●マイナス金利とサウジアラビア内紛はともに世界経済不安定化要因

160212 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●日本の新たな可能性MUFGコイン http://xn--n8jlg2057dnf8a.jp/life-money/26851/
限界費用ゼロ社会の金融版。「ほとんどの銀行が銀行を通るすべての金融取引のデータを行内の大型コンピューターで管理し、システム投資に多額の費用をかけている中に革新を起こす」、仮想通貨、フィンテックのひとつ。

●異次元の経営環境に立ち向かう~FinTechが示唆する活路
金融版IoT(Internet of Things)と理解するのが正しい、と。

●規制と成長の両立。英国がFinTechに期待するもの http://www.bank-daiwa.co.jp/support/dir_column/2016/0205_2277.html
金融業界はもうへとへと。「資本に対して過剰なリスク資産をオフバランス化 (デレバレッジ化) して、バランス・シートの縮小に努め、同時に、コンプライアンス規制強化の影響から業務上のコンプライアンス問題が浮上し、多額の罰則金の支払いとその対応に迫られてきた」。
現状のビジネス・プラットフォームの持続性はそれほど高くないところから注目されているのが、FinTech。

●Apple PayやAndroid Payでお金が下ろせるATMが登場する見込み http://gigazine.net/news/20160129-phone-withdraw-atm/
スマートフォンを使ってキャッシュカードなしでATMからお金を引き出せるようになる見込み。
ひとつは、「スマートフォン対応ATM」。もうひとつは、「NFC(近距離無線通信)搭載ATMによるApple Payへの対応」。

●小冊子「金融大変革、FinTech」:わたしの構想 http://www.nira.or.jp/pdf/vision15booklet.pdf
総合研究開発機構のまとめ。識者の解説に加え、第二部構成は以下の通り=フィンテックを知る
第1回 個人と中小向け金融に変化
第2回 安全なクラウドが後押し
第3回 電子決済と融資が収益源
第4回 膨大な顧客情報、瞬時に分析
第5回 サイバー犯罪の懸念は
第6回 利用者側の安全意識低く
第7回 銀行、新技術活用を模索
第8回 米英、政策的に後押し
第9回 縦割り規制の見直しを
第10回 人材育成や国際戦略 課題に

●マイナス金利で銀行界大混乱!預金者負担、地銀再編加速も http://diamond.jp/articles/-/85893
マイナス金利政策が銀行経営に与える悪影響は大きく二つある。一つは、マイナス金利による実質的な課金。低収益状況に拍車、がふたつめ。
「13年4月に始まった日銀の異次元金融緩和によって超低金利の状況に陥った。すでにスズメの涙ほどだった預金金利を下げる余地は少なく、“仕入れ値”以上に“売り値”が下がった結果、下図のように、融資と国債という二大運用先の収益が悪化の一途をたどってしまった」。

●国債市場を脅かすマイナス金利 http://blogos.com/article/158507/
「上記のように今回の日銀のマイナス金利の導入は、市場への効果を出すことや矛盾が生じないようにといろいろと工夫がなされているが、これは量とマイナス金利という背反する政策の矛盾を覆い隠すためのものともいえるのではなかろうか」。
「作為的に実体から乖離した利回り形成はどこかで修正を余儀なくされる懸念も強めさせる。債券市場が機能不全となり、業者と日銀のキャッチボールだけの市場となってしまった時に何か起こりえるのか。このあたりも債券市場にとってのリスク要因ともなりうる」。

●マイナス金利の副作用~欧州ではフィンテックが加速:欧州経済 http://www.dir.co.jp/research/report/overseas/europe/20160201_010588.pdf
欧州では、顧客の預金口座からマイナス金利分のコストを徴収する(預金を預けると利子が取られる)ケースが徐々に増加している。かつては、法人預金や富裕層の大口預金に限られていたが、経営体力が弱い小規模行は小口リテール顧客に対しても利子の徴収を開始するケースが報告されている。

★Shipping Said to Have Ceased… Is the Worldwide Economy Grinding to a Halt? | The Dollar Vigilante https://www.dollarvigilante.com/blog/2016/01/11/shipping-said-to-have-ceased-is-the-worldwide-economy-grinding-to-a-halt.html
「物流が停止」:バルティック海運指数が急落し、インサイダーが国際的「交易が停止した」と警告を発する。

★Historic First: North Atlantic EMPTY of Cargo Ships in-transit - ALL anchored along coasts; none moving https://www.superstation95.com/index.php/world/750
ヨーロッパと北米間の交易は文字通り、一時停止してしまった。歴史上、ヨーロッパと北米の間に輸送中の貨物船が一艘もないという状態は初めてのことだ。貨物船のすべて(数百艘)は、沖合いで錨を下ろしているか、入港中である。何も動いていないのだ。
バルチック海運指数 チャート BDIY http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=BDIY%3AIND

●サウジアラビア王家の内紛 http://tanakanews.com/160206saudi.htm
サウジアラビアの政権の中で、対米従属派のナイーフ皇太子と対米独立路線のサルマン副皇太子との暗闘が続いている。
ナイーフ皇太子は、現国王の前の国王を父に持つ。若い時に米国に留学してCIAなどと親しくして以来、サウジ王室屈指の親米派で、2012年に内相に就任、諜報機関を牛耳っている。
一方サルマン副皇太子は現国王の息子だが、父親の国王が副皇太子になった2011年から父親の側近として頭角を現し、経済運営などを手掛けた。国内のリヤド大学を卒業、父親が国王に即位した後、経済政策の決定権を握る「経済開発評議会」の議長に就任、その評議会は石油省傘下の国王石油会社アラムコの経営最高決定権を握っている。

●サウジ副皇太子が描く青写真 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO95981350R10C16A1FFB000/
対米従属からの脱却、自立を目指す現国王政権は、2014年から原油安を誘導し、米国のシェール石油産業をつぶし、世界の石油業界でのサウジの支配力を守ろうとしている。
巨額の債券発行で自転車操業しているシェール石油産業の崩壊は、米国のジャンク債市場と債券金融システムの崩壊につながる。
一方原油安誘導は自国の財政基盤を揺るがし、社会不安を招くことから、国王石油会社アラムコの一部上場で資金繰りをつけることを画策している。

★Royal Pains: Two Princes Vie for Power in Saudi Arabia, Make a Mess - NBC News http://www.nbcnews.com/news/world/royal-pains-two-princes-vie-power-saudi-arabia-make-mess-n502271
ナイーフ皇太子は米国に愛されているが、そのことが王室内の戦いで皇太子に有利になるとは限らない。米国は皇太子を応援しすぎており、これは逆効果かもしれない。すでに皇太子は、サルマン副皇太子の許可を得ないと国王に会えない態勢を敷かれている」。

 

┃Others あるいは雑事・雑学

●縄文人、意外と長生き 65歳以上が3割 聖マリアンナ医科大 http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201011130129.html
65歳以上とみられる個体が全体の3割以上を占める、と。

●海外で話題の9分にまとめた『History of Japan』これは日本人も見るべき! http://fundo.jp/57141