●日々の生活シーンの意思決定を支える貴重で実用的な情報

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●2016年、メディアが提供する感動と無感動 http://gqjapan.jp/more/business/20160210/information-as-a-service
ネット閲覧端末、それもモバイル端末としてiPhoneが登場した意味は、日々の意思決定がスムーズに、心地よいものになったところにある。
19世紀から20世紀へ変わる時代に残っていた王侯貴族ですら享受できないような、食物や衣服に囲まれて私たち21世紀庶民は生活を楽しんでいるが、もっと決定的なことは、自分で意思決定できる、幅と奥行きの深さだ。
「サービスとしての情報」、「自分に役立つ情報を常に届けてくれるサービス」となる道こそが、これからメディアが行きのこる道となろう。日々の生活シーンの意思決定を支える貴重で実用的な情報。本であれば、Books as a service、新聞であれば、news as a service

●メディア:スマホとSNSで地殻変動 ヤフーの大号令、新聞の模索 http://mainichi.jp/articles/20160218/mog/00m/020/011000c
バズフィードはこう考えている。
「ライバルは日本に先行して進出した(同業の)米『ハフィントンポスト』か」の問いに対し、「競合はメディアに限らない。例えば、ゲームや(LINEやフェイスブック、ツイッターといった)コミュニケーションツールなど、人々がスマートフォンで使うモノやサービス、それはすべて競合だ」。
「どのような内容・スタイルのコンテンツが読まれやすいのか。さらに、それをどこまでどのようなプラットフォームで届けるのか、新聞社の間で模索が続いている。その一つの試みが、フェイスブック上でそのまま新聞社の記事が無料で読める「インスタント記事」サービスへの参加」。

●ニュースレター再考:古くて新しいメディアが盛り上がることの意味 http://digiday.jp/publishers/old-but-new-newsletters-content-marketing/
日本の「メルマガ」がテキストベースのものが大半であるのに対し、海外のニュースレターはHTMLで組んでいるものが多い。
「外のニュースレターは日本のメルマガとは違い、記事やその要約だけでなく、グラフィックや動画などが盛り込まれていることも珍しくありません。伝統的なメディアに限らず、新興メディアもニュースレターの配信に乗り出していることも興味深い」。
・The Edit

・theSkimm

・Quartz Daily Brief

●記者が創刊した新聞、英インディペンデント紙が電子版オンリーへ -その背景は? http://bylines.news.yahoo.co.jp/kobayashiginko/20160301-00054924/
「インディペンデント」であることを維持するためには、それまで新聞業界がやってこなかったようなことをいくつもここまでこなしてきた。今回の決定もその延長線上にある。「紙媒体の廃止という点でも先陣を切った」。
この「インディペンデント紙による電子版への完全移行の決断は、影響力が大きい全国紙が紙媒体を手放した意味で、メディアの激変時代を象徴する動きといえよう」。

●インスタント記事をすべてのメディア媒体社へ4月より提供開始を発表 http://ja.newsroom.fb.com/news/2016/02/instantarticletoallpublishers/
「記事のトラフィック計測に既存のウェブ上の効果測定システムやサードパーティのサービスを利用することもできます。これらの機能に加えて、読者の利用環境に関わらずFacebook上で素早く表示できる、ダイナミックでインタラクティブな記事を作成するマルチメディア編集ツールもご利用いただけます」。

●Facebook、全てのパブリッシャーに「Instant Articles」を解放へ http://corriente.top/instant-articles/
「当初は朝日新聞社、産経デジタル、東洋経済新報社、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社の6社がスタート時に利用すると発表されており、いずれは他のメディアにも開放されることが明かされていたのだが、本日、Facebookは「Instant Articles」機能を全てのメディア / パブリッシャーに提供することを明らかにした」。
Facebookは、Instant Articlesに関心のあるパブリッシャーに対し、同社が公開しているドキュメント(Instant Articles https://developers.facebook.com/docs/instant-articles )を参考にして、4月12日の正式公開までに導入の準備を進めるよう促している。

●『グノシー』『LINE』『Yahoo』・・・5つのニュースアプリ比較分析から見えてくるユーザー層の違い http://www.similar-web.jp/blog/archives/5122
競合Web解析ツール「SimialrWeb(シミラーウェブ)」を用いて、国内5大「ニュースアプリ」のユーザー使用実態を比較。
SmartNews、グノシー、LINE NEWSは1日のうち4回の顕著な使用ピークが。
・朝の通勤・通学時間帯
・昼食時間帯
・夕方の帰宅時間帯
・夜の就寝前時間帯

「目につくのはLINE NEWSの息の長さです。インストールから28日経っても驚異的なリテンション率を保っています」。
「一方、グノシーはインストール後最初の7日間まではSmartNewsより少しリテンションは高いですが、それ以降はSmartNewsのほうが高いリテンションを保っています。SmartNewsのほうが長期的なスパンで見るとよく使われていると言え」る。


●メッセージアプリがメディア向けプラットフォームとして浮上、大手パブリッシャーも新規ユーザー開拓で動き出す http://zen.seesaa.net/article/433659780.html
「米Cabrini CollegeのF.Duncan准教授も、若者のニュース接触が変容していることを指摘している。
「彼らはすぐにはFacebookをチェックしていない。またInstagramやPinterest、Twitterもチェックしていない。彼らはまず、Snapchat内での友人の話しや Facebook Messenger内での友人のチャットをチェックして、その日に見るニュースを選んでいる。それを終えてから、Instagramで好きなブランドの投稿やTwitterでセレブのツイートなどを楽しんでいる」。
「若者たちのニュース接触の場となってきたメッセージアプリの活用に、パブリッシャーが着手する時期が訪れてきたようだ」。
・Huffington PostのViber Public Chatでチャットに参加している記者の紹介。12人の記者がチャットに参加している

・LINEを利用したWall Street Journal(WSJ)。投稿ホーム画面(左)とトーク画面(右)

●メルマガやブログはスマホ時代に緩やかに衰退するだろう http://blogos.com/article/163378/
スマホで読むと長文は読みにくい。短い文章に意味を集約する、つまり字数制限のある新聞コラムを書くようなスキルがスマホ時代の文章力。漱石が日次の連載を新聞で始めたように。あるいは、画面が切り替わる前に、読み通せるような工夫が映画の字幕に求められるように。

★The Ad Blocking Wars - The New York Times http://www.nytimes.com/2016/02/21/opinion/sunday/the-ad-blocking-wars.html
広告ブロックをめぐる議論をまとめた。広告業界(IABなどの業界団体)、ソフトウェア業界、そしてコンシューマで、視点は異なる。ユーザーの良好な体験を阻害する要因に対抗する必要については共通認識があるのだが。