●取次/書店の制度存続の条件も「ネットからリアル書店へ」

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●大手書店にも経営危機のウワサが……太洋社の自主廃業をめぐり、日本の書店と出版社の苦難は終わらない http://top.tsite.jp/news/comic/o/27738564/
取次は信用管理という仕事と、金融という機能を担っている。
その恩恵は、出版社にも、書店にも及んでいたのだが、その取次がいなくなるということは、負のカタチで信用管理と金融機能が逆流することを意味している。

●太洋社の自主廃業に連鎖した書店の倒産・休廃業調査 http://blogos.com/article/163243/
出版業界の「取次業者は、通常の卸売業と異なり、書店に対して流通やファイナンス機能を内包している。このため、取次業者の経営破たんや自主廃業が、小売を担う書店の経営に影響を与えやすい」。

●最近つぶれた出版社の本 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/tubureta/tubureta.htm
・育文社[2016年2月24日破産 手続開始決定]※在庫は何もありません
・酣燈社[2016年2月17日破産 手続き開始決定]※在庫は何もありません
・福昌堂[2016年1月20日破産手続き開始決定]※在庫は何もありません

●芳林堂も破産、書店閉店が止まらない日本--書店復活の米国との違いとは? http://japan.cnet.com/sp/t_hayashi/35078425/
書店ビジネス生き残りの方向性はふたつ。郊外型兼業(含むショッピングモール)と、もうひとつ、都市型/駅前型含め「ネットからリアル書店へ」。流行りの「リアル書店からネットへ」は頓珍漢な発想、と。
つまり、「リアル書店も日本のO2Oとは逆の意味のO2Oに取り組み、「ネットフレンドリー」になるしかありません」。

●誰もが出版社と直取引できるわけじゃない!【本屋開業の実態とリスク】 http://kot-book.com/inde-bookstore/
買い切りのリスク。仕入業務の煩雑さ。
自分が仕入れた本が売れなかった場合、返品ができないので不良在庫になる。支払い能力に疑義があると版元は本を出してくれないし、少数の取次とさえ取引していればよかったのが、多くの版元との交渉とそれに伴う、煩雑な実務が待っている。
さらに、「本が売れないと棚はよどみますし、本が傷んでしまえばおしまいでしょう。いつ行っても同じ本しか並んでいなければ、お客さんはサッパリ来店してくれなくなる可能性もあります」。

●本好き大喜び!今日オープンしたジュンク堂書店立川高島屋店をさっそく見てきた http://iine-tachikawa.net/newstop/2794/
2016年2月26日(金)に立川髙島屋(東京都立川市)6階にオープン。売り場面積:約1,000坪 / 蔵書数:約100万冊。


●2015年 国民生活時間調査 報告書 https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/pdf/20160217_1.pdf
「読書(含むコミック、電子書籍)」を行為者率、その行為者の行為時間(=読書時間)で分析。
平日の行為者率はいずれの層も10~20%、土曜、日曜は男10代の行為者率が25%、26%と高いが、その他の層では平日・土曜・日曜で大きな差はみられない。
男女10代の行為者率は2005年には平日・土曜・日曜で30%を超えて高かったが、この10年で減少した。
雑誌・マンガ・本(電子版を含む)を読む人の率は、国民全体では平日と日曜は16%、土曜15%、全員平均時間は平日12分、土曜と日曜は14分。

●電子書籍の最適環境はAmazon?それともiBook? http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/1056544/022200016/
【ポイント1】 安心して利用できるサービスは?
【結論1】 選ぶなら大手。アマゾンなら、なにも専用端末がなくてもKindle本が読める。
「紙の書籍と電子書籍どちらも買えるのがアマゾンのいいところ。iBooksもリスクは低いが、端末が限定されるのが気に入らない」。

●2016年電子書籍および紙書籍に関する調査 https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1529.html
紙と電子、両方の経験を持つ人にどちらが「主」か訊いた:「紙書籍のほうが多い」と回答した人が54.0%、「電子書籍のほうが多い」と回答した人が25.7%。

●楽天、書店と販売連携 ネットと実店舗のデータ相互活用 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ29I7Q_Z20C16A2TI5000/
「「楽天ブックス」で取得した顧客の購買情報も提供する。例えば、店舗で販売したものと同じ書籍を楽天ブックスで買った人が、ほかにどのような本を購入しているかといったことがわかるようにする。効果的な売り場づくりや販促などにつながると見る」。
「一方で楽天側もPOS端末を通じて中小書店から販売データを提供してもらう。ネット通販ではカバーしきれないシニア層などのデータが得られると見ており、品ぞろえなどに生かす。実店舗の強みを生かし、書籍のネット販売で差を付けられている米アマゾン・ドット・コムに対抗する」。

●英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊 https://yurilam.wordpress.com/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%BF%85%E8%AA%AD1000/
日本語の作品も。たとえば、『他人の顔』 安部公房。

●EPUBの校正を考える | 電書魂 http://densyodamasii.com/?p=2843
紙の底本との引き合わせ校正を目的とした場合のEPUB閲覧環境の条件
1. 1行文字数をできるだけ底本のそれに合わせられるビューアがよい
2. 間違いがあった箇所をチェックするためのハイライト機能が欲しい
3. 通常のページネーションするEPUBビューアではカラ改行のチェックが難しいため、スクロール型ビューアがよい
4. 底本と横に並べて見比べたいので、タブレットで動くビューアがよい

●訂正康熙字典 EPUB版 http://wakufactory.jp/densho/ndl/kouki/
国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている、著作権切れ書籍スキャンデータ「訂正康熙字典 渡部温 編」(1887年刊) 全17巻を一つのEPUBファイルにまとめた。
「各ページの画像のトリミング及びリサイズをしていますが、傾き補正やノイズ除去の加工は行っていません。見開き画像のままで、1800枚分、約1.7Gバイトあります。
部首別のインデックスは、論理目次として設定してあります」。

●『カルチャロミクス 文化をビッグデータで計測する』経済物理学における周辺研究 http://honz.jp/articles/-/42430
「コンピュータを用いた分析技術を用いれば、人間が文章を理解する方法とはまったく異なる数理的な方法で文章を“読む(解析する)”ことができる。文章をその最小の構成要素である単語に分解し、現れた単語の数の変動や分布から定量的に文章の特徴を抽出する方法である」。
言葉から見える、ブームに見られる人間の集団行動の特徴。