●定常型社会(成長を前提にしない社会)を生きる

160408 PM

●長期停滞(低コスト・低成長)の生き方は、永遠の日常を生きようとしている日本がロールモデルのひとつの選択肢となりうるか? http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20160320/p1
デジタルの前と後とで発想は全く変えるべきだ。
「デジタルやロボット技術の進展・利用でモノやサービスは安くなるのは当然で、低コスト・低成長でも高コスト・高成長と同じ成果は生み出せる」ことに気付いた人から順番にサバイバルへ近づいていける。

経済分野の喫緊課題は「中産階級の復活は可能か」。答えは「Growth Isn’t Everything—Just Ask Japan」。
「新興国の台頭による世界の富の平準化が進み、先進国の中産階級の解体によって政治、社会不安が起きることは、世界の先進国の共通の問題だということがわかってきました。では、その解決方法は?というと、ほぼすべての国が、もう一度中産階級を復活させ」ること。
しかし高度成長よ、もう一度は叶わぬ夢。

ここに、長期停滞を常態と考え、成長を前提にしない政策や、そして生き方が模索される余地が生じる、海外の国からみると、それをやっているのが(政治はともかく、少なくとも、「生き方」について)日本だということになっているらしい。
・Learning to Love Stagnation Growth Isn’t Everything—Just Ask Japan
By Zachary Karabell
https://www.foreignaffairs.com/articles/2016-02-15/learning-love-stagnation
・Turning Japanese: learning to love stagnation? | Nesta http://www.nesta.org.uk/blog/turning-japanese-learning-love-stagnation

●グローバル調査から読み解くデジタルメディアの近未来 - 最新スマホを買わない日本人 世界調査で浮かび上がった新事実 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/122500133/032400011/
「機種が新しくなる度に性能が大幅に向上していた2000年代と違って、2013年以降は消費者が驚くほどの性能を新機種に搭載するのは難しくなってきた。日本のモバイルユーザーの大半は、手持ちのスマホの性能や機能に大体満足している」。

●学歴や序列さえも無意味な「新しい平等な社会」へ  http://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2015/11/post-4165.php
資本主義の世界では、資本の提供という役割を担っている資本家の立場は非常に強い。
まぜなら、才能をお金に換えるマネタイズには、相当なビジネスインフラが必要。また巨額なコストをカバーするためには、一定数以上の集客が必須であり、それに合致する体制ということになると、相応の資金力が求められる。
つまり、「これまでは、才能はあるが、資金やコネといったビジネスリソースに恵まれていない人よりも、才能はあまりないが、ビジネスリソースをたくさん持っている人のほうが世に出やすかった」。
「人にものを教えてお金を稼げる人がごく少数に限られていたのは、こうしたメカニズムによって、教えるという行為と権威、そしてお金が密接に結びついていたから」。
このメカニズムが大転換しつつあるのが現下、21世紀の現象。学歴や序列さえも無意味な「新しい平等な社会」がやってきた。

●親の職業で自分の職業がどの程度決まるのかを1枚のチャートで http://www.gizmodo.jp/2016/03/how-your-parents-career-choices-affect-your-own.html
「たとえば、科学者の父親の娘が科学者になる確率は全体平均の3.9倍、法曹界の母親の息子が法曹界に進む確率は全体平均の6.6倍だ。負の関係…つまり家業と敢えて別の道を選ぶ子どもは通常とても少ない」。


●結婚・出産なんてゼイタクだ! 大人が知らない「貧困世代」のリアル 日本を衰退させる大問題 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48228
多様性の許容を通じた包摂が大事。斉一性からはみ出すものを、慈愛の気持ちで包み込もうとするのではなく。
学校のような強固にできあがった教育システムに対して、「逃げられること」「つらいと言えること」は加藤さんの強みである。若者が一定の規範から「逸脱」することを前向きに評価する観点を、よりいっそう広げていく必要がある

●30年以上経って初めてしった名曲「神田川」とかぐや姫~「ただあなたの優しさが怖かった。」の意味: http://takanari.cocolog-nifty.com/eng_dly/2011/03/30-5e18.html
社会は変革の対象から、順応の対象に変わったのが70年代前半。いままた、変革の対象となろうとしているか。
なにしろ、「結婚・出産なんてゼイタクだ!」の時代になっている。神田川の時代は同棲にしろ、結婚・出産への可能性は当たり前にあったのだから。
「「当時、学生紛争のさなか若い人間の多くは「世界を変えるんだ」と強い意識を持ち、学生紛争に参加していたが、疲れてアパートに帰ると恋人が黙って夕食を作ってくれている」。
「ふと、教員免許でもとって静かに二人で暮らそうかなと頭をよぎることがあり、自分の信念がグラつきそうになる恋人の優しさが唯一怖かったそうだ」。

●保育士の給料が低い「3つの理由」 保育ひとすじ38年「元保父」の大学教授に聞いた https://www.bengo4.com/internet/n_4415/
歴史:保育が「家庭内の労働」から、きちんとした専門の資格を持った人がおこなう正当な仕事として位置づけられ、賃金を補償すると「制度化」されてからまだ時が経っていない。
・2点目が、財源
企業目線:「私もかつて認可保育園の園長をしていましたが、補助金を100とすると、その70〜80%は人件費」。しかし民営化の結果、「新規参入してきた企業の中には、100入ってくるお金のうち50%くらいしか人件費に充てないところもある」。

●教育資金の準備、「学資保険」と「預金」が中心 「奨学金」や「教育ローン」は減少傾向に -http://news.biglobe.ne.jp/economy/0319/mnz_160319_6688204905.html
「過去の調査結果と比較すると、2014年には「奨学金」が15.2%、「教育ローン」が10.4%に達していたものの、2016年では「奨学金」が4.8%、「教育ローン」が2.4%まで減少している」
子どもの教育資金は、学資保険や銀行預金で準備する人が多く、「お金を借りる」という選択肢を避ける傾向がある。

子どもの教育資金と学資保険に関する調査 2016 http://www.sonylife.co.jp/company/news/27/nr_160302.html )