもの未来を拓く!合理的配慮で、どんな子にも広がる可能性 https://h-navi.jp/column/article/817
Assistive Technology(支援技術):視力の弱い人のメガネ、お年寄りの補聴器と同様、身体機能の弱い部分を補うためのテクノロジー全般のこと。
「私は、集団での学習に必要な書字・記憶・集中、といったことへの長男の「苦手を補うAT」としてiPadを使えないか?と思ったのです。例えば、
・板書が大変な時にカメラ機能で黒板を写真に撮る
・習った漢字が思い出せない時に電子辞書アプリで調べて書く
・うっかり忘れ防止や気持ちの切り替えが難しい時に、タイマーやリマインダー、ボイスメモなどを使う
というように」。

●カドカワ 2016年株主総会の内容まとめ http://michsuzuki.hatenablog.com/entry/2016/06/21/080048
「Q N高がスタートしたが、教育という利益を追いにくい事業についてどうお考えか
川上:ネット双方向利用の教育システム、不登校の学生を救えるという2点でN高は社会的にいいことをしているという評価を得ている。
川上:N高は投資金額がかさんでいて慈善事業という誤解を受けているが、ちゃんとビジネスとして最終的には利益が出ると思ってやっている。もうけすぎる段階になったらそういうご指摘をしていただきたい」。

●オンライン講義動画『スタディサプリ』海外版『Quipper Video』フィリピンでオープン http://www.recruit-mp.co.jp/news/pdf/20160524_02.pdf
2011年から開始したオンライン講義『スタディサプリ』の海外展開3カ国目はフィリピン。今夏、新設される11年生(高校2年生相当)の基礎内容も盛り込んだ内容でスタート。

●プログラミング教育の現場を教師たちに見せつける http://ict-enews.net/2016/06/20maehara/
文科省の定義:「プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての“プログラミング的思考”などを育むことである」。
つまり、、“プログラミング的思考”を学ぶことであり、専門の教科を設置するのではなく、各教科の中で取り入れることが想定されている。

●「プログラミング」と「プログラミング的思考」の違いを、分かったつもりになれるヒンhttp://senseicode.club/2-cs-vs-programming
数学で使う「ドミノタイリング問題」を事例に使った解説。

「一見プログラミングで解こうとすると骨が折れそうな問題でも、問題の見方を変えれば(この問題だと、青と白で塗りつぶすこと)、プログラミングで簡単に解ける問題になる」。つまりプログラムコードを書くこと、そのことの習熟ではなく、「問題の見方を変えて」発想する、その発想法が「プログラミング思考」
「コンピューターが人間の役に立つためには、人間はコンピューターに「この問題を解いてくれ」という命令を出す前に、その問題の正しい見方をしないといけない。「線引き」問題の場合、正しい見方とは「青と白に塗りつぶす」ことだ。

「コンピューターが問題を解きやすいように、問題の正しい見方をすること」を、コンピュテーショナル・シンキング(計算論的思考)と呼ぶ」。
しかし誤解してはいけない、「プログラムは、人々がそれを読むために書かれるべきである。 たまたま、それが計算機で実行できるにすぎない」、つまり、プログラミング的思考は、人間の知恵であり、人間への課題

●Google、ブロックを組み立てながらプログラミングを学べる「Project Bloks」発表  http://jp.techcrunch.com/2016/06/28/20160627google-launches-project-bloks-a-new-open-hardware-platform-for-teaching-kids-to-code/
プロジェクトの第一歩は「タンジブルプログラミング」のシステムの設計とハードウェア(ブロック=積木)のプロトタイプの公開。タンジブル(tangible)、つまり触って理解する、学習するメカニズムに目をつけた。

「Project BloksのWebサイトでは、(ブロック)組み合わせの例として、温度が下がるとセンサーで検知して電球を点けるキットや、楽器の音を組み合わせて作曲するキット、コーディングの流れが視覚的に分かるキットなどを紹介している」。


●グーグル、VRで「バーチャル遠足」を提供 仮想現実を教育現場に http://forbesjapan.com/articles/detail/12701
子供たちにバーチャルな遠足を提供するサービス。遠足の目的地は世界200か所以上。
「ベストバイはこのキットとタブレットをセットにした商品を販売している。教科書出版社のホートン・ミフリン・ハーコート(Houghton Mifflin Harcourt)も、エクスペディション向けのアプリを開発している」。

●6年間でどう変化? 小6就きたい職業に「学び」が影響 http://resemom.jp/article/2016/06/28/32346.html
小学校6年間のいろいろな経験からの変化、成長の跡。
男子:
入学時、「スポーツ選手」「研究者」「医師」以外は圏外だった職業が、その後ランクイン。「6年間の学びを通して理工系分野への関心が高まったことがうかがえる」。

女子:「ケーキ屋・パン屋」「花屋」から、「保育士」「教員」へ。「6年間の学びを通じて興味の幅が広がり、人気が分散しているようすが見られた」。

●「子供の四季を通したふだんの生活と施設利用に関する調査」[結果の概要] http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/109/File/kekkanogaiyou.pdf
年中行事に関する問いでは、(1)「節分で豆まきをしたり恵方巻きを食べたりした」と回答した子どもが87.0%(2)「正月に家族で初もうでに行った」は62.5%(3)「七夕で願い事を短冊に書いた」は36.9%。
世の中のニュース(事件や出来事)に関心がある」と回答した子どもは、72.1%(小学生は66.2%、中学生は77.3%)。

●子ども同士のトラブル、「やめなさい!」より効果的な伝え方は https://h-navi.jp/column/article/356
「禁止」より「新しいルールの提案」を。
「「言われた人の気持ちを考えようね」と言っても息子には通じません。「本当のことを言ってるだけなんだけど…」とむしろ困惑してしまうのです。
そのときに私は息子にこう提案したのです。
「人の身体の特徴に関することは、お父さんとお母さんにだけ言って良いということにしよう」
その提案をしたら、息子の他人に対する危ない発言は一気に消失したのでした。」

(出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=30700000078 )